プロローグ
ご指摘を受けたので、プロローグ書くことにしました!
――――季節は春――――
ブルーアイランド諸島全島を挙げて、毎年花見が催される。今年の管轄は、アタシ事スイレンが住まう西島で執り行われる。只今、絶賛準備中です。はい!
今年も、全島にあるモモの木が、一斉に花を咲かせ、一面が薄紅色に染まり青い空、青い海が美しい自然美を見せてくれる。まさしく、桃源郷のようである。と、物思いに耽っていた所に、声を掛けられて我に返る。
「スイレン~、この荷物運ぶから手伝ってよ~」
声の主の方に顔を向けると、髪は紫色、長さは背中の中ほどまであり、頭の上に同色の犬耳を生やし、瞳の色は藍色をした可愛い女の子が大荷物相手に悪戦苦闘している最中であった。
「あぁ、悪い悪い。カスミ! 今行くよ」
カスミとアタシは、ここ西島の統治者の側近として仕えている。本当は、やりたくなかったんだけど……無理やり押し付けられてしまった。まぁ、その辺の話しは、語ったら長いので、またの機会にでもするよ。
「さて、今年はどうなるかなぁ…」
アタシの独り言にも近い、そんな台詞に嬉々として、カスミが話しかけてくる。
「どうなるかなぁ……? って、何かあったけ?」
荷物を運ぶ手を休めて、顎に手を宛がいうーん、うーんと呻り始めるので、アタシが懸念していることを素直に教える。
「去年みたいに……酔った勢いで着ぐるみ接がされて、女の子らしい、ひらひらがいっぱい着いた、服を着せられそうで嫌だなぁ……って事だよ」
そんな、アタシの台詞に数回瞬きをすると、カスミが何かに思い当たった、というように手の平と握りこぶしでポンとやる。
「あぁ、そんなこともあったわねぇ~! あの時のスイレン凄く可愛いかったなぁ……ねぇ、また着てよ!」
「絶対に着ない! 今年は、何が何でも着ないからね!!」
冗談じゃないよ! あぁ、嫌だ嫌だ。もう、こりごりだもん!
態度で、怒りを表しているかのように、乱雑に荷物を扱っていると、カスミが尚も食い下がってくる。
「ねぇ、どうしても?」
可愛らしく、小首をかしげる。アタシより、頭一つ分ほど背が低いカスミと、目を合わせると丁度、上目使いになるわ、瞳をうるうるさせるので殺人的に可愛いのである。
この呪縛から抜け出すのには、結構な精神力がいるのであるが、今回は、精神力の勝利に終わったようである。
「着ないよ! さぁ、さっさと準備終わらせちゃうよ!」
そんなアタシの台詞を聞いて、カスミは唇を尖らせる。
「ちぇ~、残念」
そして、もくもくと準備を進め……なんとか開始時間前に全ての準備が整った。
「え~、長い挨拶は、嫌われるから一言だけ! 今年もこうやって、皆で花見が出来て、凄く嬉しいわ。お料理も、お酒も大量に用意してあるから、大いに盛り上がっていきましょう! ちょっとくらいなら、無礼講もありだからね~♪ 乾杯!」
中央島の統治者にして全島の長でもある麒麟様の唱和で乾杯の音頭がとられ、方々から乾杯の唱和とグラスを打ち鳴らす音に溢れる。
みんな、気心しれた者同士でふざけあったり、他愛の無い話に華を咲かせている。そんな中、側近として自身の島の統治者である『白虎』ことチカゲ様と一緒に各島の統治者と、その側近が揃う席に着く。
それぞれが、大いに楽しんでいた。その場で突然我らが主であるチカゲ様が立ち上がって宣言したのである……曰く、
「え~っと、突然だけどワタシ結婚しま~す。そして、『白虎』を辞任させて貰います♪」
…………
はい!? な、何言ってますか!! この主様は!!
ど、どうなるの~?
ご賞味くださり、ありがとうございます。
背景描写が、まだまだですいません;;少しでもよくなるよう、精進していきますので宜しくお付き合い下さい!