F.01 快晴
これは、まだミルがこちらの世界に来る前の話
「よし、今日も一日疲れたし風呂行くかぁ!」
「「「賛成!!」」」
「ロック!サウナ勝負しないか?負けた方今日奢りな」
「良かろう。受けて立ってやる」
「楽しそうですね!私たちもしませんか!?」
「そうねぇ…私あんまり暑いのは得意じゃないのよ…」
「私は隕石系の魔法を使うのである程度は慣れてますが…」
………………
………
…
これは、彼らの日常の中にある、ちょっとした小話。この話には華々しい戦闘シーンや甘酸っぱい恋があるわけではなく、それぞれの個人的な気持ちが表れた日常的な物語。
…
俺が一番好きなのは何と言ってもサウナなんだよなぁ…!体洗って湯に浸かって水風呂入ってサウナへ直行。これを繰り返している時の爽快感がまたいいんだよ…
「おい、何を一人でぶつぶつ言っておるのだ」
おっと、思考が言動となって表に出てしまっていたらしい。以前もこんな事があった気がするがまぁ気にせず気楽に生きていこう
「いやぁ、ロックは知ってるだろうけど俺って日本出身だろ?日本って言ったら温泉ってぐらい温泉が有名だったしそれに追加してサウナも人気だったからなぁ。それをまたこっちの世界で味わえるなんて素晴らしいよ」
そうやってこの世界の素晴らしさを何となく褒めているとロックが若干引きながら
「そ、そうなのだな。我はそんなにサウナは好きではないのだが…やはり貴様は変わっておるわ」
何をそんなに驚く必要があるんだよ
「サウナってアレだぞ?室内に蒸気が篭ってて蒸される感じのやつ」
「…貴様、この世界に来て暑いと感じた事はあるか?」
「レフィにあった時に一度だけ」
「あれは異常気象だから気にすることはない。この世界の住民は熱いのも暑いのも苦手なのだ」
なるほどそれでシャワーがぬるいのか
「まぁ別に良いんじゃないか?好き嫌いなんて人それぞれだし。少し話はそれるが俺は大きいのも小さいのもどっちも好きだぞ」
「何の話かよく分からないが深掘りはしないでおこう。それと向野にアドバイスを一つやる。この壁の奥にいる奴らに聞かれたくなければ解説も避けておくことだ」
「「「!?」」」
俺以外にもその声に反応した人が居たようながするがきっと気のせいだろう。だって壁の向こう側に女性陣がいたとして銭湯に無言で入っていくなんて事流石にないだろ。だってアイツら、いつもうるさいじゃん
「いやてかさ、俺たちの声だけが聞こえて向こうの声が聞こえないなんて事あるわけないだろ。もしあったとしてそれどんだけ女湯の壁に防音加工施されてるんだよ」
「…まさかお前…知らないのか」
なんだその可哀想な小動物を見る目は
「…本当に知らないのね」
!?!?!?!!!?
「なんで男湯にレッ…レフィの声が響いてんだよ!?」
「…ここの銭湯の名前知らないの?響の湯って名前でね、自分が発した言葉が自分の逆の性別の方の浴室に響く効果を付与する結界が張られているの」
「そんなもんだろうと思ったよ!!こっちの世界の銭湯経営者はみんな頭がおかしいのかよ!?てかなんで今さっきまでお前らの声は聞こえなかったんだよ!?」
「結界を私が全員分レジストしていたから」
「てめっふざけん…ちょっと待て、まさかお前もしてるのか?」
「フハハハハ!!我は知らぬ!こんな雑魚い結界の存在すら気付けない貴様が結界の存在に気付いた時の反応を見たいとか微塵も思っておらぬわ!」
「お前ら俺の晩飯奢りな」
「「すみませんでした」」
次は女性陣視点で書くと思います




