73.6 魔族に対して優しくない覚醒
…マズい。
非常にマズい
えっ何がそんなにマズいのかって?
色々考え事をしながら生活をしていたらもう既に三日経っていた事に驚きがあってだね
つまりどう言うことかって?
手遅れかもしれないと言うことだ
そもそもお前は誰だだぁ?
我の名は…
「何難しい顔してるのよ」
「トラブルメーカーは黙っておれ」
…我の名はロックだ。ただの大魔族だ
今日は確かお茶会どうのこうのって話を永遠とされる予定じゃなかったか?
「と言うか、我なんかよりレフィのほうがよっぽど難しい顔をしておるではないか。何かあったのか?」
「…これを伝えたらロックが真っ先に殺しに行きそうで迷ったのだけれど…」
「ふむ。なんだね」
「レイに碧眼が発現したのよ」
…碧眼だと?
「それと、ついでに言えば髪の色が私と同じ銀色になってたわ。その両方は一時的なものだったからレイには心配することはないと言っておいたのだけれど」
一時的な碧眼に銀髪…?それはまるで…
「それではまるで王族から出てきた歴代勇者の特徴ではないか。いつもは茶髪に黒い瞳だろう?いくら何でも変化が顕著すぎやしないか?と言うか」
「「なんで借金背負ってた筈のただの小さき少女に王位継承権が発現してるんだ?」」
これは…レイの真の血族は王族だったとしか考えられないな。それにしても急な覚醒で我ビックリ。レイ本人に話をするよりも先に向野達の方に報告しなければな
「良し。我は向野を追ってレイが王族かもしれないと話をしてくる」
「何を持って良しなのかはわからないけれど、まぁ私が行くよりかは遥かに高スピードね。今回はよろしく頼むわ」
…ふむ。王族か…
我が駆逐される予感しかしない




