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やりたいことをさらにしよう

 さてさて、小腹も空いてきたところで人気のカフェに行きました。ここ、私も行ってみたかったんだよね。流石はルイス。よくわかってらっしゃる。


 このカフェは敷居が高い。どう高いのかと言うと、ここのカフェは美味しくて可愛い。女子またはカップル推奨なお店なのだ。


「お二人様ですね。カップルシートになさいますか?普通席になさいますか?それとも、後ほどお連れ様がいらっしゃるご予定ですか?」


 実は以前、私はこの店ができて間もない頃…スイーツ好きのオッサン達に泣きつかれて来たことがある。というか、何回も来ている。スイーツ好きオッサンハーレムの中の私。目立つよね。覚えられてましたか。つうか、今日の私は化けてんのに見破るとか地味にすごいよ店員のお姉さん。女子力の高さゆえ??


「いえ、カップルシートで」


 ルイスがさらっとカップルシートを選択した。ついに、ついに(女子以外に)モテなかった私もリア充の仲間入り!ルイスがニッコリとカップルシートにすると告げると、まさかの試練が訪れた。


「お二人様はラブラブのカップル様でしたか!では、カップルの証しにキスをお願いしまーす」


「「………………………」」





 な ん だ と !?




 そういやそうだった!なんというご褒美!いいんですか!?ブチュッとしちゃっていいですか!??


「…こ、これでどうですか?」


 ルイスからほっぺにチューいただきました。


「…もっと…」


 いや、キスなら口でしょ?物足りなくておねだりした。途中までフラフラ~とキスしようとしたルイスだけど、途中で正気に戻ったらしい。


「い、家で!今はダメ!!」


 ちっ。しかし、家でしてもらう約束をゲットした。おうちでいちゃつこう。


「いやぁぁん、めっちゃ萌えますぅぅ!!初々しいカップルさん、お席にどうぞ!」


 クネクネするテンションが高いお姉さんに案内されて座るが………なんか近くね?しかも、横なんだね。向かい合って座らないんだね。パーテンションで一般席からは見えないようになってたから知らなかったよ。

 人目をはばからずイチャイチャするカップルのなんと多いことか。うちの子兎(マイハニー)が先ほどから挙動不審に…いや、私の様子をうかがうときだけだな。周囲には絶対零度の視線を送ってるわ。いや、こんな濃い世界だとは思わんかったよ。


「嫌ですねぇ。趣味と実益を兼ねて始めた店なんですが、つつしみの無いカップルのなんと多いことか…私はもっとピュアピュアでキャッキャウフフを期待してたのに!」


 お姉さん、店長さんでしたか。メニューありがとうござ………


「ん?」


「どうしたの?」


「メニューが違う」


 以前スイーツ好きなオッサン達と行ったときと、そもそもメニュー表の装飾が大幅に違う。


「お嬢様、お目が高い!こっちはラブラブバージョンでして、カップル限定スペシャルメニューが揃ってますよ!」


「………普通のは…」


「お姉さんがおごるからカップル限定にしようよ!コレとかソレとかおすすめよ!」


 うむ。選択肢を消去された。押すなぁ、お姉さん。


「…いかがわしい名前しかない…」


 ラブラブジュースとか、アツアツラブシチューとか、ラブラブバカップルスペシャルとか…ラブが入りすぎだねぇ。中身が想像つかないなぁ。


「お姉さん、私お姉さんのお店のスイーツだとカスタードパイが美味しかったです」


「なら、このアツアツラブラブパイはいかが?本当はアップルパイなんだけど、特別にカスタードパイで作ってあげるよ!」


「あ…でもルイスとパフェをあーんで食べたいんだった。おすすめパフェは……お姉さん?」


「ファンタスティック!エキサイティング!パーフェクト!!最高か!!」


 床で悶えるお姉さん。大丈夫か?ルイスも真っ赤になってプルプルしていた。


「お姉さん、ラブラブジュースのリンゴとスペシャル熱愛パフェよろしく」


「喜んで!!」


 お姉さんは素晴らしい動きで走り去った。間違いなく変な人だ。しかし、カップルシート…密着するな。あ、そうだ。


 こてん、とルイスに寄りかかる。腕をゆるく組んでみる。うむ、これは恋人っぽいのでは?ルイスの様子をうかがってみた。





 大丈夫か、おい。






 目に涙をためながら人類の限界ではなかろうかというほどに赤くなったルイスがいた。や、やめるべき?離れようとしたらルイスが私の肩を抱いた。

 いやん、胸キュンだね!恋人っぽい!これは恋人っぽいよ!!ウキウキしながらルイスを見た。






 大丈夫か、おい。






 うっかりツッコミしなかった私を、誰か誉めてください。

 ルイスは相変わらず人類の限界ではなかろうかというほどに赤くなり、涙をためながら汗をかいていた。無理しなくてもいいのに。


 ふと、店の片隅てハァハァしている店長のお姉さんを見つけた。テンションが一気に下がりました。


「ルイス」


 目線で店長のお姉さんを見るよう促したところ、ルイスの目が殺し屋に転職できそうなぐらい冷えた。


 この店、大丈夫なのだろうかと思った。



 どうでもいい追記。

 このお店はかなりの繁盛店なんで、大丈夫です。店長以外はしっかりしてますから、大丈夫です。

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