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eight trial  作者: 鶯豆
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転生 そして

初投稿なので、温かい目で見て頂けると幸いです。誤字脱字の指摘是非お願いします。

これは、一人の少年の心の成長を書いた物語




また目が覚めた…

そんな事を思いながら少年はベットから起き上がる。

「腹減ったなぁ…」何しろ2日も食べていないのである。

しかし彼には朝食を食べたくない理由があった。その理由は単純であった。

一昨日両親と喧嘩したのである。母が「薫、学校に行ってみたら?」と、父が「少し外でもいったらどうだ?父さんと一緒に行くか?」と、言ってきた事に逆上してしまい酷い事を沢山言ってしまったのだ。

そもそもなぜ俺が引きこもったかだが。それは、中学一年生の春、初めての授業ということもあり張り切ってしまった。全ての授業を真面目に聞き友達とはあまり関わらなかった。すると、周りから「真面目過ぎてキモイ...」「あいつキモくね?」などと陰口を言われる日々になり、やがて、不良グループに絡まれ水などを掛けられる日々。友達のいなかった俺に味方はおらず、やがて避けられるようになった。日々酷くなるイジメ、そしてやがて我慢出来ず俺は学校に行きたく無くなり引きこもってしまった。

親に悪いとは思っている。どうにかしないといけない事も分かっている。しかしどうしたらいいのかわからないのだ。

「ああ、世界が無くなってくんねぇかなぁ…」

ふとそんな事も思ってしまう。むしろ死んでしまおうか。だか、そんな度胸も無い。

父に言われた通り外にでも行こうか。

そんな事を思い、彼は着替え始めた。

「久々に着替えた気がするぁ…」

そして一階に降りる。両親はいない。今頃二人とも働いているのだろう。

そんな事を思いながら玄関に着く。


「怖い」


ドアを開けようとすると言い切れない恐怖がやってくる。

変な格好ではないだろうか、周りから笑われないだろうか、知り合いに会わないだろうか、怖い怖い怖い。

しかしこれでは駄目だ、彼は恐怖に打ち勝ちドアを開けた。


その時だ。

どこからか聞いた事のない女の声が聞こえてきた。

「君は恐怖に打ち勝った。おめでとう。これで君は権利を得た。では招待しよう。君がこれから旅する世界へ‼︎」

瞬間目の前が真っ白になった。








知らない天井がそこにはあった。

「ここはどこだ…?」声に出したつもりなのに声が出ない。

(確か家を出ようとしていきなり白い光に包まれたんだよな…死んだのか?じゃあここはどこだ?)

しばらくそんな事を考えていた。すると部屋の襖が開く音がした。目の前には女性がいた。髪は淡い緑、平均よりやや小さな背丈はっきりいって美人だった。「はいはい、お腹がすきまちたか?アイザックちゃん。すぐご飯を作りまちゅからね」と言いながら、ひょいと俺を持ち上げた。

(どんな巨人だよ...)

しかしここで自分の手を見て気づいた。

(あ、れ?子供?)

自分の手が幼児の様に小さいのだ。

しばらく思考が止まった。






どれだけだっただろう。彼は理解した。


自分は転生したのだと。

元々転生物の物語は好きだった。だが、彼は思った。

(訳が分からん...)

いきなり白い光に包まれ見た事もない部屋で寝ていて、挙句の果てに赤ちゃん言葉で話されているのだ。

しかしこれまでで分かった事もある。

まず自分の名前。

アイザック:ローズブレイド

それが名前だ。

誰も薫と読んでくれない。まぁ友達がいなかったから両親にしか呼ばれなかったが。涙が止まらない。

年齢は1歳に先日なったばかりだ。

そしてこの世界での両親の名前。

母、アンバー:ローズブレイド、職業占い師。

しかし占い師と言って馬鹿にできない。なんとこの世界魔法があるのだ。やばい。とても興奮する。

父、エイデン:ローズブレイドだ。職業は魔法使い。この世界には、悪魔や魔物が出る。それを定期的に追い払ってるらしい。大きくなったら魔法を教えてもらおう。

そして時代は前世で言う中世のヨーロッパだろうか?

詳しい事はまだわからないがだいたいそんな感じだ。




そして、長い時が経った。

俺も今では3歳だ。最近会話が成立するようになった。ちなみにこの世界では15歳で成人らしい。お酒は15から!!らしい。

さて、俺的にはそろそろ魔法を教えて欲しい。なので、父に魔法を教えて欲しいと言ったら、お前にはまだ早いと言われた。がっかりだ。でも、5歳になったら教えてくれるらしい。わくわくしながら5歳になるまで待とう。

4歳になった

待てない。どうしても魔法を撃ってみたい。

だから父に早く教えてくれないかと聞いたがだめだった。早く5歳にならないだろうか。

そんなある日、母、アンバーから一緒に街に行こうと言われた。その一言で崖から落とされたような感覚がした。

嫌だ。怖い。行きたくない。俺はできる限りの抵抗をした。すると母は、

「怖いのかしら?大丈夫よ」などと言っていたがどうしても行きたくない。

その後も抵抗していると、

「まだ早かったのかしら」と言い、俺と一緒街に行くのを諦めた。

そこで思い出した。前世ではこんな事をして両親を悲しませた。

この世界でもそんな日々を送るのか?

そこで俺は決意した。

この世界では自分に正直に生きて親を悲しませないようにしようと。

今回は短めでしたが、これから2週間に1話のペースで更新できたらいいなど思っています。

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