動き始める物語 1
放課後、僕は櫻ちゃんに連れられて職員室へ向かう。
櫻ちゃんの事情を知っているのは、この学校では僕と担任の2人だけ。
だから、職員室へ着くと真っ先に担任の元へと進んだ。
「どうした、春守、梅島」
「先生!私、新しいクラブを設立したいんです!」
「クラブか……どんなクラブだ?」
「ズバリ、アオハルクラブです!」
「アオハル……クラブぅ?」
首を傾げる先生。安心してください、僕もです。ここまでの間にニコニコしてる櫻ちゃんは何も説明してくれていないので、僕もいまだに何も理解できていません。
「はい!アオハルクラブです!!」
「それは、どんなクラブなんだ?」
「アオハルクラブはその名の通りアオハルしようっていうクラブです!」
「そんな自信満々に言われてもわからないぞ?梅島はわかったか?」
先生は僕に振ってくるけど、ごめんなさい、僕もピンときてないです今のところ。
でも、櫻ちゃんがものすごく不安そうな目でこっちを見てくるのにわからないなんて言えるはずもないよね。
「なんとなく?具体的な活動内容は始まってみないとわからないと思うんですけど」
「ふぅん?」
「でも、春守さんがやりたいなら僕は協力したいなと、思ってます」
「そうかそうか……まぁ、生徒の自主性を重んじる我が校だから、頭ごなしに設立を反対したりはしないが……せめて誰か1人でも内容を理解できる人間がいないとなんとも……」
そう言いながら悩む担任を、寂しげな目で見つめる櫻ちゃん。やれることは僕には限られるけど、目の前の担任は信頼には値するだろうと子供ながらに判断したので、やれることを行動に移す。
「春守さん、ちょっと一回廊下で待っててもらってもいいかな?先生と2人で話をしたくて」
「?よくわからないけど、待ってるね!」
櫻ちゃんがいなくなったのを確認した僕は、改めて先生に向き直り話し始める。
「……先生と僕はこの学校内ではおそらく唯一春守さんの事情を知っている存在だと思うので、これ言えばわかってもらえるかと思うんですけど」
「ん?梅島も知っているのか?春守の事情を」
「おっと?てっきり先生も僕が知ってること知ってると思ったんですけどよく考えたら接点ないですもんね僕と春守さんって普通に見て」
「その口ぶりだと知り合いだったのか?」
「そうなんですよ、と言っても小学校時代だったので春守さんの記憶には今はもう残ってないんですけどね?ただ、別れる時に交わした約束を朧げに記憶してくれてて、朝、小学校で再会した時に教えてくれたんです」
「そういうことだったのか。2人の関係については理解したよ。それで、私と2人で何を話したいんだ?」
「それは、春守さんが何をしたいかについてです」
「ほう?」
僕は、先生に思っていることを打ち明ける。
読んでいただきありがとうございます!
「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!
していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!
ぜひよろしくお願いします!




