想定いかだと思う
山の麓に降り立ち、今後の事を考える。
こちら側の川沿いを歩いて行くのは、巨大爬虫類が居るので、何としても避けたい。
そうすると川を渡らなければならない。
でも川の中に、どんな生き物が居るのかわからない。
元の世界でもワニとかピラニアとか、水ヘビとか、もしかしたら、猛毒のクラゲとかいたら大変だし。
巨大昆虫もいるのだから、巨大ゲンゴロウとか、居たら補食されてしまうかもだし。
ファンタジー系なら、それこそビックマウスとか言う身体の殆どが口と言う、巨大魚とかが現れそう。
飛び越そうとしても川幅は百メートルを軽く越えていそうだ。
後先考えずに助走を付けて、ジャンプすれば反対岸に届くかもしれないが、微妙な気がする。
届かなければ、落ちるわけで、やっぱり食べられてしまう可能性がある。
いくら恐れても、人工物が見えたのは、反対側。
どのみち、いつかは渡らないといけない。
とりあえず、恐い生き物が居るか調べるため川の側に来てみた。
川の水は、やや濁っていて直接飲むには難があり。
その分、肥沃な森の栄養満点って感じだ。
でもこれだけ濁っていると、深さもわからないし調べようがない。
振動感知も、水流振動の為まったく効かないので、初っぱなからお手上げ状態である。
何か情報は無いかと、しばらく川を見ていたが、水鳥が泳ぎ、時折魚が跳ねるくらいである。
その後もしばらく見ていたが、これと言って変わったことも起こらない。
上流で倒れたのか、木が流れて行った。
その時にイカダを作れば渡る事が出来ると、ようやく閃いた。
木を切り倒すことは、ホウキ高速振りで行った。
枝を切る道具はないので、低い位置に枝がない木を選び、枝の下辺りを狙って高速振り。
直径三十センチくらいの丸太を八本用意した。
ロープ代わりに太い糸を出して、束ねてからしっかり結ぶ、その時にベタベタ糸で接着することも忘れない。
糸は自家製なので、大盤振る舞い、途中糸が枯渇しそうになったので、大量に肉と野菜を食べてぐっすり眠むり、翌朝から再開しお昼過ぎにひとまず完成となった。
ベタベタ糸が硬化するまでしばらく乾かす時間が必要なので、また二日が経過した。
乾くまでの間は、オールになりそうな平たい木切れを何本か探していた。
三メートル×二.五メートルのイカダは、あちこちを糸で結ばれて、ほとんど真っ白である。
とにかく頑丈に作ったのでガタつきもないが、とにかく重かった。
でも、なんとか引きずる事が出来たので、川岸で作っていた事も幸いして移動距離は短くて済み、最後は蹴りながらも川に浮かべることが出来た。
その後は、バテてしまったので、もう動く気にもならず、流れていかないように糸で大岩に固定した。
真紀は、明日の朝に出発することにして、夕飯の食料を探しに行った。




