84 女神≠ミル
半泣きのミルをやまとが慰めながら俺に予想の続きを話すよう促す
「…この際言ってしまうが俺は異世界からの転生者だ…別に隠す気は無かったんだよ。言うのも言った後もめんどくさそうだったから言わなかったんだ。それで、俺が転生する時にガイド的なのをしてくれたのがそこの女神ミルってわけなんだけどさ。今コイツ女神の能力使えないっしょ?んで、お前らの記憶の方にはスティルだったか?が埋め込まれている。つまり」
「つまりミルは女神スティルに女神の座を奪われたと言いたいのですか?」
「正解。正解だけど俺の決め台詞の所に被せてくんな。それと追加で、女神ってのは信仰心によって能力の力が変わったりするんじゃないのか?実際そうだったら説明がつくだろ?ミルが周りから信仰されていない理由、スティルとか言う存在しない奴が女神になっている理由。そしてミルが女神の能力を使えない理由に」
「…まさか」
やまとはもう気付いたのか…?
そう。この仮説通りに行くと
「もしこの仮説があっていた場合、今回の黒幕はスティルになる。あとミルが女神だと証明することが物理的に不可能になる」
今回の黒幕はスティルだ。
「なるほど…女神パワーに信仰者数が影響するのは知らなかったけれどそう言う事になるわね」
「えっお前自身も知らなかったのか?てかこれ仮設だから安易に信じると…」
「なんで私が知ってると思ったのよ?私だって神よ?何でも知ってるわけじゃないわ」
神だからこそ何でも知ってそうなんだが。
私だって神よって何だよパワーワードかよ
「…私たちの目標が一つ、増えましたね」
「え?」
横にいるやまとがそう呟くのを俺は聞き逃さなかったぞ
「俺たちの言ってる事信じてくれるのか?」
「勿論!それが仲間というものでしょう?」
おもしろがるようにくすくす笑いながらそういうやまと
魔族のヤツだけは何か行動も何もかもうるさい事になっているが無視でいいだろう
「ありがとな…それじゃあ、ミルが女神だと証明できるようになる事。女神の座を取り返す事、この二つを新たに目標に掲げるが問題ないよな?」
「「はい!」」
魔族一人を除いて、全員が朗らかに返事をする
「ロック〜。あなたも意地張ってないで一緒に協力してあげましょうよ。ね?」
「…女神だと証明された暁にはお前を殺すからな。覚えておくが良いわ!フハ、フハハハハ!」
…俺って、こっちの世界で相当人徳に恵まれたんだろうなぁ…
「それじゃそういう事で…お前ら、今後ともよろしくな!」
これにてレイ編終了です
別に快晴達は借金も返し終えてません
何を以ってレイ編なのかもよくわかりません。
鼻詰まりでそれどころじゃありません。このままだと僕鼻水で溺れ死ます。ってぐらいヤバいです




