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転生娘達の恋愛話

 マチさんが落ち着いたところで店員さんがまた声をかけてきた。


「ところで、弟さん来てますよ」


「え」


 まさかこのタイミングで!?ぐちゃぐちゃに泣きはらした顔で出るわけには…いや!まだ手はある!!


「時間稼ぎしてください。なんなら私と話が盛り上がり過ぎてて来るのに時間がかかりそうと伝えてもいいです」


「エルシィたん?」


「マチさん、マチさんを大改造します」


 マチさんの素材は悪くない。だが、絶対お手入れサボってるから肌荒れてるし、こう…化粧も適当だ。私がわかるぐらいだから相当だ。


 しかしこういう時の、強い味方がいるんです!そう、この野猿みたいな私ですら可愛く仕上げる天才カリスマスタイリスト様が!




 その名は、我が夫ルイス!!



 そして召喚されたルイス。すでに私の魔法で泣きはらした状態は改善され、肌荒れも治った。エッ君すげえ。ルイスには、恋するマチさんを可愛くしてくれとお願いした。


「相手は?」


「マリオットだから、清純派綺麗めでお願いします」


「了解」


 いつも思います。ルイスの手は魔法の手なんです。天才カリスマイケメンスタイリストのルイスにかかれば、マチさんが……………

 マチさんが…………

 マチさん???



 マチさん?????になった。




 完全に別人である。




「マチさん」


「え!?ナニこれすげぇ!!整形!?ルイス君ナニしたの!?」


 鏡にはりつき、本当に自分かを確認しまくるマチさん。


「…サボりすぎです」


 ルイスは呆れた様子である。女子力底辺の私も耳が痛いが、エルシィはいいんだと言われました。ルイスがケアするから、だそうです。本当にいいのだろうか……。


「………うぐ………」


 ルイスの言葉にぐうの音も出ないマチさん。

 輝くようなハニーブロンドに、長い睫毛。たれ目で泣きぼくろがセクシー。胸はささやかながら、逆に清楚さをアピール。瓶底眼鏡はルイスが縁なし魔具眼鏡にチェンジ。知的で清楚な美女に変身した。


「さあ、マチさん!マリオットさんを悩殺するんです!」


「あいあいさ!」


 マチさんは喜び勇んで出ていった。がんばれ、マチさん!


「あの……」


 これまで静かに見守っていたイオリアたんが発言した。


「………あの、えと…可愛がりすぎて嫌がられている、という根本が何も解決していないのでは………」


「………………あ」


 うっかりしていたよ。そうだ、そこを一切解決してない!


「……頼まれたからメイクしたけど、そもそもどういう話なの?しかもアイザック様、うちに放置してきちゃってるけど……」


「「あ」」


 アイザックは後で回収するとして、ルイスに事情を話した。


「…なるほど。事情はわかった。アイザック様を連れてこよう」


「なんでそうなった」


「作戦があるんだ。エルシィ、アイザック様連れてきて」


「地の果てまででも喜んで!」


 ルイスのウインクに、あっさりと了解するチョロい私なのでした。




 アイザックを連れてきたら、イオリアたん不足になっていたらしく、イオリアたんから離れない。

 イオリアたんが嬉しそうだから仕方ない。許してやろう。




「僕の魔具で下の様子を見ようね」


 ルイスの蜂型魔具により階下の様子が映った。



「姉さん、急にどうしたの!?いきなりそんなに綺麗になるなんて、大丈夫なの!?この間までは普通だったじゃない!」


「いや、あの…だからちょっと気分転換だよ……」


「本当にエルシィさんが相手だったの!?変な男に目をつけられたりしてない!?」




 修羅場だ。




 何故そうなる。いきなり綺麗になったお姉ちゃんにドキッと作戦が、お姉ちゃんに男ができたのではと疑われまくっている。


「…まあ…店長マジ結婚適齢期ギりですからねぇ…今まで浮いた話が無かったのがおかしいですから…」


 いつの間にかちゃっかり店員さん達もルイスの映像を見ている。


「イオリア様、アイザック様に僕の指示に従って欲しいとおねだりしてください。マチさんのためです」


「え?わ、わかりましたわ!アイザック様…お願いいたします。大切な友人のためなんですの」


「ぐぬぅ…」


 アイザックは可愛いイオリアたんにタジタジだね。もう一押し!!


「私のルイスなんか、話を聞かなくたってお願い聞いてくれたのに、アイザックってケチね~」


「ぐっ!?」


「いやいや、アイザック様は立場もあるし騎士だから、いくら大事な婚約者の友人のためとはいえそう簡単に他人に従えないよね。僕はエルシィのためならなんだってするけど」


「流石は私の旦那様!イオリアたん、結婚考え直した方がいいんじゃない?こんな些細なお願いを聞けない男に、本当に一生を捧げるの?」


 ルイスに抱きついて甘えながらイオリアたんに質問した。


「私…」

「やる。俺だってイオリアのためならば…やってみせる!」


「ジャック……」


 イオリアたんはアイザックに胸キュンしたらしくウルウルしている。

 しかし、私はやるならさっさとやるって言えやボケとしか思わなかった。愛の差だね。


「じゃ、作戦を説明しますね」


 私は私で頼りになる旦那様に胸キュンしました。うちのルイスは世界一素敵な旦那様なのです。

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