転生三人娘のガールズトーク
イオリアたんに女だとバレてから一週間が経ちました。心が広いイオリアたんはイオリアたん呼びを許可してくれました。距離が近くなったみたいで嬉しいとはにかむイオリアたん、マジ天使。
今日は天使がゴリラと遊びに来てくれました。もうすぐゴリラと結婚するらしいです。もっといい相手がいる気がするんだけど、イオリアたんがゴリラ大好きだから仕方ないのです。
今日はずっと気になっていたことを確かめようと思います。
「イオリアたん、あのさ『熱愛☆魔法学園』ってわかる?」
「えふ!?ま、まさか…エルシィも…なの!?」
イオリアたんがむせた。背中を擦りつつ、予想通りの反応に微笑んだ。そしてイオリアたんをお姫様抱っこする。
「アイザック、イオリアたんをちょっと借りるわ。ルイス、マチさんとこ行ってくる」
「ま、待て!」
「あまり遅くならないようにね。時間がかかるようならメールして」
「はーい」
ルイスはなんと携帯電話もどきまで作りました。すごく便利です。電話とメールが可能で、私のはピンクが基調でブルーの装飾。、ルイスのはブルーが基調でピンクの装飾。さりげなくお揃いかつ、互いの色を入れてます。
そして、マチさんのお店に転移しました。
「すいませーん。上の階と店長貸切でお願いしまーす」
というわけで個室とマチさんを借りました。
「エルシィちゃん、私は備品扱いなの?」
「マチさんは仕事中ですからねぇ。イオリアたんは次いつ来れるかわかんないから、貸切にさせてもらいました。別に備品扱いはしてないよ」
アイザックとの結婚準備が本格的に始まったら、めったに来れなくなっちゃうからね。そう言ったらマチさんも納得しました。
お茶とお菓子も来たので、レッツガールズトーク!
「さて、自己紹介しましょうか。ヒロイン、エルシィ=ヒルシュ改めエルシィ=クレバーこと広瀬絵里衣です。今はルイスとラブラブ夫婦でっす!」
「ええと、悪役令嬢イオリア=クランこと倉見伊織ですわ。今はアイザック様とら、ラブラブ婚約者です」
照れるイオリアたん、マジ天使!かわゆす!!
「同じく悪役のマチ=クローバーこと黒羽万智です。ひ…独り身ですよ、ちくしょうめ!」
マチさんがご乱心でござる。紅茶をお酒のようにあおった。
「ごめんよ、マチさん…つか、マチさんて悪役だったの!?」
「そーだよ。ただしマリオットルートにしか出てこないけどね。実はマリオットとは血が繋がってなくて、バッドエンドだと結婚するんだよ」
「へー」
そういや、そうだったかも?いまいちうろ覚えだなぁ。平民だから令嬢じゃないんだよ。どうせならリアルお嬢様になりたかったとぼやくマチさん。
「でも、マチさんは職業婦人として立派に働いてるじゃないですか」
「恋人がいないからね!」
「「…………………」」
恋人が居ないから仕事にうちこんでいるんだろうか……
「あ、えっと、熱愛☆魔法学園の推しは誰?」
話を変えようとしたら、イオリアたんが乗ってくれました。
「アイザック様ですわ」
イオリアたん、即答。そんなにアイザックが好きか。
「そっか、よかったね」
照れながらニッコリ笑うイオリアたん、天使!可愛すぎる!!
「はい。エルシィは?」
「特に攻略対象者に推しは居なかったなぁ。ルイスを救うルートがなかったことに絶望したのは覚えてる」
「え?ルイス君、ゲームにでてたの?」
マチさんも食いついてきた。私は頷く。
「聖剣覚醒イベントで私を庇って死ぬ幼馴染がルイスだよ」
「あああああ!?」
「まあ!」
二人とも思い出したのかビックリしている。
「隠しキャラ、シルスの弟だ!てことは、ルイス君はシルスの弟なの!?」
「そうだよ。ちなみにシルスは私と組んで冒険者として世界中を飛び回ってました」
「そうでしたのね…あら?確かルイスさんは病弱設定ではありませんでした?」
イオリアたんの言葉に頷く。
「昔は病弱でよく寝込んでたよ。世界中を飛び回ってる時に薬草とか色々集めて名医だってお医者さんをゆうか…連れてきたりしたらいつの間にか治ってた」
「誘拐って言いかけたよね」
「誘拐って言いかけましたわね」
「と、とにかく!今は体力も人並みだし、よほど無理しなきゃ咳発作も出ないよ。ほぼ健康体だから!マチさんの推しは!?」
ルイスが元気になってよかったです。最近は体を鍛えていて、一般人より体力あるかも。
「無理矢理話を変えてきたね。私の推しはマリオットだよ」
「まあ!とても努力家ですわよね。あら?エルシィ??」
イオリアたんが喜ぶ。いや、待てよ?確か……
「え?弟だよね?義理とはいえ弟だよね??」
「え」
その意味を悟ったイオリアたんもマチさんを見た。
「まあ、血は繋がってないから。私は父の連れ子で、マリオットは母の連れ子だからね……。天使のような推しショタが目の前に現れたなら、貴女たちならどうする?」
「「愛でる」」
私達の心が一つになった。ショタルイスも可愛かった。いっそ婿になってもいいと思うぐらいに可愛かった!
「そう、愛でた!だって…だってだってだって!マリオット可愛かったんだもん!ねえたま、ねえたまって寄ってくる、凶悪なまでにきゃんわゆぅぅいショタなんだよ!?そりゃあ愛でるよね!愛でるに決まっている!!」
「そしてウザがられたんですよね」
お菓子の追加を運んできた店員さんの痛烈な一言に、マチさんが撃沈した。
「えっと…」
「……(オロオロ)」
オロオロするイオリアたん、かわゆす。しかし、私もなんと言ったらいいのかわからない。
「ち、違うもん!照れ隠しだもん!きっと…きっとマリオットはお姉ちゃんが好きなはずだもん!」
マチさんが泣いた。
「そして、ブラコン過ぎて恋人もできず嫁ぎ先もないんですよね」
「ばかああああ!出ていけえええ!!」
マチさんがキレた。本気で泣いている。
「すいませんが、出てけ」
私もマチさんに加勢した…というか、私が力技で追い出した。マチさんを落ち着かせるのが大変でした。




