5話
夜にもう1話いけるかな?
5話
俺は西側の森へと向かうために西門へと向かっている。
西門へと続く道には木材問屋やなどが軒を連ね林業が盛んだとわかる。
しばらく歩いて西門へと着いたのだが門には警備の人が居り出入りする人間の入出記録を取っていた。
「こんちには」
「あぁ、こんにちは君は見ない顔だけど格好からして冒険者かな?」
「はい、さっき登録してきました。」
「さっきって、君大丈夫かい?森にはランク☆☆のモンスターや噂では☆☆☆モンスターもいるというのに登録仕立ての君が行けるのかい?」
「はい、俺の相棒は☆☆の亜種なのでギルドも大丈夫だろうと言ってくれているので。」
「へぇ、そうなのかい。それはよかったな。だけど君の武器はないのかな?」
「持ってますよ。」
「んー、ナイフかな?その形状なら殴ることも出来そうだけどランク☆☆のモンスター相手だと不安が残るかなぁ。」
「そうですか、少し武器屋を見てきます。」
「そのほうが良さそうだね。慌てずに準備しておいで。因みに武器屋はギルドの近くに大店があるから種類があるし量産品だから安くつくから初心者にはオススメかな。」
「わかりました!いってきます!」
俺はギルド近くまで戻り武器屋の中へと入った。
ふむふむ、なかなかにラインナップが豊富だな。
オーソドックスな所で長剣や大剣、槍などがあるが槍だけとっても薙刀のようなものから十字槍など様々だ。
そんな中で俺が選んだのは三節棍と言われる武器だ。
一見長さが180センチくらいある棍だがギミックで3等分に別れるようになっておりその棍と棍の間は丈夫な鎖で繋がっている。
若干リアルのものと別物のような気もするが大丈夫だろと思う。
またモンスターを倒す為に基本は木材で出来ているようだが金属で補強もされている。
三節棍の特性上変則的な動きも出来るが扱いが難しい武器だ。
だけど俺は爺ちゃんから扱いを習っておりそれなりに使えるためこれにした。
なにせ、普通に棒術としても使えるがヌンチャクのように遠心力を利用した強烈な一撃を出せるのもいい。
これを背負って再び門へと行き外に出ることが出来たが見た目が棒なので本当に大丈夫か心配されたが····。
そして、門から出て暫く歩き森へと入った。
周りからは小動物の気配と荒々しい気配がする。
ゲームなのに気配がするとか何気におかしいような気もするけどまぁ、気にしないでおこう。
【気配察知/気配遮断スキルを取得しました。】
なんでだ?んーあぁ、もしかして普通に出来ていたからスキル化された?
考えてもあれだしまぁいいか。
それよりも街から出たのにまだツルギを出してなかったな。
「こい!ツルギ!」
「ワフ!ワフ!」
「よし、これからこの森にいるモンスターを狩るからな。たのむぞ。」
「がう!」
ツルギは気合を入れるように吠えると当たりの匂いを嗅ぎ始め小さくワフと言ったあと一度こちらに振り向き付いてくるように促した。
暫く付いていくとヤングベアーらしきクマ型のモンスターが水を飲んでいた。
俺は小声でツルギを褒めツルギに倒すように指示を出した。
するとツルギは一気に距離を詰め額の角で通り過ぎ際にヤングベアーの腕を切り裂いた。
「グキャャャャャー」
ヤングベアーの腕は切断はされなかったが半分ほど切り裂かれていた。
俺はその隙に三節棍をヌンチャクのように遠心力をのせた一撃で殴りつけその後連続的に急所を狙いふらついた所でツルギの一閃により首を切り離した。
ヤングベアーを倒したあとドロップ品を拾うとヤングベアーの肉塊✕2だった。
ドロップは複数ドロップするのかな?
その後ツルギによる捜索で9匹のヤングベアーを倒した。
「次はヤングベアー以外を倒してみたいがわかるか?」
「わふ」
ツルギに付いていくとそこに居たのは蜘蛛型のモンスターだった。
ヤングベアーの時と同様に後ろから近くへと向かったのだが·····
蜘蛛の糸がそこらに張り巡らされており、糸から伝わる振動によって気がついていたようでいざ攻撃を仕掛けようとしたとき振り向き鎌のようになった前足で危うく反撃されるところだった。
その攻撃を避けた俺は三節棍で前足を折るために振り抜いたが、思ったよりも硬いようで折れなかった。
それから思ったことはやはりただの棍としてつかうと威力が弱いと感じる。というよりもステータスの差により思うようにダメージを与えることが出来なかった。
こちらに注意が向いている隙にツルギが蜘蛛の柔らかそうなお腹へ一閃を繰り出しクリティカルだったようで一撃で仕留めていた。
「ツルギありがとな!」
「ワフ!」
「さて、ドロップはなんだろうな?」
ドロップを拾うと、鎌蜘蛛の糸✕1、鎌蜘蛛の前腕✕1
「ツルギ、また蜘蛛を頼むな!」
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