73.8 合流
下を見てもカイセイは落ちていない
と言うことはカイセイは何か別の空間に捉えられたと考えた方が妥当ですね。ひとまずは安心ですが、まだカイセイが無事だと言う確証はありませんし、なるべく急ぎましょう
この森もアイツらが通った後が残っておるな…こんなものではそこら辺のドラゴンから殺されてしまうぞ。話が落ち着いたら教えてやらねばな。
急いで街へ帰らないとカイセイが手遅れになるかもしれません。走りましょう
「もうあとはここを数キロ突っ切ったあと何回か曲がればアイツらがいる場所に着くだろう」
そんな予想を立てて我は爆速で森を駆け抜ける。というか、何故我のような大魔族がここまでして脆弱な人間を助けなければならないのだ…?
まぁ良いか
「急がなければ!」
「もう直ぐだな。人間の生体反応があった」
「ここを曲がって…」
「ここから途端に痕跡がない…!?しょうがない、ゆっくり歩くか…」
「と言うか何か声が聞こえる気が…」
「…やまとの声がしたぞ。もうすぐだな」
「…ロックさん…?」
「おっいた。実は…」
「カイセイが変な世界に取り込まれてしまったのです…」
「レイに王族の印が現れた。つまり覚醒だ」
…
…
「「なんて?」」




