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オミデレラ

作者: 壊拿

全体的に適当

全体的に雑

全体的にざっくり

※全体的に適当








両親を早くに亡くし、とある家庭の下働きになった娘がありました。


美しい毛並みは、太陽の光を受け輝きを増す。

肌は美しく、少しすれ違えば目で追ってしまう。

瞳は真珠の様に美しく、まさに宝石の瞬き。



以上の外見解説を真逆にすれば、あら不思議!

この物語の主人公(ヒロイン?)、オミデレラの出来上がり!


そんなオミデレラは、町民たちからとてもあいされていました。

八百屋で買い物をすれば、店主からぱんつをもらい。

魚屋で買い物をすれば、店主からぶらじゃーをもらい。

パン屋で買い物をすれば、女将から(女性用)せーらーふくをもらい。


「どういうことなの…!」


オミデレラはその度顔を覆う事になりますが、それでも哀されていました。

変換は決して間違っていません。

そしてオミデレラは、れっきとした男性なのです。誰も信じてくれません。オミデレラが女性ものの衣装しか持っていないからです。

下半身にそれは立派な竿があるのに、信じて貰えないなんて何て可哀想なオミデレラ。



オミデレラは先にも記したとおり、ある貴族の下働きとして生活しています。

下働きになる前は、カークラー家という大貴族の家に生まれた、幸せな娘でした。しかし母親が亡くなって、父親が別の女性と結婚をした御陰で、(略)オミデレラは下働きとなってしまったのです。


「オミデレラ!オミデレラ!」

「はい継母様おかあさま

「その呼び方はやめなさいと言ってるでしょう!」


跪いたオミデレラを、羽のついた大きな扇子が襲います。倒れたオミデレラは、泣きそうな表情で見上げました。



黒い髪はお洒落に逆巻き、

瞳は怒りに炎を宿して、

それでもなお「上品」を騙るのは、


「【ママ】って御呼びなさい!」


この館の主・コトーブコ・ウメエダンヌです。



「いや【ママ】っておかしいよね?何でママなの?なんでそのチョイスしちゃったの?」

「だって娘たちが反抗期で、私の事を【お帰りなさいママv】って呼んでくれなくなったんだもの!酷いわ!反抗期だからって、私を【ママv】って可愛らしく呼んでくれないなんて…!」

「いやでも待って、貴方おとk」

「禁句。それ禁句よオミデレラちゃん」

「オミデレラちゃんとか…ちゃん、て…」


そこへやって来た娘二人。姉のヒーナコ・クルイアラー・ウメエダンヌ、妹のチヒローナ・フジサイク・ウメエダンヌです。

ヒーナコもチヒローナも、ただいま絶賛反抗期中。母親に接する事は無く、まず目を見ようともしません。なのでオミデレラと談笑をすることも多々あります。コトーブコマジ涙目。


「ねぇオミデレラ、この前のコンサートすごく良かったね!今度またいかない?また近々やるらしいよ?」

「え、いいなぁお姉ちゃん!私もいきたーい!」

「でも良いんですか、ヒーナコ様?日時によりますけどお稽古が…」

「いいわよ!あんな女のやらせてる稽古なんて、ほったらかしで良いじゃない!」

「ねぇオミデレラー、一緒に行こうよー!3人で行けば、絶対楽しいよ!」


もう(いろんな意味で)泣くしかありませんでした。



そんなある日の事。

ウメエダンヌ家に、お城からの招待状が届きました。

それには、「家主絶対参加」と記されていました。下働きのオミデレラは、行く事が出来ません。


「オミデレラは行けないのー!?」

「いや、下働きですし」

「オミデレラが家主で行けばいいんじゃない?」

「いやあの」

「そうだね!そうとなったらドレスを用意しなくちゃ!」

「それ以前に男なんですけど」

「「そんなわけあるかぁ!!!」」


事実を言っただけで姉妹からラリアット×2を頂きました。

オミデレラが顔を覆いました。ついでにコトーブコも顔を覆いました。

そしてオミデレラのHP:-1000(元から0だけど


起こったコトーブコが、娘二人を引き摺って舞踏会へ向かいました。

オミデレラは独りでおるすばんです。

一人って、すごく楽。なのに、とてもさみしい。

だから泣いちゃうの。だってオミー、男の娘だもん…☆

※実際は男の娘ではありません。ご了承ください。残念に思わず妄想で補完して下さい。


「あー…皆楽しそうだな。俺も一回、城に行ってみたいな…」


「ふっふっふ…我が名を呼んだか…?」

「誰だ!」


精密狙撃(×魔弾〇枝高速投げ)発動。

それに当たって出て来たのは、銀の髪をなびかせる小さな――



「我はこの森に住まう大蛇の眷属・名をギーネという。我を呼んだからには、世界の歯車を幾重にも壊していく覚悟が出来たというのだな、勇者よ。さぁ城に乗り込む準備をしようではないか。まずなんか色々持ってまいれ」

「いろいろツッコミどころがありますがいわないでおきますね」


\ホエミ発動/ \ギィネに1000くらいのダメージ!/

\蛇の魔眼発動/ \オミデレラに精神的なダメージ!/


とりあえず、銀の髪を揺らす自称・蛇の眷属。銀の瞳に赤い瞳。アルビノ種の蛇になるのでしょうか。ギーネの指示?に従って、色々と持ってくるオミデレラ。家の中にあるものは持って来ました。使用済みの下着とか言われたときにはどうしようかと思ったオミデレラでした。


そして材料がそろった時、ギーネは呪文を唱え始めました。



「蛇の眷属の名において命ず、城へ旅立つ勇者に闇の祝福を与えたまえ!」

※ギーネ語で「びびで・ばびで・ぶぉー」



光り輝く周囲に、オミデレラは眼が眩んで、思わず瞼を閉じてしまいました。襲い掛かる光にどうする事も出来ず、ただ光を受け止めるしか方法はありませんでした。

そして目を開けると、そこには驚くべき光景が。何とオミデレラは、一瞬で美しいドレスを着飾っていたのです。何と言う事でしょう、目の前には立派な馬車と御者もあります。オミデレラは状況が理解できていませんが、只ひとつ解った事があります。


「ギーネちゃん、俺、男なんだけど」

「えっ」

「えっ」


\DE☆SU☆YO☆NEEEEEEE!!!/

オミデレラ・悲しみの絶叫を発動!オミデレラの精神に-500000のダメージ!


そんなわけで、やっとお城に到着しました。

タイムリミットは12時。それまでに家に帰らなくてはなりません。短い時間ですが、やっと念願かなってお城へ行くことになった、オミデレラでした。




お城では、舞踏会が開かれていました。

広間の主賓席に座るのは、この国の王子でノトーリオ・オイーヌフィリアと言いました。ノトーリオは退屈でした。もともと舞踏会なんぞ開催する気は無かったのです。

そして舞踏会を抜けて早く帰りたい娘が、二人。ヒーナコとチヒローナであります。


「早く帰りたいねー。抜け出しちゃおうかなぁ」

「それいいねー、アレもいないし…。んー、どこからがいいかなぁ」


オミデレラの元に帰りたい一心で、二人は脱出法を考えていました。



その時。

正面玄関の扉が開かれました。

美しい衣装をまとったその人は、ゆっくりと、周囲を見回しました。そして静かに前へ進み始めます。

その姿を見た周囲はざわめき、王子は驚いた顔をしてゆっくりと立ち上がりました。


しかし美しい娘は何を思ったか、身を翻して入口に走っていきました。全力で。

王子は慌てふためいて、衛兵たちを召喚します。しかしその娘の走る速度が速くて、止められません。どういう事なのでしょうか。


「娘をつかまえりょ!」


・・・・・・・・・・・・・・・・

王子、噛んでおられます。

一番格好良い台詞の時に、王子噛みました。

この国大丈夫かな。


兎に角、娘は全力疾走で城を抜けて、馬車を走らせます。そして、森へ向かって一直線です。



「ギーネえええええええええええ」

「おお!お帰りである!戻るのがはy」



かれいなるじょそうだんしすきる・はいぱーくろすちょっぷ!

蛇の眷属(自称)・ギーネは、此処に倒れたり。

なんかよく分からないけど、ママと呼ばなければいけない人と繋がってる気がしたのです。


しかし。

繋がっていたのは、ヒーナコでした。


「いや、だってよー。甘いものくれるし、面白そうであったのだ」

「タヒねとか言いたいけど、まぁ…女の子なんだから仕方無いね」

「えっお前…何時から俺が女だと…」


ヒーナコは反抗期による母親への憎しみを、母親に直接ぶつけたいと思っていました。でもいつもイライラしてては事をし損じるので、癒しの為にオミデレラをドレスで着飾らせて城に向かわせた、との事だったのでした。

何て言うか、オミデレラはお疲れ様です。


魔法が解けたその時、城から煙が見えました。

すごい音をたてて走ってきます。

此方に向かってきたので、思いっ切り避けました。

木にぶつかった音がしたので見ると、王子が乗った馬車でした。


(略)



こうして、皆幸せに暮らしたのでした


おしまい

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