外への進行
あれからどれぐらいの年月がたったのか覚えていないが、
私のダンジョンはかなり大きくなった。
大きくなったといっても
魔物を落下させる仕掛けの高さをあげたり、
魔法を使える魔物を召喚して万が一の上まで登ってきそうなときに魔法を浴びせかけたり、
深ーい落とし穴を作ったり、
大量の水の中に潜らないと通れなくしてその次の部屋に風が常に吹いている部屋を作って体温を奪ったり
といった風に基本的に罠系を充実させた。
というより最初の縦穴を突破できるような人がいないから奥の方は外の人に知られていないと思う。
ただ攻略もできないし稼ぎも期待できない。
そんなダンジョンになってしまったので人が来ないようになってしまった。
なので私は外への侵略を考えている。
外に魔物を放ち狩りをさせてくるというものだ。
私はダンジョンマスターではあるが人間とも触れ合いたいのだ。
人を何人も殺しておいてと言われるかもしれないけど、
冒険者はダンジョンを攻略する存在だ。
ダンジョンコアがなくなれば私も消えるので冒険者は私を殺しに来てるということもできる。
つまり正当防衛だ。
それに私はダンジョンの外では人を殺していない。
出稼ぎ組も魔物や動物しか狙わないように指示している。
人の方がポイントは高いし経験値も全然ちがう。
でもこちらから人を襲うことはさせてないし襲われても逃げるようにさせている。
だいたい素早いものしか外に出してないからたいていは逃げられる。
それでも狩られてしまうことはあるけどそれでも人を襲わせることはない。
私はそこから一歩進ませようと思ってる。
そのためにまず私の魔物に印をつけることにする。
レベルアップして手に入れた技能のカスタムを使って外に出す魔物の容姿を変える。
具体的には額のらへんに星形のマークをつけることにした。
気づかれないといけないけど目立ってはいけないので暗い青色にしておいた。
その魔物を外に放つのだ。
そうして魔物を狩っている姿を人に見せつける。
魔物に襲われている人を見つけたら助けにもいかせよう。
そうしてその額に青色の星がある魔物は安全だと人に思ってもらうというものだ。
信用はされないかもしれない。
だけど利用できると思わせればこっちのものだ。
魔物は人の生活を脅かせる。
その魔物を狩る魔物。
その魔物が人に危害を加えないと分かると人はどうするか。
そりゃあ放置するだろう。勝手に魔物を間引いてくれるんだから。
ああ、魔物の素材を町の門のとこに持っていかせるというのもいいかも。
危害を加えないどころか利益にすらなると分かればもう私の魔物が襲われることはないだろう。
それじゃあ計画を始めよう。




