13 謝罪される虐められっ子
「すまなかった」
学校の自分の席につくなり謝罪され福士は戸惑った
散々イジメしてきた飯田一派
それを見て見ぬふりしてきたクラスメイト
そしてイジメを訴えたが「飯田達に聞いたがそんな事実はなかった」と言い放った担任
虐められっ子の福士にとって学校というのは四面楚歌であった
ところが
飯田が蜂に刺されて死ぬ
木村が理科室でケガをして一生消えない傷を負う
稲村がトイレで自殺をする
といった事態になって流石にやばいという雰囲気が教室に流れるようになった
その結果、微妙なラインにいる生徒が謝りに来たという訳である
もっとも福士は許すことはない
そりゃそうである
散々イジメの片棒を担いでおきながら都合が悪くなった途端謝罪して許されようとするのだ
許す訳がないのである
虐めっ子にしか分からない理屈であるので言わない
言っても理解できない
逆に「謝っているのに許さないなんて心が狭い!」と言われるのがオチである
・・・いやあんた達の方が根性ひん曲がっているよ、とは虐められっ子の福士の言である
という訳で謝りに来た生徒に向かって言う言葉は一つだけである
「どの件で謝りにきているのか?」
イジメをした人間は軽い気持ちでやっているし、悪いと思うことはない
謝ろうとするのは後になって「なんかやばくね?」という雰囲気になったからである
つまりは悪いと思ってないし、やったことも当然覚えていない
そんな人間には先の問いかけで十分である
言われた虐めっ子は絶対に返事ができないのである
だって自分のしたいじめを覚えていないのだから
・・・所詮加害者なんてこんなものである
だから蜂に刺されて死ぬのも当然だし
塩酸で消えない傷を負わされるのも必然だし
自殺に見せかけて殺されるのも必至なのである




