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6話
ペチペチと頬を叩く冷たい感触で目を覚ました。
「う・・・」
「お、起きたか。急に倒れるからびっくりしたんだぞ」
リ、ヒトさん・・・?
「うわっ、ごめんなさい」
リヒトさんの腕の中から逃げた。
「お前、急に動くとまた倒れるぞ」
笑われてしまった。
「ごめんなさい」
口に出すことを慣れてしまった言葉を零す。
「お前、これからごめんなさい、禁止な。あ、あと、俺たちお前のこと前から知ってたんだ。目を見ればわかる、っていうのは半分ホントで半分は嘘だ。騙しててごめん」
前から、知ってた・・・?
どういうことだろう、僕はこの人たちと会うのは初めてのはずなのに。
「そんな険しい顔、すんな。孤児院の情報がここに入ってくるんだよ。お前がいた施設がちょうどここの管轄内だったから」
管轄内ってことは同じような施設がいくつもあるってことだろうか。
「ほかにも似たようなことしてる施設はたくさんあるよ。にしても、お前本当によく顔に出るよな。最初、会ったときは、ううん、今でもお前が本当にそうなのか疑ってる」
本当にそうってどういうことだろう。
「お前はまだ、知らなくていい」
いずれ嫌でも知らなきゃいけない時が来る。
リヒトさんの呟きは僕に届くことはなかった。




