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誤解を解く

12/20シャーリーさんの名前はシャーリーです。名前が違ったので訂正。

うーん今私の目の前で修羅場が展開されてるんだけど原因はなんなんだろう?






門番さんの家に行ったはいいんだけど暇でやることがなかったから新しくスキルでとった【念糸】での捕縛術の練習をしてたら今般若のごとく怒ってるユリアさんが家に入ってきたんだよね。


で、敵意はなさそうだったからシャーリーさんには念糸の強度とかの実験のために

私の捕縛を解いてもらったんだけど結構頑丈だってことがわかって私も満足してたら、

シャーリーさんがなんでか分かんないんだけど私のことを慰めだしたんだよね。


シャーリーさんは泣いてて言ってることはよくわからなかったけど、

私を心配してくれてるっていうのは分かって人の温かさにふれて私としては満足です。

ダンジョンの外に出て来たかいがありましたね。


それからシャーリーさんがクッキーを焼いてくれるっていうことになりました。

この世界では甘いものは貴重品なのですっごく嬉しいです。

料理を覚えさせたホムンクルスにお菓子とかを作らせてはいたんですけど、

やっぱり人に作ってもらったお菓子の方が断然うれしいです。

それにそれだけ貴重なものを使ってもらって歓迎されてるって感じで。


それでシャーリーさんが焼いてくれたクッキーを彼女に食べさせてもらっていると門番さんが家に帰ってきたんですよ。

もう食べさせてもらったりとか完全に子ども扱いですけど気にしません。

少し恥ずかしいけれどそれで人の温かさを感じれるなら。

私はそれほど人の温かさに飢えていたんですよ。


まあ私の羞恥心とかはおいといて。


それでシャーリーさんが門番さんの方を見た瞬間般若のようになったんですよ。

しかも手に相当量の魔力を集めだしまして。

これ撃ったらさすがに門番さんも死んじゃうんじゃないかなあ。

というわけでさすがに危ないので無効化させていただきましょう。

私はシャーリーさんの右手(左手に私を抱えているため)に触れて魔力の流れを乱してやります。


「えっ、今なにしたの?」

シャーリーさんが驚いて般若のような顔を崩して聞いてきた。

なにって言われても私なぜか声が出ないんで答えようがないんですが。

とりあえずジェスチャーで何とかしてみようと試みます。

具体的にいうと腕をかき混ぜるようにするという動作で。


「えーっと何を伝えたいのかな?ごめん分からないや。」

まあ当然でしょうね。

今ので分かったらもしや心が読めるのではと疑うところでした。


ところで門番さんの事はいいのですか?

という感じに門番さんの方を指さします。

それでシャーリーさんはまた般若のような顔に逆戻りです。


「そう、あなたこんな子をさらってきて恥ずかしくないのっ。

 あなたのことを心配して魔法の発動を止めるぐらい優しい子なのに。」

あれ?なんか私が誘拐されたような物言いですね。

あれですか、これは知らない人についていっちゃいけません適なやつですか?


もしかして門番さんは私のことを(性的に)食べるつもりだったのでしょうか?

それだったら危ないところでしたという風にため息をつくところですが多分門番さんは善意で私に申し出てくれたんだと思うんですがどうなんでしょう?


というわけで門番さんの方に首をかしげて問うてみます。


「いや、お前絶対勘違いしてるだろう!

 その子は昼を過ぎたぐらいに門のとこに一人で現れたんだって。

 それで親が死んじゃったっていうんでとりあえず今日は俺の家に泊まらせて明日村の会議を開こうと

 思ってたところなんだってば。」


門番さんの態度が強気になりました。

さっきまではシャーリーさんの魔力を集めた右手におびえてすっごく及び腰だったんですが。

それはそうと私の親は死んじゃったのではなくて多分いないんじゃないでしょうか?

私ダンジョンマスターですし。


「何それ、この期に及んで言い訳?このあたりの魔獣の強さ知ってて言ってるの?

 子供が一人でこの村まで来れるわけないでしょ。

 一番近くの村からだって相当な距離があるわよ。」 

 

どうやらシャーリーさんは門番さんの言うことを信じないようです。

ちなみに途中の魔物は【隠密】出会わないようにしてたので安全でしたよ。

ですので親が死んじゃったというとこ以外は本当の事なので訂正しましょうか。


私はシャーリーさんの服の袖を引っ張ります。

そうするとユリアさんは門番さんに向けているような般若の顔を引っ込めてすっごく優しい顔で対応してくれます。


「どうしたの?

 このおじさんの事なら心配しなくてもいいからね。私がやっつけてあげるから。」


ぶっ、門番さんオジサン扱いされてます。

まだ若いっていうのに。


まあそんなことは置いといて私にはシャーリーさんの誤解を解くっていう使命があります。

門番さんには善意で留めてもらえるっていうのに恩をあだで返すことはできません。


ではジェスチャーで頑張っていきましょうか。


まず手始めにシャーリーさんを指さします。そして腕をクロスさせてバツ印を作ります。

次に門番さんを指さして今度は頭の上で丸印を作ります。


さあ、これで伝わったかな?


「ええっと、私がバツでオジサンが丸?

 ・・・・・・・・えーっともしかして私誤解してたかな?」


シャーリーさんはすっごく気まずそうに門番さんに問うています。

どうやら伝わったようです。

これで一安心です。


はい、ダンジョンマスターの彼女がぐるぐる巻きに拘束されていたのは彼女自身が捕縛術の練習をしていたからでした。

門番さんは決してロリコンではありません。

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