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斬影  作者: 霧崎 射駒
4/6

第一話 俺 後半 一



だいぶ遅れてしまって申し訳ありませんでした!!!


理由はテスト、展覧会と続いてしまったため


それと第一話後半部分の大幅変更も。

しかもまた二つに別れてしまいました;;


本当に遅れてすいませんでした!



いま実を言うとテスト期間なんです;;;

目の前には現実では有り得ないモノが空にいた。


天に紅を広げた怪鳥


なにもかもを貫きそうなクチバシに

俺なんか引きちぎりそうな大きな脚、

象おも切り裂きそうな鉄のような爪に

鋭く生を感じさせない紅い目

よく見れば暗い紅は濁っていて、その羽は炎のように揺らめいている。


何だよ!!??これ!?


この世にあんなものいるのか?死を思わせる地獄の不死鳥ようだ

紅い死の目に俺は吸い寄せられるように不死鳥を見入っていた


そういえば土屋は?土屋はどこだ?

土屋を探すが俺の心の奥底でアレが土屋だと感じていた。いや伝えている。誰が?

再びあの怪鳥に意識を戻す。何度見ても灼熱と死を思わせる紅い怪鳥がクチバシを大きく開けていた。

その中には徐々に紅い紅い炎が大きな玉になっていく。

その炎の玉は俺の方に向けられ発射される。


「ぐう!!!」


俺は飛んできた火の玉を横へ避ける。

ヤバい!

俺は危機感を覚え、奈美を背負って後ろを向く。



えっ?校舎がない?ゴミの山?

周りをよく見渡してみる。

どこも見渡してもゴミ。

ゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミ!?

現実では有り得ない景色。濁った紅い空

家ほどの大きさになった焼却炉それを中心に広がる広大なゴミ箱とゴミ袋の迷路

また非現実的なモノ




立ち止まっていると非現実なモノの一つである怪鳥がコッチに向かってきていた。






殺される。




俺の本能が警鐘を鳴らす。


逃げろ


生き残る手段は逃げるしかない。

炎の玉は恐ろしく熱いのか、炎の玉が当たった近くのゴミ袋やゴミ箱はドロドロに溶けていく。




走る




走る




走る




とにかく走る走る走る走る走る走る!!!走るしかない!!!

走って校舎まで出なきゃ!!!!!

だが何処まで走ってもいっこうに校舎は見えない。しかも複雑な迷路を進んでいるため真っ直ぐ校舎にいけない。

どんなに走っても走っても走ってもゴミの山しか見えない。

此処から出られないのか?

いつまでも続くゴミの迷路は俺に困惑と混乱を与えた。


と、とにかく今は逃げないと!!!


後ろから怪鳥がまた炎の玉を放つ。

道を塞ぐくらい大きい炎の玉はどんどん俺に迫ってきていた。


ヤバいコレ避けきれない!


俺はとっさに右の道に飛び込んだ。

俺は前を見た。








右の道は行き止まりだった。


ギィアアアアアアアア!!


後ろから嫌な声が聞こえた。とっさに後ろに振り返る。



ヤバい!閉じ込められた!!


来た道を塞いだ怪鳥はその鋭い爪を俺に向けて下降してくる。

もうダメだな・・・・・・


俺はゆっくりと目を閉じた。






ガキンッ




ガキンッ?

あれいつまで経っても爪がこない?

恐る恐る目を開けた。


!?


『・・・・・・クッ!』

目の前に着物を着た男が、短刀で怪鳥の爪を受け止めて立っていた。


って誰!?


『龍斗!!腰を抜かしている場合か!死にたいのか!」


「は!?あっそうだった。」


『あっそうだった。ではないだろ!!何をいつもの調子で言っている!!!早くその場から離れろ!!!』

でもどこに逃げれば…

あっ!!あそこに穴が!!

俺はその穴に奈美を放り投げて、自分もそこに入る。

男はそれを確認すると怪鳥を押し返して、俺達がいる穴に飛び込んだ。





「ふぅ〜」


穴の先はゴミでできた洞窟のようなところだった。

怪鳥は入って来れないから、此処は大丈夫そうだ。


奈美を寝かせ、ちらりと男の方を見た。


男の髪は俺と同じ黒だが、サラッサラッなストレート。

腰までに伸びていて、後ろで纏めて紫の紐で結んでいた。


顔立ちは、二十代後半の俺って感じだが目は鋭い刃のような目

右目は包帯で覆われていた。


何でだ?未来の俺?


いや待て俺よ!!

着ている服は時代劇の侍さんがよく着ている感じの紺の着物じゃん!!

腰には刀が挿してるじゃん!!

それにほら足ないし、半透明だし…って!


「嫌ぁああああああああ!!」


『!?』


「ゆっゆゆゆゆ幽霊!!!!!!」


有り得ない!?

さっきから非現実的ばかりだ。

そういえば、さっき俺の体乗っ取ったのって幽霊さん(仮)?


『ああ。』


・・・・マジでアンタが?

しかもなんで俺の思ったことが分かるの?


『丸聞こえだ。あと俺は幽霊ではない。お前の足を見ろ。』


足?

俺の足からは黒い霧と共に包帯が出てきていて、それは幽霊さん(仮)の体に続いていた。


「何だよ?コレは」


彼は幽霊ではない。


『コレは俺がお前である証。


俺とお前はひとつの魂。


俺はお前の膨大な魂のせいで残ってしまった人格



俺は 断華 (タチバナ・リュウ)










お前の《前世》だ。』



劉は俺の指してそう言った。

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