73.2 謎の世界
…テレポートってどうやるんだよ。
てかこの謎の世界で覚える事が出来るのか?
そもそも俺ポイント持ってた気がしないぞ…?
「…うん。ダメだ。そもそも魔法を起動できない」
魔法を覚える術もなければ魔法を使える環境もない
こりゃ一体どうしようか…
もしかしてだけどさ、女神様に頼んだら何とかなったりしないか?
《この世界から出れるようになりたい》
「ふぇっ!?」
「!?」
「いたた…」
後ろを振り向くとそこにはいつの間にか女神様がいた。なんか盛大に転げてますけど…
「女神様。この変な世界って何なんですか」
「こんな世界って…私が知ってるわけないでしょ」
「あれっ!?」
女神様さえ存じぬよくわからない空間だと?
「女神様、実は俺殺されかけて気がつけばこの空間にいたんですよ。だから一刻も早く現世…異世界に戻ってやまとの安否を確認したいんですけど」
「それなら、テレ…」
「この空間、なぜだか知りませんけど魔法使えませんよ」
「ほんとだ。あれぇぇえ?」
いや別に驚くことではないだろ。だって魔法使えないだけだし。元々魔法が使えない俺からしたら魔法なんてちょい便利ツールレベルな訳で、あっても無くてもさほど変わらないんだよな。あったほうがいいけど
「何がそんな不思議なんですか?そんな必死に自分の体を触ったりして…」
「…おかしい。私が魔法を封じられるなんてそんな事あるわけ無い。なんで?」
「いや俺に聞くなよ」




