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12/15修正、薄い⇒空中に浮く青いに変更
私の意識はゆっくり覚醒していった。
一瞬なぜ私はこの白い空間にいるのかとパニックになりかけた。
しかし私にとって重要な問題は私は本当に私なのかということだ。
これはいくら考えてもしょうがないことではある。
一度この疑念を持ってしまったなら、
たとえ記憶を思い出したとしてもそれが本当の記憶なのか疑うことになる。
そういう考えてもしょうがないことなので、
私はこの考えを記憶の奥底に封印することにする。
頭の中の引き出しにしまって鍵をかけてコンクリートづめにする感じで
ただそうしてもふとした拍子にこの考えが浮かんでくることがあるかもしれない。
だから私はダンジョンを作ることにした。
何かに集中していればその考えが浮かんでこなくなると思うし
それにダンジョンを作らなければ私は死ぬ。
空中に浮く半透明な青い板に理解させられたことによると消滅する。
死体も残さず。
魂も残さず。
この世界で魂とは一般的なものらしい。
魂が残っていれば幽霊として残ることもある。
ただ幽霊の状態になると理性が残ることはほぼないらしく魔物と同じく狩られる。
その幽霊になることすらなく消滅する。
つまり私が生きていたということの痕跡が何もなくなるということだ。
それは恐ろしい。
私が何かとすらわからない私にとってそれは死よりもはるかに恐ろしいことだ。
だから私はダンジョンを作ることにする。
誰にも攻略されない。
そんなダンジョンを
そのためにはまずダンジョンの仕組みを理解しなければ。
一応知識として無理やり理解させられたけどちゃんと自分で理解しとこうと思う。
とりあえず半透明な青い板を手にとって説明の画面に切り替える。
一通り読んで理解した内容をまとめると
・ダンジョンは洞窟型のみで、
その中に森を入れたり火山のようにしたりいろいろできる。
・ダンジョンポイントを使ってダンジョンの大きさを拡張したり、罠を設置したり、
魔物を配置することができる。
・ダンジョンポイントはダンジョンに属するものがダンジョン外の生き物を殺すともらえる。
・ダンジョンの床や壁は基本的に破壊することができない。ただし表面には一時的に傷がついたり、
穴が開いたりはするようだ。
・魔物や罠は永久型と一時型があり、永久型は一定時間で復活するもので
一時型は復活しないようだ。
永久型は初めに決めたレベルから変化することがなく一時型はレベルが上がるうえ、永久型よりすこし強い
一時型はある一定までレベルが上がると進化することもある。
・ダンジョンは異界に存在しており、現実的に無理なものでもできるらしい。
という感じかな?
ちなみに魔物は食料はいらないそうだ。
ダンジョンの外の魔物はいるらしいけどダンジョン内の魔物はいらないらしい。ふしぎだね。
あと私自身のステータスもあった。
名前:
種族:ダンジョンマスター
Lv:1
MP:200
スキル:なし
残DP:1000
残SP:0
っていう感じだった。
名前のところにもしかして名前がわかるかもと期待したが、何も書いてなかった。
「種族:ダンジョンマスター」っていうのには、もはや人間ですらないのかとショックを受けた。
私はこれで誰にも攻略されないダンジョンを作っていく。
spはスキルを覚えるときに使います。




