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暗黒破壊組織ゲスー

「太陽戦士バーニングフレア」第二話です。

相変わらず、既視感のあるベタな話ですが、

お心の広い方、お時間のある方に楽しんで頂ければと思います。

「暗黒破壊組織ゲスー」を名乗り、アイドルのステージに乱入し、やがて異形の怪物へと姿を変えた男は、

「バーニングフレア」と名乗る謎の戦士によって倒された。

そして二人の姿はステージ上から忽然と謎の光に包まれて消えていた。


それはバーニングフレアことほむら 炯一けいいち自身が、無用な混乱を避けるために強い光を放って瞬間的にその場から移動する能力を持っているということもあったが、

バーニングフレアに倒された、元は人間であった異形の怪物が絶命し、そして姿を消したのは、

「暗黒破壊組織ゲスー」の超能力によるものであった。


焔「・・・俺に出来ることは、怪物をこの力で倒すこと、それしかない・・・人間で無くなった者を、元の姿に戻してやることも出来ない・・・」


謎の戦士バーニングフレアから、人間の姿に戻った焔はそう呟くと、焔は一人、バイクを走らせて去って行く。



一方その頃、地球から少し離れた宇宙空間に、謎の宇宙船が浮かんでいた。

その宇宙船は、人工衛星やレーダーなどに捉えられることもなく、未知のテクノロジーで船体に不思議なバリアを張り、

しかし不気味に地球を見下ろしていた。


~宇宙船内部の艦橋~


ドギルネオバル「フフフ・・・まずはこんなところか。素体となる人間標本の採取はどうなっておるか?ヴァイル」

ヴァイル「お任せ下さいドギルネオバル様、この偏狭な惑星で人間標本の採取拠点として選んだ地にて、着々と進めておりまする。ヒヒヒヒ」

ドギルネオバル「しかし、魔種ゲスリアンシードに使える素体ばかりでは仕方ないな。魔石コアストームを埋め込める強い素体、選ばれし素体が必要だ」

エンヴィ「ドギルネオバル様、ヴァイルなどの作戦では手ぬるいのでは? この私めに指揮権をお与え下されば、魔石を埋め込める強い素体も迅速に選び出すことが出来ます」

ヴァイル「ええい黙れ黙れ、小娘の分際で!ワシに意見するなど身を慎め!ドギルネオバル様、このような小娘の戯言などお聞き流しくださいませ。どうぞこのヴァイルめに一任くださいませ。」


ドギルネオバル「フフフ・・・まあ良いではないか。二人とも焦るでない。我らの力をもってすれば、下等生物など虫けらも同然じゃ。ヴァイルは引き続き人間採取の方に取り組め。エンヴィ、お前は、魔種を埋め込んだ素体を、あの裏切り者めに差し向けるのだ。場合によっては、魔石を埋め込んだ素体を送り込むことも構わぬ。」


艦橋の艦長席、玉座の様な装飾があしらわれた席に座る男の名は、帝王ドギルネオバル。

暗黒破壊組織ゲスーの頂点に立つ男である。

白い髭を蓄え、冷たい眼光を放ちながら部下達に命令を下していた。底知れぬ威圧感のオーラーを放ち、一見部下達に寛容なそぶりを見せながらも、

心の奥底には冷たい光を宿している、そんな人物であった。明らかに人間ではない、しかし人間とそっくりな風貌。

ただ青白い肌を持ち、いかめしい甲冑に身を包んだ姿は浮世離れもしていた。


ヴァイルと呼ばれた男は、年齢的にはドギルネオバルよりも年を取っているように見える男だが、ドギルネオバルに忠誠を誓っているようだ。

ずる賢そうな表情を浮かべ、やはり人の暖かな心などは通っていないのではないかと感じる、悪魔のような風体の男であった。


エンヴィと名乗る女は、ヴァイルから「小娘」と呼ばれてはいたが、見たところでは、地球人の風貌だと20代くらいに見える女で、

手には鞭を持ち、女戦士のようないでたちをしていた。目にはやはり冷たい光が差していたが、意志の強そうな目でもある、そんな目つきをしていた。



エンヴィ「裏切り者・・・あやつめのことでございますか。確かヘルムーンと同時期に魔石を埋め込まれた男」

ドギルネオバル「そう言えばそうであったな。ヘルムーン、お前にバーニングフレアを倒すことは出来るか?」


青白い肌を持つ異星人4人の前に、一人の男が物陰から姿を現した。


ヘルムーン「フッ、魔石を埋め込まれたのは同じ時期かもしれねえが、奴と俺とは何の関わりもない。俺は獲物を倒して金が貰えればそれでいい。俺は殺し屋。ビジネスとしてやるだけだ」

ヴァイル「無礼者!帝王の御前であるぞ!」

ヘルムーン「ドギルネオバルさんよ。俺は別にあんたに忠誠を誓った訳じゃねえ。俺は強い奴と戦って、そいつを俺の力で倒せればそれでいいのさ。勿論報酬は頂くがな」

エンヴィ「口が過ぎるぞ!お前も元はと言えば下等生物に過ぎぬ!ドギルネオバル様に与えられし魔石の力のお陰で、我らと口が聞けておるのだ。ドギルネオバル様の寛大なお心のお陰でもあることを忘れるでない!」

ヘルムーン「ヘッ、威勢のいいねえちゃんだ。」

エンヴィ「何を!」

ドギルネオバル「まあまあよさぬか。ヘルムーン、余はお前の力をあてにしているのだ。勿論、約束の報酬もつかわそう。」



ヘルムーンと名乗る戦士は、眩い光を放つと、人間・・・地球人の姿に変身した。いや、元の姿に戻ったというべきか。

男の名はかげ 鋭鋒えいほう。スラッとした体躯に美形というよりハンサムという言葉が似合いそうな風貌。

不敵な笑みを浮かべ、黒いジャケットと黒い皮のレザーパンツを見に纏った男だ。

影「OK。じゃあ出番になったら呼んでくれや。それまでは俺の好きにさせてもらう」


かげ 鋭鋒えいほうは、そう言い残すと艦橋から姿を消した。


ヴァイル「なんと無礼な・・・下等生物の分際で」

エンヴィ「おのれ・・・ああいう下等な者に何故ここまで我らは言われ放題にならねばならぬのだ!」


帝王ドギルネオバルのいる第一艦橋から、第二艦橋へと移動する途中、普段は犬猿の仲であるヴァイルとエンヴィの意見が珍しく一致する。


玉座に座るドギルネオバルは、その様子をニヤリと笑いながらモニター越しに眺めていた。

ドギルネオバル「フフフ・・・みんな余の手のひらの上で踊っておるだけだ。実にかわいい連中じゃ。ヘルムーン、お前の行動とて余には筒抜けじゃ。」

ドギルネオバル「裏切り者のバーニングフレア。そう言えば奴の父親もまた、裏切り者であったな。しかし余の力の前では成す術もない。せいぜい、そのちっぽけな力で足掻いてみるがよい。余がお前に与えたその力でな。無駄な努力であることだがな。フハハハハハ」



バーニングフレアことほむら 炯一けいいちとは一体何者であろうか?

焔の父親とは一体?

暗黒破壊組織ゲスーと焔親子の関係は?

そして謎の男、ヘルムーンことかげ 鋭鋒えいほうとは?


戦え焔!変身せよ!バーニングフレア!

ゲスーの魔の手から地球を守るのだ!

第一話が「バーニングフレア登場編」

第二話が「敵組織「暗黒破壊組織ゲスー」の概略編」となります。

第三話以降で、主人公をサポートするおやっさんポジションの田中延九郎について書く予定です。

第一話で出てきた菅生ミカも第三話以降でまた登場させる予定です。

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