曇天の日に茶色
自己紹介は本文でしているから
必要ないと僕は思ってます。
僕と先輩の話です。
天文学サークルの活動で
プラネタリウムへいった帰り道…
どうもこんにちは
僕の名前は… 置いておきます。
僕がこの天文学サークルに入って
そろそろ1年が経ちます。
飲みサーとかではなく
真面目なサークルでした。
僕はそこで好きな先輩を見つけました。
そんな話です。
その日現実世界は曇り空。
11月の終わりのある日
駅のホームの電気は灰色の床を
綺麗に照らしていた。
灰色の床
白いものが全部もしかしたら
銀に光った灰色に見えるのかもしれない。
その日はプラネタリウムを夕方から見た。
夜空は黒とか濃い青だった。
外に出ると黒ではなく
灰色の鈍いにごりを混ぜていた。
銀色の点なんて見えやしない。
銀の鈍い光が反射している。
僕はこの空が嫌いではない。
紫に灰色が混じっているみたいで
綺麗だと思ってもいる。
茶色に灰色…でもおかしくはないかな。
そんなことをかんがえていたら
駅のホーム奥の方に彼女を見つけた。
白い光が髪の毛と肌を灰色に見せている。
ぼーっとつったっている。
たぶんさっきの電車に友人が乗ったんだろう
「先輩?!」
僕は声をかける。
「はい!!」
あたふたして可愛い。
手に持って落としそうになっているのは
コーヒーだろう。
「こぼすから落ち着いてください」
僕は思わずいった。
やってしまった自覚はある。
先輩は目を見開いた。
茶色の綺麗な目だ。
銀の光が反射している。
「ひゃい?あー うん 落ち着くね 」
微妙な表情だ。
まずいなぁ
「先輩 なにかあったのですか?顔が灰色っぽいです」
…………茶色の目が光る。
少し伏し目がち そして先輩はあたふたしだした。
「んな!失礼な!これはもともと血が少ないから…少なくてよく貧血検査に引っ掛かる」
「そうですか。気をつけたほうがいいと思います。」
心配です。
とても心配です。
先輩はいつも落ち着きがない。
心ここに在らず
消えてしまいそう。そんな感じがする。
なにをそんなに……
「生き急いでるつもりはないのになぁ…」
先輩がため息をつく。
「あ、…… それは… 」
「君 落ち着いていて私は好きだよ。さっきのはさすがに反応に困ったけど」
僕の気持ちが灰色になる。
白じゃない黒でもない鈍いなにかを
混ぜた気持ちだ。
頭の中がチカチカする。
先輩は次にある言葉をついだ。
「 今日のプラネタリウムよかったから また今度行きたいと思うんだ。」
僕と行きませんか?なんていえるわけでもなく。僕はこう答えた。
「誰か誘えば良いと思います。……僕とか」
銀の光が
ホームに滑り込んできた。
天文学サークル要素
特に無かったです。
夜空は好きですよ
!!!!!!!!
落ち着かない先輩と素直に?なれない
後輩の話です。