関係者一覧(作品登場順)
〇境界門の町の巫女ソフィア
西の領地の能吏。元々は法務官吏だが、有事には軍参謀に遇される。
「目」と「手」の制度構築の立役者の一人。
判断力と情報収集力を買われて、主街道を要する領境という最重要地域に配属。
〇現領主バートン
前領主ナサニエルの妹の3男。父親はナサニエルの妻の従弟にあたる。
16歳で養子に入り、2年の遊学を経て「目」と「手」の制度の必要性を痛感。
〇前領主ナサニエル
妻と子ども2人を避暑地での自然災害で喪う。本人は領都で仕事をしていたため無事だった。
遊学時代には地域差による貧富の差を実感し、地域別税率を考案。
引退後の今は妻子をなくした避暑地の別荘に隠遁中。
〇刺繍工房の工房長
一般人の協力者。暴力夫から逃げ出して、自分の腕一本で刺繍工房を立ち上げた女傑。
自らの経験から、虐げられて行き場を失くした女性や子どもの保護に協力的。
工房には寮を備え、いずれ自立できるよう適性に応じた仕事を厳しく仕込んでいる。
〇御者のジョゼ
領都騎士団員。一応現役。巫女の護衛兼連絡員として境界門の町に在住。
普段は馬車を操るが、馬術の腕も一流の生真面目な男。牧場主の息子で、姉が3人いる。
〇猟師のブラッド
元領都騎士団長。12歳の時に騎士団が行った山狩りの案内人を務め、スカウトされた。
19歳でビーと結婚。双子の娘の下に息子が1人。恐妻家。
末子が12歳で騎士団に入ったのを機に、本人は退団して「目」の者として山中に転居。
見た目は熊のような大男だが、人物像のイメージはダイハードのジョン・マクレガー刑事。
何で俺が、とボヤきつつも、職業意識が捨てられない不幸な男。
〇女房のビー
元領都騎士団小隊長、本名はベアトリスだが、大仰に思えて好きじゃない。
21歳で年下上官のブラッドと結婚。出産後も訓練教官として騎士団の仕事を続けていた。
当時としては嫁き遅れ気味の上、姉さん女房だが本人は気にしてない。
〇麓の町の問屋の主人
騎士団時代のブラッドに命を救われた一般人の協力者。今はつなぎの場所を提供している。
〇東の集落のロッド
「手」の者の一人。普段は農夫だが、東集落はそもそも「手」の者の村。
目端と機転の利く男で、実はハナの失踪時の細工なども担当していた。
〇巫女のメイドのルース
法務官吏の1人。3人の官吏の中では一番若い。情報収集に長ける。
噂好きのメイドとして、さっそく町に溶け込んでしまった。
〇巫女の付き人のエイダ
法務官吏の1人。3人の官吏の中では一番年長。諜報活動に長ける。得意技は変装。
普段は巫女に威厳を付与。
〇小隊長のハンク
東方騎士団所属。巫女の亡夫の同僚だった。かつて賭博でソフィアに惨敗したことがある。
巻き上げられた金はソフィアから奥方に返金され、家でこってり絞られた。
○東の集落のオーウェン
元軍属訓練所教官。その後東方騎士団を経て、昔のよしみで巡回判事護衛隊隊長に。
ちなみにブラッドはオーウェンに勝てなったが、ビーは勝ったことがある。