6話
本日2話目です。
6話
鎌蜘蛛を探し始め何体か倒して少し経った頃次の獲物である鎌蜘蛛を見つけ向かうと鎌蜘蛛が森には不釣り合いな白いヤングベアー?と戦っていた。
いや、正確には白いヤングベアーが糸に絡め取られ捕食されようとしていた。
モンスター同士で争うのか?それともイベント?だが一つ言えることはあの白いヤングベアーはテイムしたい。
幸いなことにここまでランク☆☆を倒していたおかげなのか飼育数が2匹まで可能になっている。
とりあえず鎌蜘蛛を倒すか?
「ツルギいくぞ!」
「ワウ!」
「ツルギは白いヤングベアーに絡んでいる糸の根本を切ってやってくれ!俺は鎌蜘蛛を倒す!」
俺はそう言うと後ろから鎌蜘蛛の腹を三節棍をヌンチャクのように回しながら連続で殴り、サブ武器としたナックルナイフで顔を殴りつけたあとアッパーのように蜘蛛の下顎を殴りつけるようにナイフ部分で切りつけた。
その勢いで顔が割れ鎌蜘蛛を倒すことが出来たがやはり、防具や武器による補正が低いせいでクリティカルじゃない攻撃は余り効いている様子ではないため技術ありきで倒しているようだ。
まぁ、武術家が力技で倒してどうするというものではあるがやはり釣り合った能力のもとに技術が噛み合わないとゲームとしては辛いものがある。
言うなれば防御と攻撃力がなく回避力が異様に高くダメージを受けない代わりにこちらの攻撃が1ずつしか相手にダメージを与えれないようなものだ。
さらに被弾したらおしまいというおまけ付きで。
ツルギの方を見るとうまく糸を切ることが出来たようだが白いヤングベアーがこちらを威嚇するように唸っているが今にも倒れそうなくらいふらついている。
そう考えているとバタっと倒れた。
「死ぬなよ!いまポーションをやるからな!」
俺はポーションを出して白いヤングベアーにふりかけた。
するとキズが癒えたのか起き上がった。
起き上がるとまだ威嚇はしてくるが先程とは違い戸惑っているような雰囲気だ。
「なぁ、お前俺たちと一緒に来ないか?」
「グル〜?」
「悩むのはわかるがお前には、なにか感じるものがあるんだ。どうだろうか?」
「グルー!」
「いいのかな?テイム」
【西の森の白き咆哮のクエストを攻略しました。クエストモンスターが未覚醒状態でテイムによる攻略が成されたので特別報酬がプレイヤーグロウに送られます。】
【白き咆哮:報酬 防具:白き咆哮シリーズ
武器:ベア・ナックルを獲得しました。】
【白き咆哮:特別報酬 “スキル王者の威厳”を習得しました。】
おー、なんかいろいろインフォが来たけどこれ、もしかしてやらかした?
ホントなら今の初日なら東や南を中心に活動していて出会うはずのないもしくは出会っても蜘蛛を倒せずにイベントが進行というか白いヤングベアーが覚醒するとかあったのか?
確かに今まで倒した蜘蛛より耐久力があったような気もするが····
とりあえず名前をつけるか。
「お前の名前はハクロだ!よろしくな!」
「クゥーン」
鳴いたあと体を擦り寄せて来たのでなでてやった。
そうしているとツルギも寄ってきたのでモフってやったら喜んでいたのでこれでいいのだろう。
そうしてしばらく過ごし、メニューを開くとテイムモンスター達のステータスを見る項目が点滅していたので開くとツルギの名前が点滅していたが今は先にハクロのステータスを確認しようと思う。
ランク:☆☆
種族:ヤングベアー希少種
名前:ハクロ
レベル1
能力
HP:200
MP:250
身体:10
頑強:20
知識:25
敏捷:11
スキル
身体強化
雷魔法(サンダーボール 帯電)
お?まさかの魔法タイプ?いやでも頑強がクマだけあって高めな所を見ると魔法戦士タイプ?
しかも素でハクロ頭がいいのか!
いやいや、人間とモンスターで若干ステータスの意味が違う気がするから気にしないでおこう。
うん!
「ハクロちょっとあそこの岩に向かってサンダーボール撃ってくれるか?」
「がう!がーう~~ん!」
ハクロが返事?のあと叫ぶと口からサンダーボールがって口からなのかー
えっと、岩に当てさせたのだが電気だが雷とかみたいな光の速さで動くとかではなくあくまでも雷の力が宿ったボールが飛ぶといった魔法のようで速さは150キロくらいか?で飛び若干物理的な威力もあるのか岩にヒビ?がすこし入っているように見えた。
「うん、今度モンスターに撃ってみて威力を最終確認することにするな。」
「くぅん。」
「次は帯電を使ってくれ。」
「がう!がっウーン!」
バチバチ·····
「あぁ、雷の力を体に纏う魔法なのかな?これも実践で威力を確かめるしかないな。」
「くぅーん」
そんなふうに鳴くハクロをワシワシと撫でてやってから、ツルギのステータスをタップするのだった。
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