76 脱出への糸口(始)
「脱出計画を立てる」
「うん」
…脱出計画を立てるっつったってさぁ、脱出方法に繋がるヒントが何も無いし第一この空間について俺たちはまだ何も知らないじゃないか
そんな状態で作戦なんかが立てれるのか?
てかそもそも俺はこの空間から脱出して良いのか?
脱出したら死んじゃいましたとかならないのか…?
ここに来る前に俺は殺されかけてるんだぞ…?こんなの死なないわけないじゃんか…
…?
「ボーッとしてないで計画を練ってくれないかしら。私が早く帰れないじゃない」
ボーッとしてないから。めちゃ頭フル稼働だから。てかちょっと待てよ
「今考えてるからお前も考えろよ」
「えぇ?なんで私も考えないといけないのよ?」
いや待ってくれ。まずそこがおかしいだろ。
なんで俺だけが頑張らないといけないんだよ
「いや、なんで俺だけが頑張らないといけないんだよ」
「なんでって…私は女神よ?」
「お前の服奪って俺が着たら俺も神になれるかな」
「冗談はやめてね。貴方やろうと行動に移したら何も不思議に思わないで実行しそうだからやめてね?」
いや別に俺だってお前の服剥ぎたい訳じゃないし…
てか毎回思うけどこうしてる時間が無駄だよな?
…そう考えたらこうして喧嘩…?をしている事がバカバカしくなってきた。それに俺の頭の中でずっと思考してるからこいつが一緒に考えてくれないんじゃないか?もう声に出してしまえばいいじゃないか
「まずこの空間の特徴についてだが、分かっていることは魔法が使えない事とここには何も無いこと。そして俺の居た現世と女神様が居た神界?を繋ぐことが出来る多次元空間ってことだけだ」
「そうね」
「ここから読み取れる事ってなにかあったりしないか?」
「うーん…」
俺たちの共通点は特になし、1度面会があっただけ。俺たちがここに強制的に連れてこられた理由は分からない。俺が死にかけた時同時に女神様が死にかけたなどの身体のシンクロなども無さそうだ。さすがに
「そもそも私たちはどうやってここに連れてこられたのよ?」
「いやそれは女神様がこっちにいきなり来たみたいに…」
…そういうことか?
「まさかとは思うが、ここの空間の持ち主は俺たちの知らない魔法を使って次元を跨いでるってことか…?」
「ありえる。私が知らないだなんてなんか不服だけどそれは後々考えるわ」
「この作戦とは全く関係ないんだけど、俺転生して一ヶ月とちょっとで死にすぎじゃない?」
「本当に関係がないわね」
いやおかしいんだって。だってチートまで持って転生したのに一ヶ月で今回含めて2回死ぬとかどう考えてもおかしいだろ。どういうこと?俺何かした?
「もしその仮説で通していくなら絶対条件としてその魔法を習得しないといけないのよね…」
うーん…今の俺はポイント持ってないから魔法覚えられないしなぁ…
…そうだ。この世界に適応した魔法使っちゃえばいいんじゃん
やっと脱出への糸口が見えてきた…
舌に口内炎ができました。
痛いと痒いの間を漂われてます。普通にウザくてキレそう
追記 投稿したのに誰も見てくれないなぁとか思いながら見てたら投稿してませんでした(アホ




