妻はお嬢様
Ⅰ
妻の有希を紹介してくれたのはママで、『優くんのガールフレンド達って、確かに見てくれは良いのだけど、何と言うのかな、優くんの女を選ぶ基準というのが当たり前すぎるというのか幼いというのか、優くんの歳だとなかなか難しいとは思うのだけど、女の価値が分かっていないなとママは思っちゃうの』と回りくどい言い回しでやたら僕の女性観を否定するなと思っていたら、ある日、ちょっとふっくらとした優しそうな三日月の目をした女の人を連れてきて、『斎藤有希さん。ママの生徒さん』と紹介されて、ママのオフィスで出前の上寿司を一緒に食べた。初対面の女性に対して何を話して良いのかも分からないから、ママが一方的に話し、耳に入ってこないママの雑音を前に二人でひたすらに頷いていたのが有希と会った最初。
夫である僕は有希のことを最高の妻だと思っているのだけど、世間一般の常識でいくと有希はなかなかに不思議な妻と評されるかもしれないなと思う時がある。今の社会は”他人の目”から監視され、他人の評価において自分の価値が決まってしまう妙な社会である。有希は大人しい女性ではあるが、その”大人しさ”は他人の目を意識したものではなく、大人しくはあるがその実すがすがしいほど図太く、自分勝手である。もし、有希が一人で社会に放り出されたら(決してそうはならないから、今の有希の性質が作られたのであろうが)、有希にとってかなり生き辛いと感じる社会だと思う。割れ鍋に綴じ蓋ではないが、もし、有希が僕との生活においてささやかでも”幸せだな”と感じてくれているのであれば、それは有希を含めた女性に対しての(失礼ではあるが)”女ってこういうものだよな”という僕の歪んだ異性認知が少なからず寄与しているのではないかという自惚れがある。そして、この僕の”女ってこういうものだよな”という歪んだ認知は幸か不幸か、社会常識からぶっ飛んだ僕のママによって形成されていると自信を持って言う事が出来る。
僕のママは”何とか家”という歴史書か郷土史かは知らないが書籍に名前が出てくる他県の旧家の出身で、若い時に茶道・華道・着付けの免許を取得済みで、その他、料理・和裁・洋裁も何でもござれらしく、僕が小学生の時にパパと離婚してからは、しばらくの間市役所が主催するマナー教室の講師をやっていたが、ちょくちょくローカル局のテレビにも出る有名人になってからは、勧める人もいて良家の令嬢達を対象とした俗に言う花嫁学校であるフィニッシングスクールを開校した。今はその理事長に収まっているが、自分でもいくつか講義を持っているらしく、そのスクールのお嬢さん達のことは、親しみを込めて、『ママの生徒さん』と呼んでいる。
旧家のお嬢様というのは、子供の僕からしてもかなり変な人種だなと思ってしまうのだけど、ママは僕の友達のお母さん達とは全く違う生き物であり、友達のお母さん達を見ていると、少なくとも僕の前では自分の子供に対して、『○○ちゃん、お勉強はちゃんとやっていますか』とか『今日は○○ちゃんの好きなシチューを作りましたよ』とか至極真っ当な母親を演じているのに対して、僕のママは僕に対してほとんど母親らしい顔を見せない。料理には煩いくせに僕の食事はお手伝いの雅代おばさんにまかせっきりだし、ややもすると僕が何年生かも忘れていたぐらいに息子の僕の成長には関心がなかったみたいだ。普通の母親であれば、どんなに親しい親子であろうと思春期の息子の目を気にして家の中を裸で歩き回ることはないと思うのだが、ママはまったく気にしなかった。シャワーを浴びた後に、『暑い。暑いわ』と文句を言いながら太り気味の白い全裸のまま冷蔵庫を開けてアイスを探す。家の冷蔵庫の冷凍庫は下段にあるので僕に向けられた屈んだママの大きなお尻はぱっくりと割れて大事なところがコンニチワしている。『ママ。バスローブぐらい着てよ』と文句を言っても、『暑いのだから仕方ないじゃないの。それに家にいる時ぐらいママの自由にさせてよ』と平気な顔で応える。
困るのは、ママはボーイフレンドも気兼ねなく家に連れてくることで、もっとも、ママが選んだ青年たちだから、皆育ちは良さそうな礼儀正しい男たちで、『優君、優君』と僕にもフレンドリーで、楽器の弾き方を教えてくれたり、キャンプに連れて行ってくれたりと遊びの仲間に僕を加えてくれる気の良い青年たちでもある。ただ、当然のことながら彼らはママのセックスのお相手もする”燕”としての義務も課せられているようで、律儀に勤めを果たしている。ボーイフレンドがやってきてママの寝室に消えるとしばらくしてママの甲高い嬌声が聞こえ始める。ソプラノの喘ぎ声が強弱を付けながら息の続く限り延々と続く。その声を聞かされるのは僕だけじゃなく、お手伝いの雅代おばさんや庭木の世話や雑用をやってくれているゲンさん(ママや雅代おばさんがゲンと呼ぶおじいさん。ほとんど喋らない人で僕はゲンさんと子供の頃に話をしたことがなかった)も当然ママの嬌声を聞いている訳で、ママに、『みっともないからやめて欲しい』とお願いすると、ママは、『いやだぁ。優くん、聞こえていたの。』とビックリした顔をして、『防音工事っていくらぐらいするのかしら。』と自分の奔放な行いを改めることではなく、家のリホームで乗り切ろうとした。
ママは美人ではない。エステの効果か知らないが肌は白くてきめ細かいのだけど太っている。自分では言わないが多分80キロは優に超えているはずだ。顔もまん丸で金縁眼鏡をかけた上品な狸の焼き物を彷彿させる。中学生の頃に、ママの周りに出没する青年たちに、『何故ママと仲良くしているのか』と聞いたことがある。その頃には男女の関係というものがどういうものか僕にもいささか理解できるようになっていて、ママが渡すお小遣い目当てなのだろうなと漠然と思っていたのだが、青年たちの答えは、細かい言い振りに違いはあるものの、『それは、君のママが良い女だから』ということに集約された。青年たちの言う”良い女”の範疇には、僕の想像していた”お小遣いをくれるから”ということも当然含まれるのだろうけど、基本ママは彼らに執着することはなく、”来る者拒まず去る者追わず”の鷹揚さがあって、一度のセックスで人生を賭けて勝負してくる必死な若い女達とは違って、ママとのセックスは射精を何度繰り返しても何の見返りも求められない安心感があるのだと思う。それと世の中には”デブ専”と呼ばれる性的フェティシズムを持つ男たちが一定数居て、ママの鷹揚な性格も相まって、決して美人ではないママの周りに青年たちが切れることなく存在しているのだろうなと思う。
ママの鷹揚さは子供の僕に対しても平等に示されている。僕は”デブ専”ではなく、マザコンでもないのでママに対して母親としての親密感はあっても同級生の女の子達や道行くセクシーなお姉さん達に感じる”浮き立つ気分”や性的な衝動を感じることはない。言うなれば普通の母子関係なのだが、普通ではない部分もあって(ひょっとしたら僕の友人たちの家でもやっていることかも知れないが、どんなに親しい友人であっても話して良いこととそうでないことぐらいの分別はあるので”普通ではない”と区分)、ママは時々僕の射精を手伝っており、有希と結婚した今も、僕は時々ママの白くて小さな手の中で射精をしている。ただ、この射精行為が母子相姦と言えるかというとそうではなくて、すべてはママの鷹揚さから始まったことである。中学生の時に何度寝返りを打っても眠れない夜があって、ママが起きていたらおしゃべりでもして時間を潰そうかなと思ってママの寝室に言ったらママはもう寝ていたのだけど、僕の気配で起きてくれて、『優くん、おはよう。早いのね』なんていい加減なこと言うから、『違うよ。眠れないんだよ』と文句を言ったら、『まぁ、大変。こっちにいらっしゃい』とママはベッドから身を起こして、僕のパジャマのズボンをパンツと一緒に降ろしておちんちんをママの白くて小さな手でクルクルと回すように動かして、『出しちゃおうか』と眠そうな声で言った。多分、ママも最初は夢と現実の境がファジーな状態だったのだとは思うのだけど、暗闇の中のママの白い指の怪しい動きを見ていたら僕のおちんちんは一気に射精感が昇ってきて盛大に射精してしまった。ママは僕の精子を器用に手のひらで受け止めて、クンクンと匂ってから、『優くんは元気だ』と言ってから、『出しちゃったからもう眠れるでしょう?』と呑気に聞いてきた。言うなれば、僕はママに発情した訳ではなく、ママの白くて小さな手に発情したのである。パブロフの犬ではないが、ママの手を見て時々どうしようもなくおちんちんを勃起させてしまうことは仕方のないことで、『ママ、お願いできるかな』と頼むと、ママは必ず『あら、あら』とソプラノで歌うように驚いて見せてから、『優くんは元気だ』と言いながら白い指で優しく少し成長したおちんちんを扱いて射精に導いてくれる。ただ、それ以上のことはママも僕も望んでいないので、普通に仲の良い母子関係であると思っている。
鷹揚さとは少し違うとは思うが、旧家のお嬢様であるママの貞操観念は歪んでいる。性モラルがぶっ飛んでいるのは息子と暮らす家にボーイフレンド達を引っ張り込んで嬌声をあげることからも明らかなのだが、僕はママが作男のゲンさんとセックスをしているのを見たことがある。ただ、その行為をもってセックスと言って良いのか微妙なところで、ゲンさんからしてみれば一方的な性奉仕みたいなものだろう。その日は朝から少し熱があって、学校に行きさえすれば何とかなるだろう気楽に学校までは行ったのだが、担任に『顔赤いぞ。』と発熱しているのが速攻ばれてしまい保健室送りになったのだが、保健室の養護教諭から『インフルエンザかもしれない。集団感染になるのは勘弁して欲しいから、とっとと家に帰って病院に行って』と折角行った学校から放逐されてしまった。仕方ないから早退して家に入ろうとした僕は庭木の枝が不自然に揺れているのを見て、何だろうと庭に回ってみたらスカートをまくって白くて大きなお尻を突き出したママが庭木にしがみついて、腰を曲げたゲンさんが後ろからペニスを抜き差ししていた。二人の後ろの温室の陰から見るポジションだったので、幸いにも二人には僕の存在を知られることはなかったのだが、目が合えば三人にとってかなりきまりが悪いシチュエーションになっていたことだろう。庭というロケーションもあり、ママにしてみればはかなり控えめに『アゥン、アゥン』とよがっていたが、『ゲンまだよ。まだよ。』と言えば、ゲンさんは『へい。』と頷き、『もっと強くして。』と言われれば、『へい。』と応えて、パンパンと音を立ててママの尻にペニスを打ち込んだ。ママは、『そうそう。まだよ、まだよ。激しく、激しく。』とママは催促していたが、やがて『アーッ、イク、イク、イクゥ。』と喚いてから静かになった。しばらくして『もう抜いて。』というママの声がして、ゲンさんは『へい。』と言って、ベロンとしょぼくれた体に似合わない大きなペニスを抜いた。見ていた限りゲンさんは射精していないと思うのだが、急いで勃起したままのペニスを作業着の中にしまい込んだ。ママはスカートを降ろしてパンパンとスカートの汚れを気にしたように手で払って、『ご苦労さん。』とゲンさんに言うと。ゲンさんはペコリと頭を下げた。その行為がママの気まぐれによるものなのか、ママの性欲を満たすための定期的なものなのか僕が知る由もないが、ママがゲンさんの大きなペニスを単なる道具として使用していたのは明らかで、”ゲンさんも色々と大変だなぁ”というのが僕の正直な感想だった。
なお、僕はやっぱりインフルエンザに罹患していたらしくその日から3日間高熱で寝込むことになった。
ママの性に対する鷹揚さや奔放な振舞いは子供である僕を驚かせたり、呆れさせたりしてきたのだけど、そのことで僕がママのことを軽蔑したり、嫌ったりすることは特になかった。もっとも、僕自身もママにおちんちんを扱いてもらっているというママの行為の共犯者というか受益者の一人であるという側面はあるのだけど、ママ本人に罪悪感や負い目がなく、やっている事に関して”何を言っても無駄だろう”という諦めが僕にはある。ママは旧家のお嬢様としていわば社会常識から隔離されて大切に育てられて、食欲・睡欲・性欲という人として生きていく上での欲を抑制する必要がまったく無かったのである。本人から聞いたので間違いないと思うのだが、子供の頃のママは雇人にお風呂に入れて貰っており、自分で体や髪を洗ったことがなかったそうである。同性の雇人ではあろうが、そうした生活を毎日送っていると他人から裸を見られたり、洗体の為に肌に触れられたりすることに羞恥を感じなくなるのだろうなと思うし、雇人を同等の人とも思わない世間知らずのお嬢様が完成するのだろう。ただ、ママは生れついてのお嬢様なので傅かれて当然といった鷹揚さがあり、周りの人たちに対するマウンティングの取り方も分け隔てのない分、特に嫌味を感じさせないものになっている気がする。
Ⅱ
妻の有希も間違いなくお嬢様育ちで、彼女の父親はママが理事長をやっているフィニッシングスクール設立の際のスポンサーの一人で、その一族は地方では大手のゼネコンを経営する一方で、その親族が経営する病院や介護施設にも冠として名が付くこの地方では有名な一族の出身である。義父とは当然のことながら娘婿として時には酒席を共にして話をする間柄なのだが、地方の実業者らしからぬアクが強くない人である。小男で品が良く小さな声で話をする人で、なるべく相手の話を聞こうとする姿勢を見せる。義父の会社は昔からの番頭格である松本という専務とその息子が実際の事業回しをしていると言われており、義父はオーナー社長として聞き役に徹して、細かいことは松本親子に任せているようであるが地元財界の仕切りの手腕は確実なようで、政界にも顔の利く地方経済界の重鎮と言われている。
有希も一族のお嬢様として何不自由なく育てられたようであるが、お嬢様といってもママの時代とは異なり、普通のお嬢さんとして小学校と中学校は地元の公立学校で何の干渉もされずに自由に子供時代を過ごしたらしい。だだ、高校は親の希望するミッション系の女子高に行き、そのまま系列の短期大学を卒業してしばらく親の会社の事務職をやっていたが、両親の『そろそろ花嫁修行でもしたら』という勧めもあってママのフィニッシングスクールに入ったと聞いた。「普通は1年間のカリキュラムなのですけど、校長先生から、華道教室のお手伝いをしてくれないかとお願いされて、気楽にスクールに残ったのですけど、お友達から、私のお勉強が遅れているから卒業させてもらえなかったと思われたらどうしようと心配しましたのよ。」とコロコロ笑う。「でも、校長先生のお考えは私を優規さんのお嫁さんにしようということでしたのね。」と頷く。自分の人生なのに他人任せの鷹揚さは立派なお嬢様である。
有希の鷹揚さが最初に示されたのが、僕らの新居で、結婚してすぐに有希はママとの同居生活(実際は別棟同居なのだがママも何かと理由を付けて僕らが生活する棟に頻繁に顔を出すので同居と変わらない)となった。姑との同居は普通の女性であれば忌み嫌うことと思うのだが、有難いことに有希はママに言われるままに新婚用に建ててもらった家で文句も言わずに生活を始めた。有希のご両親から『結婚したらお姑さんの娘として可愛がっていただきなさい。』と諭されて、お嫁に行くとは”そういうものなのだ”と疑わないところがお嬢様気質なのだろう。鷹揚な女性と言うのは生活に困窮していない男にとっては有難い妻である。男はわがままな生き物で、自分が女に甘えたい時以外は放っておいてもらって好きな事をしたいと望んでいるのである。僕が有希を好ましい妻だと思うのは、有希の口から『私は嫌です。』といった諷な否定的な発言を聞いたことがない。有希は僕のセックスの誘いも決して断らない。生理中であっても、『生理なので汚してしまうかも知れませんけど、良いですか。』と僕の性欲を優先してくれる。それでいて、僕が友人と遊んだり、趣味に没頭して有希を構ってあげない時にも特に文句も言わずに庭いじりをしたり、料理レシピのファイリングをやって楽しそうにしている。他人を恨んだり妬んだり、極端に言うと他人を思いやったりもしない。与えられたもので自分の好むように生活を送るのが生まれながらのお嬢様である。これが夫婦で切り盛りする商店だったり、奥さんのパート収入をあてにしなければならない一般サラリーマンの家庭だったりだと日々の会話も暮らしに根付いた緊迫感のあるものになって、時には衝突して夫婦間で言い争いになるのかも知れない。それはそれで、共に生きる夫婦としてあるべき姿なのかもしれないが、男の本音としては、自分の奥さんには世俗に交わらずに機嫌よく暮らしていただくのが一番なのである。
ママの希望としてはいずれ僕にフィニッシングスクールの運営を継いで欲しいことを漏らしたりもするのだが、そのことは追々考えるとして、現在の僕は市役所の公園緑地課に勤務する地方公務員である。給与は決して多いとは言えないが9時5時の勤務時間がハッキリしていて残業がほとんどなく、自分の時間が十分に確保できる点が気に入っている。係長として市内の公園整備と計画を担当していて、少ないながらも予算の確保から住民の要望を聞きつつ施工者との調整を行うという公務員として一貫の仕事が経験できる職場である。市役所の職員というのは地味な印象がある一方で、地元志向の女性たちにとっての結婚相手としては意外と人気のある職業らしく、仕事と同様に見た目も地味な僕も複数の女性達からアプローチを受けた。その中には、見目麗しい女性も居てその何人かと過去お付き合いもしたのだが、彼女たちの将来に対する一方的な要求や僕への拘束が厳しく早々に逃げ出すことが続いた。そうした女性は、常に、『私を愛しているのでしょう。』と僕に確認して念押しをする。多分愛してはいるのだと思うのだが、だからといって僕の24時間の全てを彼女達のために捧げられないのも現実である。そうなると、『他に女がいるのね。』と地味目の市役所職員に起こるべくもない浮気疑惑を掛けてくる。会うたびにそのような揉め事を繰り返しているとホトホト疲れてしまって、『優くんは女の価値が分かっていないなと思っちゃうの。』というママの言葉に不本意ながらも頷いてしまうのである。ママが紹介してくれた有希はどう見てもモデル体型ではなく、腰回りの肉も豊かでお尻も大きかった。まだ若いからムッチリという褒め言葉は使えるのだろうけど、結婚しておばさんになったら、”ムッチリ”が”でっぷり”という形容になるだろうなと想像できる体型だ。顔も丸顔で常に笑ったような細い目をしており、美人か可愛いかの二択で言うと可愛い部類の顔だが、すれ違った時に振り返って確認したくなるような愛らしさかというとそこまでではなく、俗に言う十人並みのレベルであろう。ただ、有希と話をしてみると、これはまさしく育ちの良さからきていると思うのだが、ワンテンポ遅れるのんびりとした口調で語られる言葉にまったくと言って良いほど自分の主張がないのである。言い訳や自己主張をしない女性は有希が初めてであり、僕にとってはある意味新鮮な経験であった。そして、付き合いをはじめて、有希をホテルに誘うと勿体ぶる素振りも見せずに『はい。』と付いてきて、有希は声を出して乱れた。有希も過去において別の男とそれなりの付き合いがあったのは当然のことであり、僕もこの年齢になるとパートナーが処女であることに拘ることはまったくないのだが、これから結婚しようとする男と初めて体を合わせる時に、普通の感覚であればそれなりにつつましやかに振舞おうと心がけると思うのだが、有希は何の斟酌なしに己の性感に対して奔放に振舞った。この時思い当たったのは、有希は自己主張をしないのではなく、生きて行くうえで自己主張する必要がないほどのお嬢様なのだろうなということであった。ママの鷹揚さと奔放さに小さい時から慣れ親しんだ僕にとっては、有希の何事でも受け入れてくれる鷹揚さは”女ってこういうものだよな”という僕の歪んだ異性認識にマッチしたものであり、”良い女”とはプロポーションや美貌で判断されるものではなく、有希みたいな鷹揚な女のことを言うのではないかと思い至って迷うことなく有希にプロポーズをした。有希の鷹揚さが僕の想像を超えた底抜けレベルであったことは結婚してから気付いたことである。確かに最初は驚かされたのだが、有希自身に悪気はないし、有希ならば”仕方ないかな”と割り切れると、僕自身もやたら世情に疎い有希を更に愛おしく思い、抱こうと思えばいつでも抱ける妻の有希に対して更に激しい性欲を掻き立てられる程僕の性癖も変化してきている。
有希のミニスカート姿を褒めたことがある。有希はムッチリ体系で足もそれなりに太くモデル体型ではないのだが、上半身(胸)に比して太い有希の太腿は僕の好みである。完璧にバランスのとれた美しいボディを持つ女に男はエロを感じるかというと必ずしもそうではなく、逆にアンバランスなところが男の性的興奮を高めたりするものである。何にアンバランスを感じるかは人それぞれで、フェティシズムと相まって、ファッション雑誌のような一般的な美を追求する分かりやすい女性と異なり、男性の異性に対する好みの本質を見極めるのは困難な作業となる。女性がダイエットをするのは”痩せている方が美しい” (反語としての”太っていると見苦しい”の要素の方が強いかもしれないが)とする女性が信じるノーマルな美が分かりやすいので、対同性向けの競争をやっているだけであって、自分を庇護してくれる男性を見つければ、その男性の歪んだ美意識や性嗜好に嬉々として合わせるだけのしたたかさを女性は併せ持つ。最初に会った時もそうだったのだが有希は太い足を気にしているのかパンツスタイルが多く、スカートはめったに穿かなかった。一度何を思ったのかミニスカートを穿いてきた時があり、僕はミニスカートから伸びたはちきれんばかりの太腿に顔とペニスを挟まれる妄想に囚われすっかり発情してしまった。太腿に執着する僕を見て、有希が「優規さんはミニがお好きなのですか。」と聞くので、「ミニが好きなのではなく、ミニを身に着けている君が好きなのだ。」と正直に言うと、「そうなのですか。」と少しだけ嬉しそうな顔をして、それ以降僕と逢う時は必ずミニスカートを穿いてくれるようになった。当然、僕は喜んだのだが、喜ぶと有希は自分でミニスカートを裁断して更に丈を短くした。そしてフルバックのショーツをGストリングショーツに代えてくれ、有希は大きなお尻をかろうじて覆うミニスカートでムッチリとした白い太腿と下尻を晒して僕とデートするようになった。有希の思考としては交際相手である僕が喜ぶのでもっと喜ばせてあげたいという単純なものであり、そこに他者の存在はない。つまり周りの目はまったく気にならないというか、社会(下々)など相手にする必要がないお嬢様気質全開の結果、有希は大きくて丸いお尻を振りつつ、時に下尻を見せて行きかう男たちの目を楽しませていた。夏の欧州を旅行すると時折トップレスや全裸で日光浴をする女性を見ることがある。このケースにおける女性の考えは自分の健康維持のために日光浴が必要だから人の目など気にする必要がないという自己主張がベースにあるが、有希の場合はミニスカートを穿いて太腿やお尻を見せる行為に自己主張も羞恥もない。あるのは”僕が喜ぶから”という慈しみの気持ちであり、お嬢様特有の周りは気にしない鷹揚さである。僕は有希の大胆な格好に喜びつつも、当然周りの男たちの目もあることから最初は戸惑ったりもして、”もう少しおとなしめの服装にしてみたら”とお願いしようかと迷ったこともあったが、いつの間にか男たちに覗かれているのが分かっていても平然と前かがみになって見事に割れた丸い尻を出したり、股を開いたりする有希の存在は僕の性的興奮を促すものとなっていった。
「ゲンさんが私の花壇を作ってくれたの。色々な花の種を蒔いたの。後で、ウッ、一緒に私の花壇を見て。私、自分だけの花壇なんて、アーァ、初めてなの。嬉しくって。アッ。それから、少し斜面になったところがあるでしょう。あそこも、アーァ、アン、アン、ゲンさんが私の畑にしてくれるのですって。イタリアンパセリを植えてみようかと、みようかと、思っているの。」と有希は息も絶え絶えに僕に告げた。本来であれば妻の趣味のガーデニングの話で、何という話でもないのだろうが、「そうなんだ。」と僕はやっとのことで声を絞り出しただけで目の前の情景を前にして固まっていた。有希はリビングのソファーに全裸で横たわっており、有希の股間を割るようにしてゲンさんが肉の落ちた毛むくじゃらの尻を前後に振っていた。
リビングに入った時にはソファーの背もたれ越しにゲンさんの日焼けした顔が見えただけだった。 ”なぜゲンさんがここに” と思って立ち止まった僕と視線が合ったゲンさんの顔に一瞬動揺が見られたが、すぐに俯いて今やっている作業に没頭し始めると女の悦びの嬌声が僕の耳に届いた。” 何、誰?” とは思ったが、この声は慣れ親しんだ有希のものであるとすぐに気付いた。有希は目をつぶって股間から湧き出る快感を味わっているらしく、近づいて横に来ても僕の存在に気付かずにゲンさんのペニスの打ち込みに合わせて「アン、アン、アゥン。」と途切れることのない甘ったるい喘ぎ声を出していた。ゲンさんが何を思っていたのかその後も本人に確認したことはないので何とも言えないが、多分僕と目が合った時点でどうにでもなれと吹っ切ったのだと思う。射精を目的に勃起させていると射精することが何事にも増して優先されるのは理解できることである。僕にもゲンさんが一方的に有希を暴行しているのではないことはその時点で理解できていたし、有希の白い腹もゲンさんのペニスの挿入に合わせて波打っていた。ただ、妻の有希が僕の目の前で別の男 (それも使用人の爺さん) とセックスをして嬌声を上げているという現実は夫である僕にとって決して歓迎することではなかった。僕は何も言わなかったが、僕の眉間に皺を寄せた表情を認めたゲンさんが、「若奥様。」と有希にぼっそりと声を掛けた。ただ、その時ですらゲンさんは躊躇しつつもペニスを有希の股間に止めることなく出し入れしていた。呼ばれた有希は目を開いて横に僕が立っていることを認めた後、ぼんやりとした表情で、「優規さんお帰りなさい。」と言ってから、「ゲンさんが私の花壇を作ってくれたの・・・。」と続けた。「そうなんだ。」と言ったまま僕が何も言わないので、有希は安心したのか再び目を閉じて、「ちょっとの間待っていただける。」と花壇を見に行こうと誘った僕に歌うような声で言った。
その時の僕をどういった感情が支配していたのか説明は難しい。敢えて言うのであれば空っぽであったというのが一番しっくりくるような気がする。ただ、後になって考えると性に関して鷹揚であったママに育てられた僕は幸いにも”女ってこういうものだよな” という異性に対しての歪んだ認知があったことで、この修羅場に常人とは異なる耐性はあったことは確かだ。立ちすくんでいる僕を見かねたのかゲンさんが、「若奥様はお優しい。」とポツリと言った時に、”あっ”と僕の頭の中で何かが繋がった気がした。有希はここ数日庭いじりをやっていたのである。そしてゲンさんは有希を手伝っていて、今日有希の花壇が完成したのだ。奔放な有希は庭いじりの時もミニスカートでいたに違いない、そしてフロントだけはカバーするものの女性器の割れ目と肛門を紐一本で覆う僕のお気に入りのGストリングショーツを履いていたのだろう。他人に対する羞恥心が欠如する有希にとってはさしてたいした事ではないのかも知れないが、屈んで庭いじりをすれば有希の大きくて白い尻は丸見せ状態で茶色にくすんだ可愛い尻穴までもゲンさんの眼の前に曝されていたはずだ。そのことでゲンさんが露骨に有希の股間を凝視して猥褻な事を言ったりすることはないとは思うが、男としての何かしらの動揺があっただろうことは想像に難くない。有希もそれに気付いていて花壇作りを手伝ってくれたゲンさんへのお礼がこういうことなのだろう。
有希がママのように『もう抜いて』と言えばゲンさんは素直に行為を中断しただろうし、有希の夫である僕が『いったい何をやっているのだ』と怒って止めさせる権利もあったはずだ。ただ、有希が『ちょっとの間待っていただけますか』と言って、僕が何も言わない状況を前にすれば、ゲンさんとしては有希が”このまま続ける”という意思を示し、そのことに僕が積極的でないにしても”認める”ということらしいと理解したみたいで、覚悟を決めたように有希の太腿を両手で持ち上げるようにして体勢を整え、有希の女性器のより深くにペニスが届くように姿勢を変えた。有希は、「アッ、アッ、アッ」と喘いでいたが、ゲンさんが太腿を持ち上げてペニスで突くと、「アッ、当たる。当たる。」と切迫した声を出した。多分、ゲンさんのペニスが有希の子宮口を圧迫しているのだろう。残念ながら僕のおちんちんのサイズでは有希の子宮を直接犯すことはできない。据えた体臭のする貧相な作男のじいさんが最愛の妻に未知のオーガズムを与えようとしているのだなと思った時に僕の全身をある種の性的ショックが貫いたような気がした。僕と有希が単なる仮面夫婦であれば、有希がゲンさんとセックスしようが何をしようが、それこそ昔にママとゲンさんの性交を覗き見た時みたいに”ゲンさんも色々と大変だなぁ”で流すことができるはずである。でも、有希の白い腹がゲンさんのペニスの動きに合わせて波打つのを見て僕は自身の性感が沸騰するのを感じていた。ひょっとしたら僕はパンツの中で既に射精しているかもしれなかった。有希を愛していればいる程、大事に思っていればいる程、僕の歪んだ悦びは強く、今現在僕を貫く性的感覚の激しさが有希を思う僕の気持ちに比例していると感じることで僕に歪んだ満足感を与えていた。
有希の鷹揚さなのか、『見ないで』とも言われないので有希とゲンさんの行為はじっくりと見ることができた。ゲンさんの後ろに回って腰を屈めると、精一杯に広がった有希のやや着色した小陰唇にゲンさんのペニスが突き刺さっているのが見えた。有希の性器は乳白色の分泌液を噴いて太いペニスをやっとのことで飲み込んでいた。ゲンさんのペニスが押し込まれると大きめの陰核も小陰唇も巻き込まれるように膣口に押し込まれ、中でぐちゃぐちゃに潰され、ペニスが引き出されるときに異物のように陰核は吐き出され、小陰唇はイソギンチャクのように伸びた。有希はペニスの出し入れに併せて、「アッ、ウン、アッ。」と控えめな喘ぎ声を続けていたが、ペニスを更に深く飲み込もうとして白く波立つ腹は悩ましくうねっていた。どのくらいゲンさんのペニスの打ち込みが続いたであろうか、有希の性器からニチャニチャと音を立てて溢れる愛液のメス臭とゲンさんの汗臭く据えた臭いが混じった異臭がリビングに籠り始めた時にゲンさんが、今度は「若奥様。」と抑えきれぬような声を漏らし、射精感が高まってきたことを有希に伝えた。悦楽の波に身を任せていた有希は、「はい。」と応えるとゲンさんの尻を両脚でグイとホールドして膣の中に射精を促す姿勢を取った。有希としては本能に従った行為かもしれないが、さすがにゲンさんもマズイと思ったらしく振り返って、「坊ちゃま。」と救いを求めるような呻き声を出した。”何を今更”と不愉快にはなったが、変な事になっても困るので”抜いて”と手で引く合図をすると、ゲンさんは慌てて後ずさり有希の足を剝がしてずるりとペニスを抜いた。行き場を失ったゲンさんの大きなペニスは中空で震えた後にポタポタと精子を落とした。多分絶頂の手前でペニスを抜かれた有希は驚いたように目を見開いて上半身を起こし、中腰で精子を垂らしながら狼狽してズボンを拾おうとするゲンさんの動きを、「あら。待って。」と止めてから、ゲンさんのペニスを愛おしむように両手で支えてから口に近づけた。「若奥様、それは。」と腰を引くゲンさんの動きに合わせるように有希はゲンさんのペニスに吸い付き頭を前後に振った。ゲンさんは堪らず、「若奥様、若奥様。」と呻きつつ精巣に残っていたであろう精子を有希の口の中に放出したらしく痙攣した。そして、自分が仕出かした行為が信じられないという諷に体を固くして動かなくなった。有希は口に出された精液を嚥下すると、「ゲンさん、今日は有難うございました。畑を作る時はお手伝いするので教えてくださいね。」とニッコリした。ゲンさんはしばらく動かなかったが、やがて「へい。」と小さな声でペコリと有希に頭を下げてテラスから逃げるように外に出た。その時に目が合った気がしたので、有希が浴室に消えるのを待って、少し遅れて僕が庭に出ると果たしてゲンさんは僕を待っていたようで、「坊ちゃま。」と身を屈めながら近づいてきた。「儂はとんでもないことをしてしもうて。本当に申し訳ないことをしてしもうて。儂はお暇をいただきますけぇ。ただ、坊ちゃま、若奥様は許してやってつかぁさい。若奥様はお優しいだけのお方で、ただ、ただ、お優しいだけのお方なんで、こんな爺にお情けをかけてくれただけじゃけぇ。」。ゲンさんは目をしばたかせながら訴えた。故郷は知らぬがお国訛りに必死さが出ていた。そう言われても行為を目の前にして制止することなく言い知れない性感を味わった僕も既に共犯者であり、3人だけのこととして大事にしないほうが有希にも僕にも良いだろうと既に決めていた。「有希にも至らない点があったのでしょう。別にゲンさんが出て行くことはないですよ。ただ、今日の事は口外しないようにお願いします。」と感情を抑えて言うとゲンさんはしばらく僕の目を探るように見ていたが、やがて頭をペコリと下げて背を向けた。一瞬、ゲンさんの眼に僕を侮蔑したような色が見えたような気がしたが、目の前で使用人に妻を寝取られて何も言えなかった男としては今更文句の言いようもなかった。
有希はバスタオルを巻いた姿でリビングに戻ってくると、「驚いたでしょう。」とバツの悪そうな顔をした。「ゲンさんが私の花壇を作ってくださるというからお手伝いをしていたの。出来上がってお花の種を植えていたらゲンさんがこうやって」と有希は床に這いつくばって顔を横に向ける格好をして、「私のお尻の匂いを一生懸命クンクン嗅いでいるの。私、吃驚して、『何をやっているの』って聞いたら、ゲンさんが『あぎゃ』だか『おぎゃ』だか訳の分からない声を出して土まみれの手を伸ばしてくるから、『待って、待って、ゲンさん分かったから待って』って落ち着かせてから、家で手と足を綺麗に洗ってもらったの。殿方ってああなったらもうどう仕様もないのでしょうけど、汚い手で触られるのは私絶対嫌なの。」有希の言う事も分からないではないが、事の重大性の順番が違うというか、これがお嬢様の価値観なのであろうか。ただ、この時は有希の精神状態を気遣っていたので、あっけらかんとした有希の言い振りに呆れるよりも安心したほうが優先した。「有希はミニスカートだったのだろう。ゲンさんの気持ちも分からないでもないな。」と軽口を叩くと、「まぁ、他人事だと思って。酷いわ。」と有希は右手で僕の肩を叩く振りをした。「でも、ゲンさんのお道具が立派だったでしょう。それで私もちょっと気持ちよくなっちゃって。」と有希はいたずらが見つかった子供のようにペロリと舌を出した。”ちょっとどころか自分からゲンさんのペニスを求めて腰をくねらせていたくせに”とは思ったがここは我慢のしどころである。「確かに大きかったな。あのしょぼくれた体からは想像もできないね。」と首肯すると、「もう、ビックリ。」と僕に目を向けて、「あのね。」と内緒話をするようにもったいぶって、「実はゲンさんが立派なお道具を持っていることは知っていたの。」と妙なことを言った。意味が分からずに、「えっ。」と返すと、「お義母さまが教えてくださったの。」と二人しかいないのにひそひそ話をするように声を落とした。”そういうことか”、まぁ、”ママならさもありなん”という話だが、何も息子の嫁に向かって自分の不行状を語る必要もないと思うのだが、そこがすべてに鷹揚なお嬢様気質なのだろう。「以前、お義母さまのお部屋でお花の手直しをしていただいていた時にゲンさんが庭のお花を届けてくださったの。その後でお義母さまがお花の水切りをしながらゲンさんのお道具がとても立派だという話をお始めになったの。突然の話で、『えっ』て驚いていたら、お義母さまは平然と、『だって、イライラしてどう仕様もなくなる時ってあるのよ。でもそれって相手がいることでしょう。ヤクザだったり病気持ちだったりすると大変なことじゃない。だったらお家で安全にささっと済ませたほうが良いのよ。ゲンには病気がないことも子種がないことも調べてもらっているから大丈夫なの。ゲンもお給金のうちだと思っているのでしょう。』ですって。その話の流れでね、ゲンさんのお道具がとても立派だということを教えていただいたの。お義母さまは、『あなたも張形の1本や2本はお持ちでしょう。ゲンのおちんぽもそのお道具なのよ。私は独り身だから何をやっても構わないのだけど、有希さんは優規の奥さんなのだからめったなことはできないでしょう。でも、奥さんである前に女なのだから欲求不満でどう仕様もない時は遠慮しないでゲンのお道具をお使いなさい』ですって。」とママのぶっ飛んだ話を聞かせてくれた。僕の驚いた表情を認めると有希は満足そうに、「だから、いつかゲンさんのお道具を拝見したいなとは思っていたの。でも、もうおじいちゃんでしょう、お義母さまが誇張してお話になっているのだろうと疑っていたら、もう、ビックリ。大きいのも凄いのだけど、あの歳でカチカチに硬かったの。」と変な自慢をした。
僕に雇人との性交を見られた有希の精神状態を一番心配していたのだが、ママの鷹揚さ丸出しの助言のおかげで(本人には何の関係もないのだが)上手く有希が自責の念を感じることなく収まってくれたことに安堵していた。必要であれば、僕とゲンさんがどんな話をしたのかを有希にも伝える必要もあるかなとは思い、それなりの言葉は準備していたのだがお嬢様の有希にとっては余計なお世話のようだった。有希は愛らしく強い。そして、ママによって植え付けられた”女ってこういうものだよな”という最低の異性認識を持つ僕もなかなかにしぶとい生き物だよなと我ながら感心する。これからゲンさんの存在が有希との性生活にどんな刺激的なスパイスを与えてくれるのかと想像しただけで僕は知らず勃起していた。
Ⅲ
この出来事は僕が妻である有希を如何に愛おしく思っているのかを再認識させ、有希に対する性的興味を一気に押し上げた。簡単に言うと、僕は有希に対して勃起するようになった。当たり前の話のようであるが実は夫婦間においては当たり前のことではない。恋愛期間においては、男にとって恋人はセックスの対象であり、セックスがしたいから逢いたいし、大事にするし、時にはプレゼントも贈る。彼女のことはもちろん”好き”なのだが、”好き“を突き詰めると対象が”彼女”なのか”セックス”なのかファジーになりがちなのが男という生き物である。この感覚が夫婦になると明らかに変化してくる。セックスは子供を作るという生殖作業となり、運命共同体としての信頼関係の確認作業となる。妻のことはもちろん”好き”なのだが、”好き”を突き詰めて対象が”セックス”になる男は”まれ”な存在となるのである。
有希の鷹揚さは”妻”として僕にとって好ましいものであり、鷹揚さがもたらす性的な緩さは有希が十人並みの容姿にもかかわらず女としての性的魅力を生み出していた。ただ、有希を妻として迎え、夫婦としてこれから共に長く生きて行くという現実を考えると、有希のことを単純に性の対象として見ることが難しくなってきていたのは事実であり、僕と有希は普通の仲の良い夫婦になろうとしていた。この流れに待ったをかけたのが有希とゲンさんのセックスである。僕の有希に対する性的興味について、いわゆる”寝取られ”と説明するのは簡単であるが、有希が罪悪感なしにゲンさんのペニスを性的快楽に導く極めて優れた道具として認識していることが、僕の性的興奮を誘発し、かつ”寝取られ男”としての精神的負担を軽減してくれていた。ひとえに有希のお嬢様気質の鷹揚さが生み出した奇跡的なシチュエーションであった。
有希とゲンさんとのセックスを見た日から僕は色々な夢想をしていたのだが、有希の鷹揚さと従順さを混同してはいけないと考えていた。究極的には有希の旺盛な性欲をゲンさんの大きなペニスでどう満たすのかということなのだが、僕が有希に命じてゲンさんとセックスをさせたとして、有希がそれに従ったとしてもそれで示されるのは有希の僕に対する従順さであり、有希は僕の歪んだ性癖を満たすために嫌々ながら使用人の年寄りとセックスをするストーリーにしかならないのである。僕としては有希にゲンさんの”立派なお道具”を再度使いたいと欲してもらい、”立派なお道具”なのだから雇人の年寄りが相手だとしても逝くのは仕方ないとゲンさんのペニスに服従して欲しいのである。有希自身の口から”ゲンさんのおチンポが欲しい”という偽らざる有希の望みを聞きたかった。
すぐにでも有希を抱きたかったのだが、僕は敢えて有希とゲンさんとの交わりを見た日から3日間我慢した。3日目の夜に夫婦のルーティンとしてのセックスをした。大人しめに動き正常位で果てた、前戯も入れて時間にして10分ぐらいだろうか。有希が昇り始める前に上手く射精することができた。「逝きそうだ。」と告げると、「えっ、あっ。」と僕の背中に回した腕に力が入ったが、有希の反応はそれだけで終わった。「ごめん。上手くコントロールできなかった。」と謝ると、「ううん。」と有希は言ったが、体は起こさずうつぶせの姿勢になった。盛り上がったお尻を撫ぜながら、「早すぎたかな。ちょっと足りない?」と水を向けると、「うーん、どうだろう。もうちょっとかな。」と笑った。「そうかぁ。でも、今夜はちょっと回復に時間掛かりそうかな。」と申し訳なさそうに言うと、「大丈夫だよ。疲れているのかも知れない。今夜はゆっくり寝ましょう。」と僕を気遣った。「そうだね。」としばらくボリュームのある有希の尻を揉んでいたが、やがて思いついたように、「張形使ってみようか。」と聞いてみた。有希は、「えっ。」と驚いて、「張形ってバイブのこと?買ったの。」と聞いてくるので、「有希が持っているやつだよ。」と首を横に振って見せた。「そんなの私持っていないよ。」と有希は否定したが、すぐに意味が分かったみたいで、仰向けに姿勢を変えると、「ひょっとしてゲンさん?」と僕の真意を探るような眼をした。僕が、「そう。」と返すと、「遅いから。もう、寝ているよ。」と遠回しに拒否したつもりだろうが、お嬢様らしく理由のポイントがずれている。それでは、”体が満足していない。もっとおちんちんが欲しい”と言っているようなもので、有希の天真爛漫さというか貞操観念の薄さにうっかりすると勃起しそうになるが、ここは気を引き締めて、「じゃあ、ちょっと見てくるよ。電気が消えていたら声を掛けないでおくから。」と言うと、「何も今夜でなくても。」と今度はゲンさんのペニスを受け入れる前提の話になっている。「まぁ、行くだけ行ってくるよ。」と僕が起き上がってパジャマの下に足を通すと、有希も慌てて起き上がろうとするので、「有希は裸のままで待っていて。」とお願いすると、「早く帰ってきてね。」と不思議な事を言ってから、再びうつぶせになって裸体を伸ばした。
ゲンさんは庭仕事の用具や肥料を置く小屋というか離れを自分で改修して住んでいる。何かと不便だとは思うのだが、ご飯と風呂はお手伝いの雅代おばさんにいくらかのお金を払ってお願いしているらしい。電気が消えていたら無理にでも起こすつもりだったが、果たしてゲンさんの部屋の電気は付いていてまだ寝ていないようだった。庭に面した窓を叩くとテレビの音が消えて、窓が開いてゲンさんが顔を出した。外に立つ僕に気付くと、「坊ちゃん。どうしたんなら。」と驚いた。「ちょっとお願いがあって。」と僕が言うと、少し間があって、「汚いところやけど上がりんさる。」とゲンさんは訝しげに言った。この期に及んで勿体ぶっても仕方ないので、「有希のおさまりが付かなくて、ゲンさん、この前の続きをお願いできないかな。」と正直に言うと、ゲンさんの目が大きく開いてそのまま動きが止まった。もう一度、「この前の続きをお願いできないかな。」と言うと、ゲンさんは首を横に振って、「もう許してしんさい。」とやっとのことで言った。僕は、「嫌だね。」と小さな声で笑ってから、「有希が望んでいるんだ。逝かせてやってくれないか。」と付け加えた。「冗談はやめてしんさい。」と固辞するので、声のトーンを落として、「ゲンさん、何か勘違いしていないかい。僕がゲンさんに望んでいるのはゲンさんの一物を道具として貸して欲しいと言っているだけだよ。」と言うとゲンさんは黙り込んだ。「ママに使っているものを有希にも貸してやって欲しいと言っているだけさ。」と追い打ちをかけると、ゲンさんは、「やれんのう。」と呟いてから、「坊ちゃんもなんぎな人やね。」と薄笑いを浮かべて、「今からじゃろうか。」とやっとやる気になってくれた。
ゲンさんを寝室に招き入れると、有希は裸のままベッドの上でうつぶせの格好で待っていた。ゲンさんは恐縮してなかなか寝室に立ち入ろうとせず、仕方ないので強引に引っ張り込んだら有希の尻が丸見えの裸体を前にして完全に固まって、「坊ちゃん。やっぱり許してしんさい。」とこの前は腹をくくって僕の前で腰を振ったくせに今夜はやけに弱気だった。余計な気遣いで有希の気分を害するのは避けたかった。唇の前に指を1本おいて、”喋らないで”とゲンさんにサインを出し、「まず、ビールでも飲もうか。」と言って、僕はキッチンに行って冷蔵庫から缶ビール2本を持ってきた。僅かな時間だったが、寝室に戻るとゲンさんはベッドに張り付くようにしてうつぶせになった有希の股間を凝視していた。有希の尻は先ほどより心持ち持ち上がって足も開き気味で、多分、ゲンさんが覗いているのを意識して、有希が性器を見せているのだなと分かった。ビールをゲンさんに渡して、「この前、花壇で有希のお尻を覗いていたのだって。」とからかうと、「若奥様の尻を見せられたら誰でもそうなる。」とゲンさんは有希の股間から目線を外さずに怒ったように言い返して、ビールを一息に飲み干した。「若奥様の尻は見事に割れていて堪らん。この可愛い尻の穴から糞がひねり出されるかと思うと堪らんで、尻の匂いを嗅いでしもうた。」ゲンさんが空になった缶を何度も音を立てて吸うので、僕の手にあったビールを渡してから、「有希、ゲンさんにちゃんと見せてあげて。」と声を掛けて、再度キッチンにビールを取りに行った。寝室に戻ると、有希はもう完全に四つん這いの格好で足を開いて尻を高く掲げ、腰を落として女性器と肛門を晒しており、ゲンさんは顔を突き出すようにして有希の股間に近づけ、「若奥様。」と呻きながら尻の穴の匂いを嗅いでいた。ゲンさんはしつこく鼻を鳴らしていたが、やがて有希が我慢できずに尻を振り始めると、「坊ちゃん、舐めてええんか。」と僕を振り返り、僕が頷くのを待ってから、有希の股間に後ろから吸い付いた。”じゅるじゅる”と音を立てて有希が垂らしていたであろう愛液を舐め上げた。有希は、顔をクッションに埋めたままで、「ウック、ウック」とくぐもった声を出していたが、やがて腹と尻を前後、上下にうねらせて、ゲンさんの顔に性器と肛門の粘膜を擦り付けた。測っていた訳ではないが感覚で10分ぐらいはゲンさんは有希の股間を舐めていたと思う。ゲンさんの有希の尻に対しての執着と根気には感心するが、よがり声を出しながら性感を求めて尻を振り続ける有希の性欲の強さにも圧倒される。
ゲンさんは有希の尻を舐めるのに満足したのか立ち上がって服を脱いだ。洗いざらしたブリーフを下げると、半勃起した黒ずんだペニスがダランと出てきたがその状態で僕のおちんちんよりはるかに大きかった。ゲンさんは足を開いて腰を突き出し、「若奥様。」と有希に口淫をポーズで要求した。実は、僕は女性にフェラチオを強要したことがない。オーラルを生理的に嫌う女性もいるし、行為自体も一方的で僕自身あまり興奮するプレイではなかった。有希とのセックスにおいても特に求めたことがないので有希がゲンさんの意図を理解できないのではないかと口を出しかけたが、有希は迷うことなくベッドから降りてゲンさんの前に跪きペニスの横から丹念に舌を這わせた後、膨らんだ亀頭を咥えてじわじわと奥に飲み込んでから顔を引く行為を手慣れた感じで行った。この前も有希はゲンさんのペニスを咥えたのだが、あの時は僕がゲンさんに外で射精するよう指示を出したため、精液を中空で垂らし始めたペニスの始末を有希が慌てて行うために咥えた、謂わば、アクシデントみたいなものかなと思っていたのだが、有希が躊躇なくペニスを咥える姿を見ると、有希の性に対する奔放さと相まって明らかに誰かに仕込まれた技巧であった。最愛の妻が使用人の爺さんのペニスを自ら望んで咥える程の悦びが他にあるだろうか。
有希の体と思考は目の前の性感に振り切っていた。ゲンさんのペニスを咥えて熱心に頭を振っていたが、勃起の状態を確認するためなのかペニスから口を外して、「おっきい。」と嬉しそうに言って左手で扱きながら、ゲンさんのフグリに吸い付いた。「若奥様、大きいチンポが好きなん。」とゲンさんが聞くと、「好き。おっきいおチンポとタマタマ好きなの。」と扱く手の動きを速めた。この前見た時もかなりなものだと思っていたゲンさんのペニスだが改めて目の前で見ると、長さもそうだが太さが凄いのだなと思い知らされた。亀頭はピンポン玉のように張っていた。膣のサイズは柔軟に変化するので、性交時におけるペニスの大きさと女性の満足度はあまり関係ないと物の本には書いてあるが、女性に聞くと、『そりゃ小さいより大きい方が良いに決まっているでしょう』という至極当たり前の回答があるので、僕みたいな平均以下のサイズの男は他人のペニスに色々と狂おしい妄想を膨らませてしまうのである。
有希が咥えて吸って舐めて扱くとゲンさんのペニスは大きな鎌首を持ち上げ臨戦態勢となった。「若奥様。」とゲンさんが呟くと、有希は仰向けに横になって両足の間に両手をいれて股を広げて、「ゲンさん。」とペニスをねだった。そこからのゲンさんは寡黙であった。僕が望んだとおりに有希を逝かせるための道具として自分のペニスを使ってくれた。多分であるが、ゲンさんは本当に有希の尻が好きで、有希の尻を舐めたくて仕方なかったのだと思う。俗に言う、単なる”尻フェチ”なのかもしれないが、”若奥様”である有希にある種の想いもあったことだろう。有希の尻に延々と顔を埋めて舐め上げたことでゲンさんは満足して、後は僕から頼まれた”有希を逝かせる”行為に専念してくれたように思う。ゲンさんがペニスを有希の性器に押し込んだとたんに有希は、「これ、キツイ。」と叫び、ゲンさんが数回奥を突くと、「アッ、アッ、アッ。」と喘いだかと思うと、ガク、ガクと体を痙攣させて簡単に最初のオーガズムを迎えた。有希の痙攣が収まると大きな亀頭で小陰唇をもみ込むように何回か突き、その後、ペニスを奥まで進めるという俗に言う”三浅一深”を延々と繰り返した。ゲンさんが過去何をやっていた男なのか僕は全く知らないが、女に関してはかなりの経験があり、今もって現役のつわものであることは良く理解できた。ゲンさんの動きに併せて、「アッ、アッ、アッ。」と短く喘いでいた有希の声が、「アァァァ、アン、アァァァ。」と長く大きく叫ぶように変わると、ゲンさんは有希の両脚を抱えるように押し込んで性器を上向きにすると遠慮なく有希の上に体重を乗せるようにして太いペニスを打ち込み始めた。有希は、「ギャーッ。」と奇声を発した後、「ダメ、ダメ、無理、無理。止めて、止めて。」と叫んだが、ゲンさんは無視して上から被さるようにしてペニスの打ち込みを続けた。僕ならば、そこまで女性に言われると色々と心配して一旦止めると思うのだが、ゲンさんは女性の”無理”や”止めて”の先にあるものを経験として理解しているのだろう、平然として尻を振り続けた。果たして、すぐに有希の喘ぎは、「イイ、イイ、イイ。アッ、アッ、アッ。」とステージが上がったようなトーンになり、「イク、イク。」と腰をうねらし、「強く、もっと強く。止めないで、もっと、もっと。」と数分前に言ったことの真逆の事を言い始めた。有希は、そのまま激しく痙攣して白目を剥いたのだが、ゲンさんはその状態になるのを見越していたように動きを止めて、僕を見て、「坊ちゃん、これで良いかい。」と申し訳なさそうに言った。
変な表現のような気もするが、有希は僕の腕の中でくつろいでいた。有希は子供の時に会った紙芝居屋の話をしていた。「本当なの。近所の公園に一人でいたら、自転車に乗ったおじさんがやってきて、『お嬢ちゃん、紙芝居見るかい』って聞くから、私は頷いたの。自転車の荷台に積んでいた荷物を動かしたら紙芝居の枠が出来上がって、確かに紙芝居を見た記憶はあるのだけど、どんな話だったかは忘れてしまって。でも、不思議だよね。私が子供の時にはもう紙芝居屋さんなんて居なかったはずなのだけど、でも確かに紙芝居は見たの。それで、紙芝居が終わってからおじさんが『お金を払ってくれ』って言うの。でも、私はお金なんて持っていないし、『ごめんなさい。お金持っていません』って謝ったら、おじさん怖い顔して『タダで紙芝居を見るつもりだったのか。とんでもない餓鬼だ』って怒るの。怖いというか、申し訳ない気持ちになって泣き始めたら、『仕方ないなぁ』っておじさんがため息をついて、今度は優しい声で、『お嬢ちゃんがおシッコするのを見せてくれたら今回はタダで良いよ』って言うの。お小水はちょうど我慢していたし、それで許して貰えるならと思って頷いたら、おじさんはとても喜んで、『ここは暑いから、あっちに行こう』って公園の隅に連れていかれて、そこでお小水をしたの。恥ずかしくて目を瞑っていたから良く分らなかったけど多分おじさんは後ろから覗いていたのだと思う。お小水をしながら、”今、おじさんが喜んで見ているのだな”と思ったら、恥ずかしかったのだけど、なんだか嬉しくなってしまって、お小水が終わっても屈んだままの格好でじっとしていたの。おじさんが何か言って、触られたような気もしたけれど別に嫌じゃなかったし、怖くはなかった。おじさんはとっても喜んでいて、酷いことはされないって何となく分かっていたのかなぁ。『お嬢ちゃん。ありがとう』って言われて、おじさんが居なくなってからもしばらくお尻を出したまま屈んでいたの。『お嬢ちゃん、おシッコするのを見せてくれないか』って誰かが言ってくれるのを待っていた。それから、公園に行ったら隅っこでおシッコをするようになった。紙芝居屋のおじさんを待っていたの。おじさんが後ろから覗いたら困るけど嬉しいなって思っていた。」。
有希は半分失神状態にあったと思うのだが、ゲンさんがベッドから降りて、ゴソゴソしながら勃起したペニスを強引にパンツの中にしまい込んで行為を終わろうとしているのを察知したのか、ハッと上半身を起こして、「ゲンさん、待って。ちょっと待って。」と言って、後ろを向いて四つん這いになり、「見て。」と女性器の俗称を言って、足を開いて尻を突き出した。ゲンさんはとまどった様子であったが、それでも無表情に僕に首を回して、「続けてええんかね。」と聞いた。ママであればゲンさん相手にこんな軽々しい誘い方はやらないであろう。ママには、ペニスには服従しても主人と使用人の身分の垣根は決して崩さないプライドがある。有希はママよりも若い分性欲が強くてコントロールができないのかも知れないが、誰にでも優しいというか人が良い。年齢を重ねればママみたいに厚かましさという名の貫禄を持つようになるかもしれない。僕が頷くと、ゲンさんは履きかけたパンツを再度脱いで、ペニスを出して右手で扱き、「こっち。」と四つん這いの有希の尻を”ポン”と叩いてベッドの端に移動させて、立ったままペニスを有希の性器にグイと挿入した。有希の扱いがぞんざいになっているなと感じたが、既に有希の尻はゲンさんの所有物になっているのだろう。「ハァ。アアン」と有希は息を漏らしてから、「今日はゲンさんもちゃんと逝ってね。」と気を使った。ゲンさんは、「へい。」と漏らしてから、「こんな爺にお情けをかけてもろうて。」と小さな声で言った。ゲンさんのペニスで逝かされる有希はひたすら愛らしかった。僕の妻である有希が別の男、それも年老いた雇い人の大きなペニスに突かれて歓喜の声を出すのを僕は幸せな気持ちで見ていた。不思議だった。有希と結婚する前だったら僕はこの状況を前にすれば怒り狂うか発狂していただろう。でも、有希は僕を愛していて、僕との生活を楽しんで、そしてこれからも二人で生きて行くことに何の疑いも持っていなかった。そして、僕も優しい有希を愛し、愛らしい有希に勃起し、僕の人生において有希以外の女のことなど考えられなかった。その理想的な妻である有希の痴態をある意味リスクなしに自己破壊欲求を満たす興奮に僕は震えていた。「イイ、イイ、イイ。アッ、アッ、アッ。」と喘ぎ声を上げていた有希は、「当たる、奥に当たる。壊れるぅ。」とゲンさんのペニスのサイズを膣の感覚で伝えてから、更なる刺激が欲しいのか、「叩いて、お尻叩いて。」と丸い尻を振った。有希は僕とのセックスでは打擲される行為を求めたことはなく、別の男から仕込まれたプレイを無意識に口にしているようだった。ゲンさんは自分の責めが有希に効いているのに満足しているのか、薄笑いを浮かべて、「へい。」と右手でペシリと叩くと、有希は、「いゃぁん。」と甘えた声を出したが、「もっと強く叩いて、赤くなるまで叩いて。」と続けざまの打擲を求めた。ゲンさんが、平手で”パン”と尻を強く叩くと、有希はビクリと反応して腰を落とし、更に尻を突き出して、「お願い、もっと強く。」と叫ぶと、ゲンさんは、「へい。」と今度は力まかせに”バチン”と尻を打ち据えると有希の裸体は尻を頂点にしてガクッガクッと震え、白い尻はゲンさんの手形で赤く染まった。妻の尻に別の男の名前の刻印を押すような興奮があった。
有希は後ろからペニスに突かれながら右手を股間に差し込み陰核を潰すように指を回し、時折指を伸ばしてゲンさんの陰嚢を弄っていた。僕との性交時には行わない行為であるが、後背位でオーガズムを得るための有希のルーティンかもしれない。性交時において絶頂が近づくと、慎ましやかに振舞っていた女性が『止まらない』と急に能動的な動きになるケースがあることも知ってはいたが、ゲンさんの大きなペニスによって有希は盛りのついたメスにされていた。有希が散々に喘いで吠えた続けた後に、ゲンさんは、「若奥様。」と射精感の高まりを告げた。有希は、「来て。」と叫び、更に腰を落としてゲンさんの精液を後ろから受け入れるポーズを取った。ゲンさんは振り返って僕を見たが、あくまでも儀礼的なものだったのだろう、有希の尻をがっしりと両手で抱えると激しくペニスを打ち込み、やがて、「うっ。」という短い呻き声を上げて、有希の子宮口に向けて数度射精を繰り返した。
ゲンさんは身じまいをすると、何も言わずに小屋に戻っていった。有希は長時間責められ、疲れ果てたのか満足したからなのか、うつ伏せでぐったりとして動けなくなっていた。有希の本心がどうであれ、今夜、ゲンさんのペニスを性道具として有希に使ったことは僕が望んだことであり、ある意味夫婦にとっては今後の関係においてリスクの発生する出来事であったことは否定できまい。これから寝るまでの間、有希の心と体のケアをすることは夫としての僕の責務であった。お湯を汲んできて温かいタオルで性交の名残として汚れた有希の股間を拭いた。有希は驚いたのか、「えっ。」と声を出して、慌てて体を捻って仰向けになったが、すぐに僕の意図を理解して拭きやすいように足を開いた。多分体を動かすのもだるい状態であったとは思うが、何事にも鷹揚な有希の振る舞いである。有希の陰毛は広い範囲に薄く生えており、茶色の柔らかそうな毛が肛門の周りにもまばらに愛らしく生えている。性器は小ぶりで着色も薄いが陰唇は伸長している。奥に射精したからか、量的な問題なのかゲンさんの精液の多くは膣口から溢れることなく有希の膣内に留まったままであった。僕は迷うことなく有希の性器に口を付け、膣の中に舌を入れた。有希は、「あっ、ちょっと。」と気怠そうに言ったが、やがて諦めたのか僕の髪の中に指を入れて顔を性器に優しく押し付けてくれた。僕の舌は小陰唇の奥にあるゲンさんが有希の中に残したであろう精液を探したのであるが、有希の膣液と混じっているのか、これだという塊を探り当てることはできなかった。有希の全てを舐め上げて、体を擦り上げると有希は僕の口に吸い付いて、僕が舐めたものを全て取り返すように舌を動かした。そのまま裸の有希を抱いて尻を撫ぜていたら、やがて有希は子供の時に会った紙芝居屋の話をポツリと始めた。
Ⅳ
義父の会社が創立50周年ということらしく、区切りの重要なパーティということで僕も義理の息子として出席を頼まれ、義父から連れ回されて延々と良く知らない人達に紹介された。僕は市役所の公園緑地課に勤務する地方公務員であり、義父がオーナーであるゼネコン会社とは何の関係もないのだが、卒業した大学は義父も卒業した全国的にそこそこに有名な大学であり、義父はその話をしながら、やがては自分の会社に招くつもりであり、現在は行政とのパイプ作りのために勉強してもらっているみたいな話で僕を皆に紹介した。実際のところ、そんなことは1ミリもないのだが別にムキになって否定する話でもなく、僕はあいまいな受け答えをしながらひたすら頭を下げ続けた。21時にパーティが終了すると、義父から、「ご苦労さん。」と肩を叩かれ、無事お役御免となった。会場であるホテルから駅に向かって歩いていると、「三谷さん。」と後ろから声を掛けられた。振り返ると、パーティに居た僕と同年代の男が笑顔で立っていた。「あぁ。」と会釈はしたものの名前が出て来ずに戸惑っていると、「お忘れですか。」と苦笑されて、「営業部の松本です。」と名を告げられた。義父の会社を実質的に回しているのは番頭格の松本専務であり、その息子が営業部にいると聞いており、そういえば今日義父から営業部長の何がしと紹介され、名刺交換した男の顔と記憶が繋がった。「失礼しました。松本専務さんの、」と言いかけたら、「三谷さん、もし次の予定が入ってなかったら、折角なので一件お付き合いいただけないでしょうか。」と強引に被せられた。正直生きる世界が異なる人とは飲みたくはなかった。義理の息子というだけで義父がらみの仕事の話をされても理解できないし、愚痴を言われても困るだけだった。ただ、「有希さん結構大変でしょう。」と嘲笑気味に言われて、「じゃあ、お付き合いしましょうか。」と応えた僕が居た。
松本に連れてこられたのは何と言う事もない普通のスナックであったが、馴染みらしく、「松本ちゃん久しぶりね。」と年齢不詳のママが出迎えてくれた。松本には水割りが出されて、「こちらはおビールかしら。」と聞かれたので曖昧に頷いた。どうやら、この店はウィスキーとビールしかないらしい。グラスを控えめに合わせた後、「先ほど、有希の名前を出されたようですが。」と早速気になったことを聞いた。この男は、有希のことについて僕に何か言いたいのだろうと感じていたし、聞くだけ聞いたら長居するつもりはなかった。「失礼しました。」と松本は頭を下げて、「有希さんがご結婚されたのは聞いていたのです。先ほど、社長から紹介いただきまして、あぁ、この方と結婚なさったのかと思っていたのですが、ホテルを出たら三谷さんをお見かけしたのでつい声を掛けてしまいました。」と話の手順を踏んできた。「有希とは、どこで。」と話を促すと、「有希さんは学校を出た後、弊社に3年程お勤めでした。その時に。」と話した。そう言えば、有希は短大を出た後義父の会社で短期間働いており、その仕事を辞めた後ママのフィニッシングスクールに入ったことを思い出した。話が途切れそうだったので、「有希は御社でどのような仕事をしていたのでしょうか。」と聞くと、「総務課にいらっしゃったと思いますが、具体的にどのような仕事をなさっていたかまでは存じません。」と松本は言った。それから二口程水割りを飲むと、「三谷さん。」と改まって僕の名を呼び、「実は、有希さんと結婚するのは私だと思っていました。」と続けた。別に驚く話ではなかった。義父の会社は番頭格の松本専務とその息子、今僕の横に座る男が実質的な回しをやっていると言われており、会社としてはオーナー社長の娘と彼が結婚するのがもっとも自然な形であろう。「有希さんのことは子供の時から知っていまして、彼女とは結婚を前提にお付き合いをさせてもらっていたつもりだったのですが、ある日社長から呼ばれまして、『有希を嫁に出すことにした』とだけ告げられまして、そのまま有希さんとは疎遠になってしまいました。理由も告げられず、あっけなく振られてしまった訳です。三谷さんには関係のない話だとは思いますが、もし、そのあたりの経緯を社長か有希さんから聞き及んでいらしたら教えていただければと思って声を掛けさせてもらいました。」と言った。機微な話ではあったが、実際のところ僕は何も知らない話であり、知らないものは知らないと言うしかなかった。「有希は母のスクールの生徒さんであり、その関係で母に引き合わされた、いわば見合いのような形で知り合いました。松本さんの話は今初めてお聞きした次第でして、斎藤の義父からも有希からも関した話は特に聞かされたことはありません。」と答えると、松本はしばらく僕の顔を伺っていたが、やがて、僕が本当に何も聞いてないと理解したらしく、「そうですか。変な話をしてしまいました。」と小さく頭を下げた。今度は僕の方から尋ねる番であった。「先ほど、有希のことが『大変でしょう』と言われて、何か私に伝えたいことがあるのかと思ってご一緒させていただいたのですが。」と聞くと、松本は、「えっ。そのような事言いましたっけ。失礼しました。」と驚いた素振りを見せて、「彼女とは子供の時からの付き合いで、彼女の我がままなお嬢さん気質に振り回されたりもしたのでうっかり口に出たのかもしれません。」と笑った。どうやら話の取引のネタだったらしく、この場ではそれ以上は何も出してくれそうもなかった。それからスナックのママも入って学生時代の話などで時間を潰した。別れる時に酔った松本が、「今度、有希さんの若奥様振りを拝見に伺わせてもらっても良いですか。」と聞くので、「いつでもどうぞ。来られる時は有希に連絡してください。」と返して別れた。
次の日に松本と会って話をしたことを有希に伝えた。「あぁ、徹ちゃんね。」と有希の反応は意外と薄かった。「元カレじゃないの。そんなこと彼は言っていたよ。」とからかい気味に聞くと、「私は単なるワンオブゼムだよ。あいつ何人彼女がいたのだろうね。本人も正確な数は良く分っていないんじゃないかな。」。どうやら僕とは違う世界に住む男らしい。「でも、本人は君と結婚する気満々だったらしいよ。」と教えてあげると、「それは社交辞令でしょ。私とは親の関係で仕方なく付き合っていただけで、徹ちゃんの周りには綺麗な女たちが常に居たのよ。お飾りの妻になったところで惨めなだけだったと思うけど。」と満更でもない反応に変わった。「君の若奥振りを見に来たいと言うので、来るのであれば君に連絡してくれと言っておいたよ。」と伝えると、有希は、「余計な事を。」と松本なのか僕なのか、どちらへの文句なのか分からない言葉で締めくくった。
何日かして、有希から松本が来る日が告げられた。『どうぞ』と言ったものの、妻の元カレと過去を明かして堂々と家にやって来るのはよほど厚かましいのか、何か意味があるのかと勘繰りたくもなるが、僕の知らない有希の事が色々聞けるのは面白そうだし、結果として有希は松本ではなく僕を選んだという変な優越感もあった。そもそも、妻を使用人に抱かせて悦んでいる変態夫が元カレの出現ぐらいでおたついても仕方ないという開き直りもあった。有希が事前にどういう会話をして、松本が家に来ることを了承したのかは知る由もないが、ワンオブゼムの扱いだったと不満を言う割には特に嫌がる様子もなかった。「その日はミニスカートが良いな。」とリクエストすると、有希は、「カットソーもセクシーなやつにしようかな。」と相変わらず鷹揚なお嬢様モード全開であった。
当日、松本は休日にもかかわらずジャケット姿で花とワインを抱えて来訪してきたが、ミニスカートにへそ出しカットソーの有希を見て、「何だか良い女になったなぁ。逃した魚は大きかったなぁ。」と夫の前でぬけぬけと言い、「失礼しました。幼馴染みたいな関係ですので。」と僕に向かってにこやかに頭を下げた。有希は、「相変わらず徹ちゃんは口だけだね。」と言ってから、「どう?今日は気合を入れてみました。」とクルリと回って装いを見せた。「いや、まいった。セクシーだわ。」と松本が言うと、「ありがとう。優規さんの好みなの。」と嬉しそうに言って、元カレと夫のバランスを微妙に取っていた。有希はママのスクールの優秀な卒業生らしく料理も上手で、今回もワインに合わせたおつまみ系のライトな料理を各種用意してくれた。食事をしながら三人で談笑したのだが、話すのは主に有希と松本で、有希はお構いなしに僕の知らない昔の会社や友人たちの話をして楽しそうに笑ったりするのだが、松本はそうした話の中でも僕に振れそうな内容があると、僕の意見や経験を尋ねたりして気を使っていた。それでも3本目のワインを開けたころから松本の酔いも進んだらしく、有希との馴れ初めも絡めた本音トークが始まった。「三谷さんは有希ちゃんを何と言って口説いたのですか?」と松本が聞くと、僕の答えを待たずに、有希が、「そう言えば、徹ちゃんは問答無用だったよね。」と割り込んできて、「高校1年生の時の夏休みだよ。『花火を見に行こう』と誘われて、のこのこ付いて行ったら車の中でいきなりだよ。今考えると強制わいせつ罪だよ。」と文句を言うと、「いやいや、あの頃は、俺は有希ちゃんと結婚するものだと思い込んでいたからね。他の女性と”ナニ”する方が不誠実でしょう。」と松本は笑った。「でも、高校一年だよ。皆もやっていることだからと騙してさぁ。何も知らない子供だよ。」と有希の文句は続いたが楽しそうであった。「女性って不思議な生き物だと思うのですよ。」と松本は僕に向き直って、「有希ちゃんは、その日は怒って嫌がって泣いて、こりゃ親に話されて、斎藤のおじさんから大目玉喰うぞと覚悟していたのですが、次に会った時にはケロっとしていて、逆に積極的になって、気付いた時には立場が逆転していましたからね。」と苦笑すると、有希はまた僕に何も言わせずに、「ちょっと、優規さんの前で変な事言わないでよ。」と怒って見せて、「それは仕方なかったのよ。何も知らない子供からいきなり女にされたのだよ。その男に頼って縋るしかないじゃない。それに徹ちゃんはそっちの才能だけはあったからね。」。僕は苦笑するしかなかった。
有希はテーブルとキッチンの間を頻繁に行き来して料理の皿や飲み物をサーブしてくれていたが、身に着けているミニスカートは立っているだけでお尻を隠すのに精いっぱいで、ちょっと前かがみになればお尻の下半分が露わになる丈であった。有希は気にする諷でもなく僕のお気に入りのGストリングショーツを履いて白くて丸いお尻を惜しげもなく見せてくれていた。松本は僕の存在を気にすることなく、有希の股間を覗くようにして見ていたが、有希が「一品作るのを忘れていた。」とキッチンに立っている隙をみて、小さな声で、「三谷さん、有希ちゃんから紙芝居屋の話を聞いたことがありますか。」と聞いてきた、僕が、「ええ。ありますよ。」と頷くと、松本は、「へぇー。」と驚いた顔になって。「有希ちゃんの三谷さんへの信頼度半端ないですね。」と変な感心をされた。良く意味が分からないので、「どういうことですか。」と聞くと、「簡単に言うと心理的外傷ということになると思うのですが、有希ちゃんの性癖を作っているのは子供の時の紙芝居屋のオヤジとの出来事、ご存じでしょうけど、小水をするのを他人に見せて気持ちよくなってしまったということに起因しているらしいのです。誰にとってもそうですが、他人から変態と言われる性癖、実情としては別に変態でも恥ずかしいことでもないのですよ、あくまでも一般的な概念として秘匿すべき自分の持つ性癖をパートナーに話すということはパートナーへの信頼なしにはあり得ないことだと思います。」。松本は僕の目を見て頷きながら言った。彼の言う事も理解できるような気もするが、やはり腑に落ちないことは言っておくべきだろう。「でも、有希は松本さんにもその話をしている訳ですよね。」と言うと、松本は「うーん。」とちょっと考える振りをして、「ただ、私の場合はプレイとして色々とやっていた時に、有希ちゃんが露出というか、他人に見せるプレイを好むので何か発端があるのかなと鎌をかけてみたら、子供の時の紙芝居屋の話を明かしてくれただけの話です。お母様の紹介で、いわば見合いで結婚したばかりの三谷さんに隠すことなく自分にとって機微な話をしたのは、有希ちゃんが三谷さんを伴侶として信頼して自分をさらけ出しているということで、長い付き合いのあった私にしてみれば嫉妬以外の何物でもない話ですよ。」と言ってから、「誤解のないように言っておきますが、私は有希ちゃんと色々ありましたが、いずれは妻として彼女を迎えるつもりでしたから、彼女の全てを受け止めるつもりで交際してきたということは理解してください。」と付け加えた。有希が僕の事を色々な意味で信頼してくれているのは確かだろうし、松本の話は”なるほど”と思わなくもなかったが、露出癖と呼んで良いのかも不明なのだが、松本は有希の性癖について子供時分の出来事がトラウマとなっていることがその要因と見ているようであるが、これは性癖といった質のものではなく、もっと単純に有希の鷹揚さの帰結なのだろうなと僕は感じていた。要は、有希は一般の女性と比べて羞恥心が欠けているのである。ママも同様なのだが、”お嬢様”として育てられた女性は基本自分の事を他人がどう見ているのかということにあまり関心がないのである。ミニスカートを穿けば僕が喜ぶ、更に短くすれば僕はもっと喜ぶ、だからお尻が半分でるようなミニスカートを穿くのであって、有希の場合は、第三者の目を前提とする露出癖とは呼べないだろうなというのが僕の見立てであった。
「お会いした時に、松本さんが有希のことを『結構大変でしょう』とおっしゃっていましたよね。私は義父の会社とは全く関係のない世界の人間ですので、松本さんに誘われた時はお断りするつもりだったのですが、松本さんがどういう意味で、有希のことを”大変”とおっしゃったのか、気になってご一緒させていただきました。あの時は、具体的にお答えを頂けなかったのですか、先ほどの話からすると、有希の露出という性癖のことを意味していたと理解して良いですか。」と僕が聞くと、松本はちょっと慌てた諷で、「いえ、特に具体的なことを指して言った訳ではありません。私は見たままの至らない男なので、彼女からは色々と厳しく言われて”大変”だったという意味で、三谷さんのようにちゃんとした方には関係のない話でした。」と話をしてから、「三谷さん、そこ拘りますね。」と苦笑した。「私は有希のことが好きです。ただ、女性に疎い自分でも、彼女は普通の女性とは少し違うなということは理解しているつもりです。それもこれも含めて最高の妻だと思っています。が、有希はまだ私に遠慮があるのか、多分、もっとも彼女の機微なところを見せてくれていないなと少し不満なので、付き合いの長い松本さんから聞こうというズルイ考えですね。」と割と正直ベースで言うと、「三谷さんは男としての度量が大きいですよね。有希ちゃんが三谷さんを好きになったのが分かるなぁ。」と松本は単なる”寝取られ変態”の僕のことを勝手に誤解して、「僕と付き合っていた当初のことなので、もうずいぶん昔の話なのですが、」と話し始めた。
「有希ちゃんとは彼女が高校生の時からの仲なのですが、斎藤のおじさんは二人が付き合っていることは知っていましたから、無茶もできないし、ごく普通の付き合いでした。若かったので頻繁にホテルに行く金もないし、たまたま車を持っていたので人気のない公園で話をして、それから車の中でという流れが多かったのです。ある日、車の中で、体位としては常に私が下で有希ちゃんが上だったのですけど、その日は前戯で盛り上がって有希ちゃんは確か全裸だったのですが、やっていたら車のフロントから覗いている男たちが3人ぐらいいて、ギョッとしたのですけど、こっちもあと少しで発射の臨戦態勢だった訳です。ただ、有希ちゃんが気付いてパニックになるのも困るので”車の中は安全だから”ということを言おうとして、『覗かれている』と小さい声で伝えたら、『えっ。何人?』と聞かれて、『3人ぐらい』と教えてあげたら、有希ちゃん急に昂ってしまって、尻を振って大声で喘ぎ始めたんです。それから私が逝った後に慌てて移動しようと身づくろいをしていたら、なんと有希ちゃんは後ろのシートで覗き男達に股を開いて見せながら自分で性器を弄っていたんですよね。それで私もまた興奮してしまって二回戦になって大騒ぎでした。それから有希ちゃんの方から、またあの公園に行こうと誘われるようになって。最後の頃はその界隈では結構知られるようになったらしく、人数も集まるようになって、写真を撮られたり、車を揺すられたりとか危険度が上がってきたので、有希ちゃんにも話をして車での行為を終わりにしたのですけど、なかなか凄いというか、扱いが大変な子だなと思い知らされました。もっとも、それは有希ちゃんの奔放さというか物怖じしない性格というか、ある意味、有希ちゃんの魅力でもあったわけですから、そのことをもって呆れて嫌いになるとか別れようとか、考えたこともなかったですよ。」。松本の話を聞きながら僕が思っていたことは、もし、有希のジグソーパズルがあったとしたらこの話は確実にパズルの一部としてはめ込まれるピースだろうなということであったが、今の有希を完成させるためにいったい何個のピースが必要なのかは分からない。
松本は有希の尻をガン見していた。遠慮がなさ過ぎて戸惑うぐらいの元カレである。「有希ちゃんの魅力は丸くて白い尻ですよね。形が良くて、セクシーで惚れ惚れしますね。」これは、わざと有希に聞こえるように言う。「最低。私の魅力はお尻だけみたいな言い方じゃないの。でも、残念でした。これは優規さんのものですからね。」。アルコールが入った所為か有希の声も心なしか弾んでいる。「徹ちゃんは本当に口だけなの。それに私のお尻なんて散々見て、触って、飽きてしまって、挙句の果てに別の女と寝ていた最低の男だよ。」と文句を言った。「それは本当に謝ります。」と松本は頭を下げて、「でも、つまらない女と寝た結果、有希ちゃんの価値が分かったよ。あいつらは、髪と爪を飾り立てているだけのマッチ棒みたいな代物で、無理してダイエットした結果肌なんてカサカサでさ、とても女と呼べる代物じゃなかったよ。」と言い訳した。有希は、「イヒヒ。」と満足そうに笑ってから、「だから散々言ったじゃないか。ロクな女じゃないって。徹ちゃんは”ヤリタイ”ばっかりだから、痛い目に会わないと分からないのよ。でも、残念でした。気付くのが遅かったね、私はもう人妻だからね。」と嬉しそうに言うと、「おっしゃる通りだな。俺は痛い目に会わないと有希ちゃんの価値が分からなかった。でも、三谷さんは有希ちゃんと合った時に良い女だというのを見抜いたんだよなぁ。三谷さんの女を見る目は俺より優れているというのは正直認めるよ。」。松本にかかれば有希は子供で何とでもコントロールできる相手のようだ。そして松本が、僕に対して言外に考えていることに乗っかってこいと示唆してきているのは理解していた。僕としては、妻の元カレである松本の望むままにすることは”気が進まないな”というのが正直なところであったが、そもそも松本の視覚を刺激するような服装を妻に望んだのは僕である。加えて、当事者である有希が意外とノリノリであり、過去、自分を裏切った相手であるのに特に気にしていない鷹揚さを示しており、どうやら僕に選択の余地はないようであった。「折角だから、ちゃんとお尻見せてあげれば。」と僕が有希に言うと、松本は待っていましたという感じで、「頼むよ。さっきからチラつく魅惑のお尻が気になって、気になって。」と割り込んできた。「嫌だね。何で今更徹ちゃんに見せなきゃいけないの。綺麗なお姉さんたちに頼めば良いじゃない。」と有希は僕にではなく、松本に対して言った。「それは俺の不徳の致すところなのだけど、有希ちゃん、結婚してから絶対に変わったよ。マジで良い女になった。セクシーボディになった。三谷さんが羨ましいよ。」と真面目なトーンで語ると、有希は、「もう。優規さんまで。」とタイムラグで僕の名前を出してから、「はい、はい。分ったよ。仕方ないなぁ。じゃあちょっとだけ。どんなポーズが良いの。」と割と簡単にやる気になってしまった。「それは三谷さん次第だよ。夫である三谷さんが奥さんを自慢するのだから、どんなポーズをお願いするのかは三谷さんにお願いするよ。」と松本はズルイことを言うが、松本のおぜん立てに乗る恩も義理も人の良さも僕にはない。「逆に、元カレが元カノの魅力をどう引き出すのかの方が興味ありますね。」と笑顔で返すと、「三谷さんも結構キツイ事言いますね。」と松本は苦笑した。松本と僕の間の微妙な空気を感じたのか、有希は、「折角セクシーなファッションなのだからちゃんと見ていてよ。」と立ち上がった。後は、男どもは余計な事を言わずに、鷹揚で性欲が旺盛なお嬢様にお任せすれば良い事であった。
30分前には想像すらしていなかったことで、僕の前で情けなくもペニスを勃起させている松本もこういうことになるとは多分想定していなかったはずだ。丸くて白いお尻を夫と元カレの前で披露した有希は、松本の”たって”の願いも快く引き受け、ミニスカートとショーツも脱いで正面から開脚で性器も見せた。「昔、散々見たくせに。」と満更でもない有希の様子には、僕の知らない有希の過去が晒される”何とも言えない興奮”を覚えていた。「私ね、やりたいことがあるの。」と有希がペタンと座りなおして、「昔、徹ちゃんが見せてくれたビデオで、女優さんが2本のおちんちんを同時に舐めるというのがあったのだけど、私、それをやってみたい。」ととんでもないことを言った。有希はゲンさんとの行為もそうであるが、時折、”旺盛な性欲”を見せるので、セックスは本当に好きなのだろうと想像するのであるが、基本的に有希は受け身であり、僕との性交時において自分から”こうして欲しい”は兎も角も”こうしたい”と主張することはなかった。その有希が、松本の前では遠慮なく”こういうセックスをしてみたい”と願望を晒すことは、単なる羞恥心の欠如ではない、幼馴染である松本に対する遠慮の無さが伺えて複雑な心境であった。「人様の家に来ておちんちんを放り出す訳にはいかないでしょう。さすがにそれは三谷さんに失礼だよ。」と松本は、人の妻の股間を熱心に覗き込んで『久しぶりだな』と喜んでいた同じ口から出るとは思えない常識論を唱えた。「あら、優規さんもおちんちんを出すのだから逆に徹ちゃんが出さないのは失礼よ。それに私にこんなことさせておいて、自分だけ高みの見物って法はないでしょう。」。有希は僕が当然参加する前提で話をした。言われてみれば確かにそうで、元カレに股間を晒した妻を夫としてどういった形でケアをするか悩んでいたのだが、有希の提案は手っ取り早いし、現に有希はショーツを脱いでしまっているのだからバランスを考えても我々もパンツは脱がないとおかしいだろう。「仕方ないですね。有希を脱がせておいて、我々だけ見物人気分で楽しむというのもおかしいでしょう。」と松本に言うと、「えっ、いや、そういうことではなく。それで良いのですかというか、知りませんよというか。」と松本はしどろもどろになった。松本が言いたいことは分かるが、有希自身が落としどころを決めたのだから、男どもが”何をか言わん”やである。
AV男優ではないので、この状況で元カレ役の松本と向かい合っておちんちんを出したところで何をどうして良いかも分からないし、気まずくて目すら合せることもできなかった。ただ、松本のペニスは否が応でも目に入る訳で、ゲンさんの立派なお道具とは比べるもないが、それでも平均以下の僕のおちんちんよりは亀頭分長いそれなりのペニスで、寝取られ役の夫としては、それだけで屈辱的な興奮でドーパミンが分泌されるらしく僕のおちんちんは有希の右手の中でムクムクと勃起を始めた。自分のセクシーな裸と巧みな手の動きに反応したと勘違いした有希は喜んだが、これは寝取られ男の”あるある”である。僕の勃起を見た松本は、自分のサイズの方が優勢と理解したらしく、奇妙な優越感から緊張も取れたようで、有希の左手の中で鎌首を持ち上げ始めた。これも勘違いした有希はニンマリしたが、松本がペニスサイズの優劣に拘るごく平凡なつまらない男であることを証明しただけで、有希の裸体に反応した訳ではないことは、松本がボクサーパンツを脱いでから勃起までに結構な時間が掛かったことで明らかであった。
有希は楽しそうに2本のペニスを代わるがわる口に含んだり舐め上げたりしていたが、所詮松本も僕もAV男優ではなく、これといったプレイのバリエーションも経験も持ち合わせていないので、このシチュエーションにそれなりの興奮はしているのだが、有希のするがままぼんやりと”立って”というか、”起たせて”いるしかなかった。「逝きたくならない?」と有希は期待感で顔を上げて聞くが、起たせているだけで褒めて欲しい状況で、気まずさで松本の前で射精に至るなど想像もできなかった。黙っているのも申し訳ないと思ったのか、「三谷さん、どうですか?」と松本が僕に振る。調子ばかり良くて実の無い軽い男だ。有希に愛想を尽かされるのも当然だなと思ったが、寝取られ変態夫の僕よりはマシな男であることは間違いない。「もちろん気持ちは良いのだけど、なんと言っても初めてのことで、松本さんのペニスを見ながら射精することはないと思う。」と正直に答えると、「私としては色々頑張ってみたつもりなのだけど、結局、優規さんがゲイではないと自己評価できただけだったということ?」と有希が真面目に聞くので、論点からは外れるとは認識しつつも、「松本さんとは無理だということで、そのことをもって別の男まで否定するという結論を導くことにはならないと思う。」と当たり前のことを言うと、松本が「プッ。」と噴き出して、「お二人は毎日このような会話をしているのですか。」と笑うので、「松本さんがおっしゃりたいことは良く分ります。ただ、私は有希が私との生活においてささやかでも”幸せだな”と感じてくれればそれで良いのです。ですから、有希が生活の中で納得ができないと感じることがあれば、それが如何に不可思議なことであれ、きちんと答えたいと考えています。」と少し不機嫌な声で返すと、「そうなのですね。」と松本は頷いて、「失礼な言い方かもしれないけど、何故三谷さんなのだろうという引っ掛かりは正直ありました。でも、有希さんが三谷さんを選んだのか分かります。三谷さんは有希さんを真正面から受け止めようとしている。女性にとってこんな素晴らしいパートナーはいません。悔しいけど完敗ですね。」と神妙に言うが、他人の妻の口に勃起したペニスを熱心に出し入れさせながらの発言なのでまったく心に響かない。
それでも、僕も松本もなんとなく緊張が取れてきて、少なくとも有希の裸を前に勃起不全となる心配もなくなってきた。有希の体の特徴は豊かに発達した下半身であり、見事に割れた白い大きな尻にはち切れそうな太腿が続いている。一方、胸は皿型というのか土台が広いタイプでモデルのようなバストではないが、有希は色白なので大きめの茶色い乳輪が目立って卑猥な印象を与えている。僕はもちろんのことだが有希の裸体は大好きで、尻だけでなくすべてのパーツが愛おしいのであるが、目の前の松本が過去のこととはいえ、僕の愛してやまない有希の裸体を好きなようにして、あまつさえ覗き男達の目にも曝していたという妻のセックスの軌跡を聞かされ、目の前の裸体よりも過去の妻の痴態に対して僕は性的興奮を覚えていた。「有希ちゃん、ローションを使おうか。」と松本が亀頭の裏を熱心に舐める有希に言った。松本のペニスの方が長いので有希も舐めやすいらしく、松本のペニスと僕のおちんちんを舐める時間の割合は2:1だなと拗ねたことを考えていたタイミングだった。「えっ。オイル使うの?」と有希が驚いたような声を出した。「カチカチだから行けそうだよ。」と松本が言うと、「何の準備もしていないし、私ちょっと苦手なのだよね。」と有希は渋った。「でも、有希ちゃん。折角2本のおちんちんを起たせているのだよ。こんなチャンス滅多にないと思うぜ。昔、『2本欲しい』って言っていたじゃないか。」と松本が言うので、”ローションを使う”が二人の間でのアナルセックスの隠語であることが理解できた。「違うよ。それは徹ちゃんが無理やり言わせたのだよ。」と有希は抗議したが、2本刺しのセックスへの興味は隠せないらしく、「痛いのは嫌だな。」と既にやることが前提の話になっている。「大丈夫だよ。痛くないようにするから。痛かったらすぐ止めるから、やるだけやってみようよ。」と松本が言葉を弾ませると、「もう、強引なのだから。痛かったら止めてよ。」と立ち上がって有希はバスルームに消えた。「色々出してきますね。」と僕が苦笑すると、「三谷さんがチンコを出せと言ったのですよ。私は『どうなっても知りませんよ』とは忠告しましたからね。」と松本はズルイことを言う。「そんな事言ったかなぁ。」ととぼけると、「酷い人だ。全て計算づくですか。」と怒ったふりをする。「男二人で勃起させたまま喧嘩しても無様なだけですよ。」と冷笑すると、「ひょっとしたら痴話げんかに見えますかねぇ。」と松本は気持ちの悪いことを言った。
有希は騎乗位の体位で僕の上に居て、体を前に倒して僕の口に唇を押し付けていた。僕のおちんちんは有希の性器の中に納まっており、これだけのことであれば普通の夫婦のセックスなのであるが、有希は意識と知覚を肛門に集中させていた。かれこれ10分ぐらい松本はローションを使って有希の肛門をほぐす作業に熱中しており、僕の位置からは当然のことながら見えないのであるが、僕のおちんちんは有希の膣と直腸を隔てる薄い膜越しに松本の指の動きを感じており、抱いた有希の体が松本の指の動きに応じて緊張したり弛緩したりするのを感じていた。
有希はバスルームで準備にかなりの時間を掛けていたので、松本と僕もいつまでも勃起させている訳にもいかず、とりあえず座って、気になった有希とのアナルセックスについて松本に聞いてみた。「有希ちゃんのアナルを頻繁に使っていたわけではありません。女性でもアナルを好む人とそうではない人もいるので、好まない人に強制的にやることはありません。私は、アナルはプレイのバリエーションとして”アリ”だと思っているので、セックスをする女には試みているだけです。有希ちゃんは特に嫌悪もしない、どっちでも良いという感じでしたね。」と夫の前でぬけぬけと言い、「ただ、アナルは本来排泄器官なわけですから、異物が挿入される想定の器官ではなく雑菌の多いところです。傷を付けると感染症のリスクがありますから、挿入前の洗浄や肛門のマッサージはちゃんとやって、後ローションをふんだんに使う必要があります。ただ、女性にもよりますが慣れてくると膣よりも感じるという人もいますよ。」と熱心に言うので、「松本さんはよっぽどアナルが好きなのですね。」と聞くと、「好きなのかもしれませんが、どちらかというとマメなのでしょうね。やるのであれば手を抜かずに徹底的にやらないと気が済まない性分なのですよ。」と苦笑した。『スケベな男は何事にもスケベであり、仕事にもスケベで手を抜かない男だ』と誰かからどうでも良い話を聞いたことがあるが、松本はそういうタイプの男なのだろう。ただ、無遠慮に他人の領域に入って来る男は私の最も苦手タイプであり、決して友人にはなれない男であることは間違いなかった。
バスルームで有希は洗浄を済ませたようであるが、アナルの洗浄にはそれなりの用具というか準備が必要なのだろうから不思議に思って聞いてみたら、「それは身だしなみのひとつですよ。」と軽くかわされてしまった。また、チューブを持ってきたがアナル用のローションであろうか、そんなものが何処に仕舞ってあったのだろうか。夫婦なのにその実、僕は有希のことを何も知らないのではなかろうかと苦心した。「三谷さんはこちらへ。」と松本に言われ、リビングで仰向けになると有希は僕のおちんちんを跨いで女性器に納めた。眉間に皺を寄せた有希の顔は美しい。三日月の優しい目が僕の前に現われ、僕と有希は口を合わせる。有希の舌が僕の口の中を彷徨って僕の唾液を吸い上げる。ゆっくりと時間を掛けながら僕と有希はひとつに同化していく、夫婦の貴重な時間だ。ただ、今日は松本が後ろに座って有希の肛門をローションでほぐしている。繋がったままの僕の愛する妻の肛門を別の男の指が犯す。これほどの悦びと興奮するシチュエーションがあるだろうか。「あぁぁぁ。」という悦びの声が有希の口から洩れる。男の指の動きが大事な妻の肛門に性感を与えているのである。「有希ちゃん、そろそろ良さそうだよ。」と松本が言うと、有希は頷いて、「来て。」と言って力を込めて僕の肩を掴んだ。
ほぐされた有希の肛門は意外と容易く松本のペニスを受け入れて、僕のおちんちんにも薄い肉の壁を隔てて松本のペニスが挿入してくるのが確認できた。「大丈夫?痛くない?」と松本の確認が入り、「キツイけど、大丈夫そう。」と有希が答えると、「三谷さん。」と僕の名を呼び、「私の方が主体となって動きますので、三谷さんはその動きに併せるように動いてください。難しかったらじっとなさっていても結構です。」と相変わらず上から目線で注文してくるが、物理的に松本が上に居るので仕方ないのかもしれない。松本がゆっくりと動き始めた。ペニスを出し入れしていると思うのだが、僕のおちんちんが支点となって有希の尻の動きを抑える役割を果たしているようだ。有希は、最初のうちは痛むのか体を固くして僕の肩にしがみついていたが、しばらくすると肛門内のペニスに慣れてきたのか上半身の余計な力が抜けてリラックスしてきたのが分かった。セックスにおいて女性の膣の締まりを重要視する男も多いが、僕は自分のおちんちんが小振りな所為もあるが、あまり気にしたことはない。逆に、締め付けの無い緩い膣は優しく受け止めてもらっている感覚があって好ましく思うぐらいである。有希の締め付けも緩い方で白くて柔らかい有希の下腹と密接してフワフワと優しいセックスが僕は気に入っている。ただ、女性の体は本当に不思議なのだが、有希が肛門のペニスに馴染んで肛門で快感を得始めると連動して膣が締まってきたのを感じた。そして、有希が嬌声を漏らし始めると膣の中がうねるように動き始めた。有希は自ら尻を振り始め、「イイ。イイ。徹ちゃん、イイ。」と元カレの名を呼んだ。「イイか。有希。逝きそうか。」と松本は人の妻を呼び捨てにし、「ケツの穴でイクと言え。」と強要した。有希は、「イク、イク。ケツの穴でイク。ケツの穴でイク。もっと突いて、突いて。」と僕の上でバウンドした。松本は律儀にセックスをするタイプらしく、有希を何度でも肛門で絶頂に導いた。松本の動きのタイミングが測れるようになった僕も松本のペニスに連動して下から突き上げると有希は「2本。信じられない。ダメ、ダメ、シヌ、シヌ。」と絶叫し、発狂したようにのたうち回り、下から有希を支える僕は必至であった。松本のサインに応じて遅れることなくほぼ同時に有希の中に射精を終えた僕はひと仕事終えた感覚で松本の求めに応じパチンと手を合わせた。有希は肛門に松本の精子を膣の中に僕の精子を溜めたまま動かなくなっていた。
ゼイゼイと息をつき、座り込んで残っていたビールを一気に飲んだ松本は、「三谷さん。ありがとうございました。」と頭を下げて、「次回はうちの家内とやりませんか。三谷さんとなら安心してできそうです。」と言った。あれっ、松本は結婚して奥さんいたのかと驚いたら、ピクリとも動かなかった有希がむっくりと起き上がって、「あんた、結婚していたの。」と凄んだ。徹ちゃんから”あんた”に変わった。「あれ、知らなかったっけ。去年の暮れに、総務課にいた真紀と結婚したよ。」と松本がのんびりと答えると、有希は飛び上がって、「真紀だって。」と叫びながら松本の頬に平手打ちを喰らわして、「あんた何やっているのよ」と叫んだ。何が起こったのか、理解できずに僕がビックリしていると、松本が頬を押さえながら僕を見て、「有希さん結構大変でしょう。」と言った。
- 妻はお嬢様 - 完




