プロローグ
お久しぶりの方も初めての方も新作を書き出したので良ければお読みください。
前作などは不幸なデータ破損によりモチベーションが無くなり打ち切りのようなかたちになりましたが新規一転新作を書こうと思い投稿しました!
もちろん書き溜め無しの投稿なので皆様の応援により投稿数が変わりますのでよろしくお願いします!
プロローグ
"本日正午よりブリーダーズオンラインの正式サービスが開始されます"
そんなテロップを眺めながら高校2年の夏休みを迎えていた。
このゲームを夏休み中満喫するために配られた宿題の殆どを夏休み前に終わらせることはもちろん、最新の技術の粋を集めたと言っても過言ではないVRシステムによる第2の世界を謳い文句にされたゲームこそがブリーダーズオンラインなのだ。
このゲームの初期ロットはサーバーの関係などにより1万本のみでVRMMOとしては少ないというか、運営の経営を心配するレベルの本数となっている。
この1万本の初期ロットのソフトを入手する方法はなんとネットによる応募で完全抽選制であった。
そして、その応募総数はなんと1000万は突破したとかしないとか····
そんな確率で当てられたのは幸運としか言えないが1週間毎に人数を増やすようなのでいずれはみんながプレイできると思われる。
このゲームの内容はというと、いわゆるモンスター育成型のゲームで育てたモンスターなどと冒険をするといった内容だ。
もちろんプレイヤーも戦闘などは出来るがプレイヤーにレベルなどの概念はなくプレイヤースキルがメインでのプレイとなるようだ。
もちろん他のゲームでもあるような魔法スキルなども準備されているらしいが基本はモンスターバトルが基本なのであまり考えないようにしようと思う。
まぁ、戦闘が苦手な人用にオート戦闘システムなどもあるようだけど俺は幼少の頃より運悪く?父方の祖父が古武術の師範で道場をやっていたため、一応鍛えられていたりするのでなんとかなると思っている。
それに、ある程度リアルの運動能力が反映されるようなのでラッキーくらいに思っておこうと思う。
まぁ、リアルの運動能力だけで優劣がつくとどんなクソゲーだよとなるのでそこまで期待はしていないが誤差範囲だと思っている。
さて、とりあえず正午まであと2時間だから先にログインしてチュートリアルモードやキャラクタークリエイトなど出来ることをしておこう!
============
ログインすると、周りが全く見えないが自分の体は見える不思議空間に浮いていた。
え?浮いているんですけど!?
というか、リアルじゃないのかと思うほどの完成度なんだけど!
自分の腕とか触ったり見たりしても普通に慣れ親しんだ自分の体なんだが。
と、いろいろ考えていると
[ようこそブリーダーズオンラインへ!これからキャラクタークリエイトをしてもらうよ!チュートリアルまでの付き合いだけど管理AIのサツキが案内するよ!]
と、アナウンスが聞こえてきた。
「宜しく頼む!」
[それじゃぁ、まずは名前から教えて貰えるかな?]
「名前かぁ、“グロウ”で!」
[グロウね!わかったよ!被りは無いからそのまま登録するね!]
おう、よかった。かぶりがなくて。
[それじゃぁ。次は身体を作ってもらおうかな。ベースはゲーム起動前に本体にスキャンしてもらったグロウの身体をベースにしてあるからね。]
それは、ありがたい。
下手に変わるといろいろと厄介だから渡りに船だな。
だけど、髪色とか位は変えるかな。
あとは長さとか。
「身体はスキャンしたデータのままで髪は肩くらいの長さで後ろで縛るような髪型は可能か?」
[大丈夫だよー!]
「そしたらそれで、髪色は茶色で目の色は緑で頼む」
[こんな感じかな?]
サツキの返答のあと目の前に姿見が現れたので確認してみた。
「まぁ、何時もと違うところがあるから違和感はあるがこんなものだな。」
[気に入ってもらってよかったよ!ちょっと気分が良さそうなところ申し訳ないんだけどグロウの身体データがこのゲームのプレイヤーの能力上限を超えてるようなので超えている分はカットさせてもらったよ!]
「あー、やっぱりか。まぁ仕方ないよな。」
[それでね。超えている能力分をカットするお詫びというか、仕様なんだけどそれに見合った初期モンスターが出るようになるから許してね?]
「それは、いいな!でも少し他のユーザーに悪い気がするなぁ。平等性に欠けるというか。」
[ん~、あまり話せないことだけどいいかな?一応今回のは身体能力の余剰分による特典なわけだけど、他にも隠し要素はあるからやり方しだいなわけだから気にしないでね!
それじゃぁ、気を取り直して初期モンスターの召喚と行こうか!グロウはそこでじっとしててね。]
そう言われ立っていると俺を中心に幾何学模様の魔法陣?のようなものが現れて広がっていった。
[よし、準備ができたみたいたいだから今からいくつか質問するから答えてね。]
「ん?あぁ。」
それから俺はいくつもの質問に答えて飽きてきたところで魔法陣が光輝いてきた。
[いやー。やっとだね!私飽きてきたところだったから良かったよ!]
「おい!必要な質問じゃなかったのかよ?」
[ん?必要だよ?だけど沢山の人にやってるから飽きてくるんだよね。それに、人によっては10もんくらいで完了したりするからね!あ、これオフレコだよ?]
「はぁ、もういいや••••」
そんな、会話をしていると魔法陣の光がより強く光その光が一つに纏まって俺の胸へと消えていった。
「あれ?俺の相棒は?」
[あぁ、それはね。チュートリアルで説明するから始めてもいいかな?]
「それなら、始めてくれ。」
[それじゃぁ、早速専用エリアにレッツゴー!]
一瞬の暗転の後俺は見渡す限りの草原に立っていた。
面白い、続きが気になる方は評価やブクマお願いしますね!