微かに蘇る記憶
カラオケを楽しんだ僕達は、百合原先生に車で送ってもらい、学校まで戻ってきた。
「それじゃあ2人とも、気をつけて帰れよ?」
「「ありがとうございました!!」」
先生と別れた僕達は、家への帰路を進む。どうやら僕が新たに住み始めたマンションと櫻ちゃんが住むマンションは割と近くにあるようで、同じ方向へと一緒に帰っていく。
「梅島君、今日は……本当にありがとう!!」
「ん?急にどうしたの?春守さん」
「梅島君が私の誘いに応えてくれたおかげで、こうして活動を始めることもできた。朝、梅島君とあの校庭で出会えなければ私は1歩を踏み出すこともできなかった。だから、梅島君……ありがとう」
「そんな、かしこまらなくていいんだよ春守さん?僕だってやりたいと思ったからこうして春守さんの活動に参加してるし。ね?僕はやりたいようにやってるだけだからさ、これからもよろしくね」
「うん!こちらこそ!!これからもいっぱい楽しいことしようね!!」
話し込んでいると、いつの間にか僕の家の前まで来ていた。もう少し一緒に話したい気持ちはあったけど、あまり遅くなってもそれはそれで心配になるので今日は別れることにする。
「それじゃ、また明日!」
「うん!また明日ね!!」
今日はこうして、想像とはまるで違う形にはなってしまったけど櫻ちゃんとまた出会うことができてよかった。明日からの学校生活も楽しくなりそうだ。
「梅島……春翔君」
私は、家に帰るとベッドで1人考え込んでいた。名前を口に出してみるけれど、やっぱり記憶にはない。思い出したりもできない。だけど、彼がとてもいい人で頼れる存在であることは少ししか相対してないけど実感している。
「明日からも、楽しみだなぁ……ふわぁぁ」
私はそのまま眠りに落ちてしまった。
「櫻ちゃん!!今日も…………聞いてくれる…………」
「……君!もちろん…………」
「えへへ…………どう………」
「やっぱり……君の………は大好き…………」
これは、夢?それとも、私の記憶?私の名前を呼ぶ貴方は誰ですか?でも、とても懐かしくて、どこか見覚えがある気がして。そこまで浮かんできていても、どうしても想い出すことはできない。想い出さなきゃいけないはずだけど、出てこない。その事実がどうしようもなく哀しくなってしまう。
いつか、貴方のことを想い出せますか?想い出せた時にはまた、仲良くしてくれますか?
この夢の、記憶の続きがまた見られる日まで。
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