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最弱職だって勇者になりたい!  作者: うすしお
レイ編

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79 ただいま

「ただいま我が帰宅…」

「いだっ…ロックは無駄に図体デカいんですからいきなり止まらないでくださいよ…ってあれ…?」


そんな間抜けな姿を晒す二人が帰ってくる数十分前…


「ここが俺が泊まってる宿だけど、人数的に狭いだとかそういう文句は言わないでくれよ」


「任せなさい」


任せられないから注意するんだよ。それがわかってない時点で不安要素しかないが、大丈夫だろうか。てかやまと無事に戻ってるかなぁ…結局そこまで詳しく探索もできずに戻ってきたから怖いな…


「おーい。パーティリーダーが帰ったぞー?開けてくれよー」


明らかに椅子が倒れた音と共に騒がしい足音が聞こえたかと思うとドアが開けられた

椅子が倒れるほどって何事ですかって感じだよ


「…本当に、帰ってきた…」


「何だよその反応。まずは大人しくおかえりだろ失礼極まりないな」


「おかえりなさい!…心配しました」


そう言って近づいてきたのはレイか。エプロンを着けているので何か料理でもしていたのだろう

レフィがこちらに手招きの仕草をしている。どうしたのだろうか


「ところで、快晴の隣にいる女の子は誰なのよ」


そんな小声で聞く必要ないだろ


「いやぁなんかよくわからない人に捕まっちゃってね。気付けばよくわからない空間に放り込まれちゃってさ…」


「…その時何故か一緒に放り込まれた女の子も一緒に連れて帰ってきたと…?」


「正解」


厳密に言うと少し違うけどね。この女の子あなた方の天敵ですよ。…そうだよ。天敵じゃないか。これもしかしなくても女神が何かやらかすパターン…


「貴女。スカイ」

「だぁぁぁあん!!…さて。部屋に入って今回の事の顛末でも話そうか」


「ちょっと!何で私のこと遮るのよ!?そいつは悪いドラゴ痛い!?」


「馬鹿野郎!そこにいる小さい娘はお前の言う悪いドラゴンと俺らを家族同然に感じてるんだよ!わざわざ正体晒す必要ねーだろ」


ギリギリ周りに聞こえないぐらいの小声で囁く。ほんとこの女神心臓に悪いなぁ…


「俺がやまとと一緒にグリフォンの討伐に行ったのは知ってるよな?」


皆一様に頷く。静かだと喋りにくいから動き以外でも反応して欲しいんだがまぁいい


「現地に向かってる途中で実は色々あって俺は謎の空間に飛ばされて…」


「ちょ、ちょっと待ちなさい!いきなり話が飛びすぎじゃないかしら?」


「いちいちちまちまうるせーな!!俺が欲しい反応はそう言う否定的な反応じゃねーんだよ!!わかるか?今の最重要事項はやまとを見つけることだ!それに必要のない会話は省くべきだろ?わかったら黙っててくれ!!」


別に自分自身はキレてもないのに逆ギレされて反撃できなくなったレフィは放っておいて説明を続ける


「それで、飛ばされた空間で魔法を使おうとしたらなんかこの女が現れて、まぁ色々やってるうちに空間に異常が現れて現世に戻ってきたんだよ!わかるか?」


「「「分からない!!」」」


俺が同意を得ることに苦難していたその時に


「ただいま我が帰宅…」

「いだっ…ロックは無駄に図体デカいんですからいきなり止まらないでくださいよ…ってあれ…?」


この二人が帰ってきた。

よく分からんやつが増えただけなので迷惑極ま……あれっ!?やまと!?


「おまっ、やまと!?お前生きてたのか!!良かったぁ…」


糸が切れたように張り詰めた空気と全身の力が抜ける。生きてて本当に良かったよ…


「それはこちらのセリフですよ!!いつかは戻ってくるだろうとは思っていましたが、まさかこんなにも早いとは…」


お互いが生存している事を確認できてお互い力が抜けてだらっとしているその時


「その…快晴以外に自己紹介をして欲しいのだけれど…」


そうだった!女神持って帰ってきたんだったわ!


書き続ける気のない作品を全部削除しました

もし、消してしまった作品にちょっと気になっていたという物があれば申し訳ありません

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