ビニール袋の中から僕の欲しいモノが、、、!?
毎日、仕事帰りに近所の激安スーパーに寄って、その日の晩御飯と
次の日のお昼ご飯を作る食材をまとめて買う。
僕も一人暮らしを長くしているせいか、、、?
何でも一人で出来るようになってしまった。
洗濯、掃除、料理にゴミ捨て、、、。
僕ももう直ぐ、40歳になる! 男の一人暮らしは危険だと思う。
何でも出来ると、、、結婚が遠のいていくと言う事だ!
そんなんだから、彼女も出来ない!
一人が楽だし、自由でいいと思ってしまうからだ...。
▽
そんな時、いつものように仕事帰りによく寄るスーパーへ行くと、、、?
レジ袋が1枚だけ違うモノが入っていた。
店員さんがおまけに入れてくれたのかなと軽く思っていたのだが、、、。
▼
次の日の朝、、、。
そのレジ袋が、何故か、、、?
テーブルの上に置いてあった!
『えぇ!? なんでこんなところに、、、レジ袋が、、、?』
僕は、気になってレジ袋の中を広げて見たら、、、?
『えぇ!? 先まで何も入っていなかったのに、、、今日買おうとしていた
食材が入っている? どうなっているんだ、、、?』
でも、朝はバタバタ時間もないから、一旦その事は忘れて家を出た!
職場で、何度も何も入っていなかったレジ袋に食材が入っていた事を繰り返し
考えたのだけど、、、?
【やっぱり不思議と言うしかなかった、、、。】
▽
でもそれから毎日、このレジ袋の中を広げる度に、、、買おうと思っていた
食材が入っている。
僕は仕事帰りに毎日のように寄っていたスーパーに行かなくなってしまった!
よくよく考えたら、、、?
僕は【欲しい食材を】頭の中で考えていたのかもしれない、、、。
まさか、そんな事あり得ないと思っていたのだけど、、、?
ひょっとしたら、、、そうなるかもと思い、僕はそのレジ袋の中を広げながら
思った!!!
『でも、そのまさかな事が起きた、、、!?』
女性がレジ袋の中から出てきたのだ、、、!?
『私を呼びましたよねぇ~ 仲川 嘉人さん!』
『僕の名前をなんで知ってるんだい、、、!?』
『彼女が欲しかったんですよね? いや? 【結婚相手】だったかな?』
『...まぁ、そうなんだけど、、、?』
『だからよ~』
『いや、そういう事じゃないよね、、、?』
『今日から、私はここで一緒に嘉人さんと住みます!』
『えぇ!? 一緒に、、、? でも君はどこから来たの?』
『嘉人さん、私の事タイプでしょ? 私の名前は【凛音】歳は20歳よ!』
『...あぁ、そうなの? でもさ~ 一緒に住むと言っても、、、。』
『大丈夫! きっと嘉人さんのイイ彼女になるから...!』
『...ううん』
▼
まぁ、こんな感じで僕たちは一緒に住むことになった。
でも、実際に一緒に暮らしてみると、、、?
幸せをたくさん感じる!
それは、家を出る時も、、、。
『いってらっしゃい!』
帰って来たら、、、。
『おかえり!』
ご飯も全部、彼女(凛音)が作ってくれている!
家の事は全部、凛音がしてくれているからだ。
それに、僕が何かケチをつけるところもなく完璧に家事をこなしている!
本当に、『凛音は僕の理想の女性だ!』
毎日、家に帰って来るのが楽しくて仕方がない!
僕の休みの日も、僕と一緒にデートに行ってくれる!
凛音は【可愛い彼女】
▽
ある時、僕は凛音の事でふと、気づいたことがあった!
彼女、、、どうやら【賞味期限】があるらしい......。
3週間を過ぎたころから、凛音の首筋に数字が浮きあがってきた...。
『2018年.〇月.〇日と、、、。』
その事を凛音に聞くと、、、?
『ごめんなさい、こんな大切な事を嘉人に話さなくて、、、。』
『初めからわかってた事だったの、、、?』
『えぇ、でも私、、、嘉人と離れたくない!!!』
『僕はどうしたらいい、、、? 僕も凛音と離れたくない!!!』
『結婚、そうよ! 私たち【結婚】しましょ!』
『それで、凛音が僕から離れなくていいのならそうするよ!』
『うん。』
▼
そして、【凛音の賞味期限】の前の日に籍を入れて、賞味期限日に、、、。
結婚式を挙げた。
まさか、、、!?
結婚式の日に、、、。
『凛音はパッと消えた、、、!?』
でも数日後、、、凛音は戻って来た!
僕があのレジ袋の中を広げながら想った事......!
『これからもずっとずっと僕は凛音と一緒にいたい! 【僕のお嫁さんに!】』
これが最後の僕の欲しいモノだった!
『今は凛音と幸せに暮らしている。』
...その後のあのレジ袋は、、、?
突然! 何処かに行ってしまったように部屋の中からなくなっていた!
僕みたいなやつのところに行ったのかな、、、、?
最後までお読みいただきありがとうございます。