表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嘘つきは勇者の始まり。  作者: 夜音わど
ようこそ、Lairへ
10/12

8話

 「ったく、僕のこといっつもこき使って・・・。ライくん、ここのこと説明するね」

そう言ってうさぎさんは僕に笑顔を向けた。そんな顔をされると何だか怖くなる。僕に優しくしてくる人は苦手だ。

「分かりました」

大人しくしておこう。誰にも迷惑をかけないように。

「ここは、カウンセリングをしているの。ライくんみたいな子たちにね。ここにいる人は基本的に孤児院で育った人たちで、ここでカウンセリングを受けてた人もいる。それにここにいる人たちは弱くて強い人ばかりだから、安心して」

そう言って笑っていた。

怖い。そんな失礼なことを考えてしまった。

「弱くて強いってどういうことですか?」

こんなどうでもいい疑問に答えてくれるとも思わない。でも、気になってしまった。

「弱く在れることは強いことなのよ。もう少ししたらきっとわかると思う」

もう少ししてもきっと僕にはわからないだろう。僕には弱く在ることは許されないから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気に入った方は感想、ブックマーク、評価など頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ