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光魔法ってもしかして

アタシは暗闇の中、お尻を淡く光らせながら走っている。


走っているうちに身体の怠さが無くなったので、光量を落とせば燃費のとても良い、光魔法を使って、リアルホタルとなっている。


オークの集団は、暗闇の中で光るお尻に誘われるように、追い掛けて来ている。


アタシは走る方向を東から北に変えて、オークの集団を自主帰還させようとしている。



着かず離れずの距離を保ちつつ、時折軽くジャンプして後方のオークにも、アタシの存在をアピールしている。


そう言えば、この光魔法も特殊だなぁ。


魔力も回復しはじめたおかげで、行動に余裕が産まれてきたから、つい考え始めた。



どう言う原理なのだろうか?


光の知識なんて、物が燃える時の熱の波動により光るとか。

LEDライトの様に、電気を半導体に通す事により光の粒子を取り出すことが出来るから光るとか。


そんな曖昧な知識しかない。


光って粒子なのに同時に波動の性質も持っていると言うから、ホントに訳が分からない。


そんな訳の分からない物でも概念があれば使えてしまう魔法や魔術は凄いとしか言いようがない。



でも、アタシの光魔法では熱は感じなかったから、少なくとも何かが燃えて光った訳ではないよね。


イメージしたのは太陽だけど実際に起きたのはLEDライトの現象なのかも。


そうすると、空気中にあるマイナスの電子が、半導体に変わる何かを通して地面の方向に流れることにより発光したって事かしら?


風魔法で電子を集めて土魔法で半導体みたいな物を作ったって事にならないかなぁ?


だとしたら、光魔法って風と土の合成魔法って事になるのではないのかな。


かなり強引だけど、そう考えれば納得出来ないこともない。


魔法は魔術と違い単現象しか起こせないと言われているけど。

イメージ次第で魔法も色々なことが出来る事になるかも。


時間と魔力と余裕があったら色々やってみよう。



一時間後、ここまで誘導すれば、討伐隊を追う事は出来ないだろうと考え。


北方向にダッシュしてオークの集団から距離をとり、光魔法を止めてから東の森を目指して目立たないように移動した。



森の境で詳細に振動感知をしても、小動物の反応しかない。


夜になってから、殆ど走りっぱなしで色々やっていたので、さすがに疲労を感じた。


なので蜘蛛糸警報装置を設置して眠ることにした。




翌朝、日の出と共に目が覚めた。

朝御飯代わりに干し肉とオレンジを食べたが物足りない。


昨夜は、蜘蛛糸と気をたくさん使ったので、カロリー不足なのかもしれない。


猿から教わった食べられる植物と、ウサギを一羽狩り朝食を追加した。


お腹が満足したので、これからの行動を考える。


アランさん達と討伐隊は、砦に向かって撤退していると考えると、アタシも砦に向かう事は決定だ。


考えることはルートのこと。


このまま真っ直ぐ砦に向かうのは、討伐隊より先に着いてしまったら説明とか面倒な事になるから、アランさん達と合流したい。


現在位置は、討伐に来てオークを倒した所に近い。


まずは、上空からオークの偵察だね。


そう考えて垂直ジャンプ。


風魔法で空中停止して周囲を見渡す。


オークの集団は、野営地を埋め尽くしているだけでなく、溢れ出ている。


その数は、千頭どころではない、周囲に点在しているオークも加えると万に届きそうだ。


かなり広範囲に居るので、暫く森沿いに南下する必要がありそうだ。


そう決めて、着地してから跳び跳ねるように走り出した。



跳び跳ねているのは、日中は振動感知よりも、目で見た方が遠くまで見えるからだ。


でも地面はまっ平らでは無いので小さな丘でもあれば先は見えなくなる。


そこで五メートルくらいジャンプすることにより、先の様子を見ているのである。


そんな事を繰り返していたが、いっそのこと飛んだ方が疲れなくないか?


体力の代わりに魔力を消費するが、魔力は消費が一定以下にならない限り怠くなったりしないのである。


暫く飛んで、体力が回復したら走って、魔力が回復したらまた飛んでって繰り返せばバランス良く消費と回復が出来そうだ。


結果、上手くいき飛んでいる間に先の様子を見ることが出来たので、走る速度もアップした。


途中に居たゴブリンは飛んで回避できたし、大幅に時間短縮出来た。


オークの集団を抜けた頃合いを見て、垂直ジャンプして、周囲の状況を確認する。


南南西の方向十キロに冒険者逹の姿が見えた。その先に砦兵達の姿も見える。


どうやら撤退時には、冒険者逹が殿をつとめていたと言うことみたいだ。


周辺には、動物の姿はあるが、オークの姿どころかゴブリンの姿もない。


アタシは飛んだり走ったりを繰り返して三十分程で合流を果たすことが出来たのであった。



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