86 相談
「何をってお前、レフィはレイの保護の役目があるしやまとと俺はもう参加することが決まってんだ。他に誰か暇そうな奴いるか?」
「…あのぅ、私の事忘れてないわよね…?ねぇ快晴」
「…理解してくれ。ロック」
「無視しないでよおおおおおおおお!!?」
「お前は今さっきから何で俺につっかかってくるんだよ!?すぐ泣き出すなよマジで反応に困るから」
「だって…いつも崇め敬われてきた私がこんな仕打ち受けるのだなんて…初めてだから…」
なんとも自己意識の高いやつだ。
そんなんだから女神の座を奪われたんだと思うぞ
「…しょうがない。こんな小娘に貴様らのような不安定な人間を任せるわけにはいかぬからな」
「おい、不安定とはまた随分な言い草だな?」
「そうよ!もっと言ってやりなさい!」
「…大体貴様は冒険者として正式に登録もしておらぬであろう?それなのについて行くというのは危険すぎるのではないか?」
「…快晴。あなたはそんなこと思っ」
「てるに決まってんだろ」
うぉ、ミルが拗ねた
まぁそっちの方がロックと会話しやすいから良いんだけどさ…
うーん?レフィさんそんなに見つめないでくれそろそろ本当に俺の体に風穴開きそうだから
「…で、メンバーは決まったけどさ?グリフォンとか、どうせ魔法とか凄いやつ放ってくるんだろ?だから魔法耐性みたいなのがあれば教えて欲しいんだけど」
「…何を言っているんだ?」
「は?」
「グリフォンってこう…すごいメカメカしいものですよ?快晴本当に大丈夫ですか?」
「いやちょっと待て、メカメカしいってどういう事だよ?普通グリフォンってのは上半身が鷲で下半身がライオンの姿をしたものすごい恐ろしい見た目を想像するだろ。メカメカ…?えっ?えぇ?」
「見た目は頭がライオンで体が鷲の悍ましい見た目をした、何故か翼にジェットエンジンが付いている生き物ですがそこらへんは正直どうでも良いです。問題は…」
「なーんもよくねえよ!?!?翼にジェットエンジンってどう言うことだよ!お前国語力と語彙力を拉致られてた時にでも殺されたのか?ジェットとか絶対やばいって、最悪飛んだ時の衝撃だけで死にそうだぞ…」
ダメだこりゃ。根本から何もかも違う…
そう思っていた時後ろから何者かに肩を叩かれる
「快晴、この世界で向こうの世界の常識を語っちゃダメよ。こっちの世界に馴染まなきゃ」
「元女神は黙ってお茶でも啜ってろ」
咳が止まりません




