アンニカさんとの合流
結局アンニカさんと合流したのは夕方になった。
一応シャーリーさんの村から最寄りの町までは一日ちょっとかかったんだけど、
それはゆっくり歩いてたからね。
スカイホークに乗ってかなりの速度で空を飛んで、いや走らせて行ったから半日でついた。
合流した時アンニカさんは素早い速度で移動していた。
それはもう素早く。
それに合流するのは大変だった。
声が出せないから止まってと叫ぶこともできず、結局回り込んでアンニカさんに認識してもらった。
【アンニカさんあんなに速く】
動いてた理由はなんですか、と書こうとしたけどそれは止められた。
アンニカさんに泣きながら抱きしめられたのだ。
「しんぱい・・・しました。」
ありがたい。こんなに心配してくれる人がいるっていう事が。
少し恥ずかしいけど私からもアンニカさんに抱き返す。
しばらく泣気ながら抱きしめていたアンニカさんだったが、
少しして落ち着いたのか少し恥ずかしがりながら離れる。
【ご心配をおかけしました】
頭を下げる。
「あっ、いえ、攻めてるわけじゃありませんから。ご無事でよかったです。」
アンニカさんの様子を確認する。
森の中でも全力で走っていたので所々服はほつれ、葉っぱがついたりしている。
それに木の実でも潰したのだろうか、いたるところに黒いしみがついている。
【心配してくれてうれしいです。そんなになるまで走り回って探してもらって。】
私の言葉にアンニカさんは、はっとして汚れたところを隠そうとする。
気を使っているのだろう。私のせいでこんなに汚れたと言っても過言でないから。
と言ってもいたるところに黒いしみはついているので全く持って隠れてないが。
「こっこれはですね。」
【そうですね。服も汚れてるみたいですし、着替えましょうか。
いえ、その前にお風呂入りたいですよね。ちょっと待っていてくださいね。
すぐにお風呂わかさせますから。】
「あっはっはい。」
あれだけ黒いので汚れているんだ。気にならないわけないですよね。
土魔法で土を固めてそこにシャドーパラディンに影転移で持ってこさせたたるに入った水を注いでいく。
そして火魔法で温めたらお風呂の完成。
【アンニカさん、お風呂わきましたよ。】
「あっ、はい、分かりました。
それにしてもこんな旅をしたら普通の旅をできなくなりそうですね。」
【私としてはこの旅が初めてなんでこれが普通なんですけどね。】
お風呂はふたりで入ってちょうどいいくらいの大きさ。
抱きかかえられて入るのがお気に入りです。
もっと大きく広々としたのを作ってもいいんだけど、そうすると水を大量に使わないといけないので。
水は一応砂で濾したり、煮沸して浄水したものを使っているので無尽蔵に使えるという訳ではないから。
まあ、それでもダンジョン内に大量に確保してはいるんだけど。
お風呂に入ると会話がなくなる。
私はリラックスしてるときにわざわざ念糸を操りたくはないし、
アンニカさんだって多分読むのはめんどくさいだろう。
その分触れ合いが増す。
私としては人と触れ合いが増すのは大歓迎だ。




