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01

そのエリアにいるのは、彼女ただ一人。


ただっ広い草原の中にポツリと建っている、小さな丸太小屋が彼女の家。


他にそこにあるものと言えば、細い街道と周りを囲い尽くすたくさんの木々だけ。

しかも、街道と言っても人は全く通らない。

通る人がいるとすれば、街から街に移動して商売をする商人くらい。





周りを囲む森から動物などの生き物が出てきたことも、ただの1度もない。

もちろん、鳥などの動物の鳴き声やシルエットすらもない。

つまりその空間には、彼女の他に誰も何もいない。そんな空間。



それもそのはず。

そこは人工的に作られた空間。実はゲーム世界の中。



やりようによっては賑やかにもなるけれど、彼女はそれを頑なに拒んだ。

そんな寂しくも静かな場所でひっそり静かに暮らす、少女の物語。

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