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夜這いからの……

 ルイスは部屋にこもって出てきません。仕方ない…


 客間に行くと見せかけて、客間の窓から魔法で飛んでルイスの部屋の窓に行きました。私単体ではできないので、聖剣に手伝ってもらったよ。便利だね!疲れるから長時間は無理だけどね。


 窓を叩くと、ルイスが慌てて開けてくれました。


「エルシィ!?」


「夜這いに来たよ、お姫様…二人きりならいいんだよね?」


 窓に腰かけ、ルイスに顎クイをしてじっと見つめる。ルイスは固まっているようだ。


「その、かっこ…」


「動きにくいから着替えた。なかなかイケてるでしょ?」


 ちなみに今着ているのは改造した騎士服。飾りを取っ払い、動きやすさを重視したもの。騎士として城で働いていた時期に着ていたやつである。女子に大変モテました。

 余談だが、騎士服は年数を増すごとに改造度があがり、原型がないやつもあったりする。私のはシンプルになってるだけだから、そこまで改造されてない。


「うん…かっこいい…」


「可愛い私のお姫様、貴方の騎士にキスをください」


「き!?」


「くださらないなら…」


 首をするりと撫でた。


「します!」


 真っ赤になってキスをくれたルイス。首にキスマークをつけたかったなぁ…残念。後でやろう。


「エルシィ、僕かっこいいエルシィの服が作りたい!」


「え?うん?」


「いいんだね!丈夫で動きやすくて、エルシィの魅力を最大限に引き出せる服を作るよ!」






 これはあかんやつや。







 ルイスの物作りスイッチがオンになってしまわれた!ルイスは私をモデルにいくつもデザイン画を描きだした。すごいなぁ…あ、これいい。

 デザイン画を描きまくるルイスは楽しげで、真剣な表情だ。ルイスのこういうとこ、好きだなぁ…


 そして、ルイスのベッドに寝転んだ私。こうなるとやることがない。ルイスや部屋をのんびり眺める。


「エルシィ、依頼で着る服に欲しい機能ある?」


「…んー?温度調整魔法は欲しい。寒いとことか暑いとこに行かなきゃなんないときもあるし」


 家の近辺では適温な格好でも、呼ばれた先が雪山だったりとか…寒暖差をどーにかできる奴がいい。一応マントにその魔法がかけてあるが、くるまらないと効果がないし、顔には効果がない。服に魔法が付与されていれば、くるまる必要はないだろう。顔は…仕方ない。


「了解。それは簡単かな。他には?出来るかはともかく、できるだけエルシィの好みに合うようにしたいんだ」


「ありがとう、ルイス。そうだなぁ…汚れがつかないようにしてほしい」


 汗とか血とか…特に血は落ちにくいからどうにかしたい。せっかくルイスが作った服だ。血染めにしたくない。


「うん。確かに血は洗うのが大変だものね。他には?」


「防具としても多少効果があると嬉しい。聖剣があれば大概のことに対応できるけど、無敵ってわけじゃないから」


「うん。最高の防具としても使いたいんだね!」


「いや、そこまでは求めてない」

「頑張るよ、エルシィ!!」


 しかし、瞳を輝かせる可愛いルイスに言葉をのみこんだ。


「うん、よろしくお願いいたします」






「エルシィ、火焔トカゲの皮なかったっけ!?」


「…上位種の豪炎リザードンならあった気が…あったよ」


「氷狼の皮は?」


「…上位種の吹雪フェンリルなら…あった」


 ルイスに求められた素材に近いものを出していく私。終いには、好きに使っていいよとポーチをあげた。


「…え!?エルシィ、これは!?」


「虹で編んだレースのショール。エルフのお姉さんがくれた」


「…エルシィ、これは?」


「…確か、助けた女の子からもらったリボン?」


 適当にポーチにしまいこんだものをチェックしつつ、ルイスはトルソーに布を巻きつけていく。

 まるで早回しみたいに出来ていく服を眺める。真剣なルイスはとてもカッコいいし、魔法みたいに服が出来上がる様子はとても楽しい。しかし、眠気が限界でいつの間にか私は………



 私は寝落ちした。





 おかしいな。夜這いに来たのに寝落ちって…流石は色気より食い気の私!


「エルシィ、できたよ…」


「徹夜で作業してたの!?」


「あれ、朝?」


 むしろ夜が明けた事にも気がつかずに作業してたらしい。


「無茶しないでよ」


「ごめん、でもそれより着てみてよ!絶対にエルシィに似合うから!」


 ルイスから完成したらしい服を渡された。早速着用しようとしたら止められた。


「目の前で脱がないで!」


「えー?着替えてって言ったのはルイスじゃん。ああ、手伝ってくれるの?むしろルイスが作った下着もつけようか!」


「!??なっぼっ僕外で待ってるから!」


 今朝もルイスは可愛いのです。真っ赤になってお部屋から逃げ出しました。




「着替えたよ~」


「エルシィ…素敵だ…」


「ふふ…ルイスの腕がいいからだよ。ありがとう、ルイス。遠慮なく使わせてもらうね。それにしても、すごい!」


 ルイスが作ったのは騎士服をベースにしたようなデザイン。上着はかっちりした長袖に、下はショートパンツとニーハイブーツ。間は黒スパッツで太ももの露出はなし。上着は後ろが長めでふんわりスカート素材が腰からおしりにかけて出ている。可愛さと凛々しさを兼ね備えた服だ。


 そして、見た目だけじゃない。めちゃくちゃ動きやすくて軽い。ハイキックも楽々できてしまう。おまけに着心地が抜群だ。冒険者服とか騎士服って丈夫さを追求してるから生地が固いんだけど、これはとても柔らかい。


「やっぱりルイスの服は最高だね!」


「うわ!?」


 ルイスに飛びついたら、支えきれなかったルイスごとベッドにダイブした。


「ご褒美、あげるね?」


「!??」


「大人しく、して」


「!???」


 首をペロリと舐めただけで固まるルイス。首からボタンをプチプチ外していく。寝巻きだから、下は素肌だ。スベスベな素肌を堪能する。

 ルイスは顔を隠しながら耐えていた。真っ赤になって顔を隠しているが抵抗はない。




 これは、最後までイケる!?





「ルイス~、朝御飯作るの手伝って…」


 お義母様が乱入した。ルイスは半裸で私に押し倒され…明らかに性的にいただきます直前である。


「「「……………」」」


 全員固まった。


「あ、あらあらまあまあ!若いっていいわね!邪魔しないからごゆっくり!」


 年の功か、経験値の差か。お義母様が先に復活して素早く離脱した。


「「き、きゃあああああ!!」」


 お義母様が去ってから、二人して叫んだのは仕方ないと思う。


 追伸・動揺しすぎて手伝おうとしたらお皿を9枚割りました。弁償しました。1枚足らないどころか、1枚しか残りませんでした。

 本日のエルシィの成果


 職業レベル

・聖女  99【MAX】

・勇者  99【MAX】

・狂戦士 99【MAX】

・真魔王 99【MAX】

・覇王  99【MAX】

・魔剣士 99【MAX】

・嫁  -99【MAX】

・肉食女子70【+20】

・夫   80【+5】


称号

・真の魔王

・魔族のカリスマ

・ルイスの婚約者

・スライムの親玉

・悪魔っ娘

・ルイスの王子様

※夫のレベルはルイスの逃亡でいったん下がり、仲直りしたためプラスになりました。



 イイトコで邪魔が入るのはお約束ですよね。


 そして、まさかの逆皿屋敷なエルシィでした。




 ふ、普段はこんなに割らないんだからね!

byエルシィ

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