71 信用
…
…ここはどこなんですか
確か私は木の上で寝てて…起きたらカイセイが居ないからと探しに出て…
「痛っぃ…」
何者かが私の後頭部を殴ってきたんですよ。思い出しました。いやしかしなんで?私別に何も悪い事してないと思うのですが…
「…デジャヴだな。ようやく起きたか」
「…誰ですか」
「あいつは場所を聞いてきたがお前は俺が誰なのかを聞いてくるのだな。人間というものは個体によって思考が随分バラバラなのだな」
「…どういう事ですか?」
「いや何。お前さんには関係ないさ」
そう言われると余計気になるのですが…
「まぁそれは教えてくれなくてもいいですが、何故私をこんなところに連れてきたのかだけは教えてくれませんか?」
「お前の仲間を殺すためだよ」
「…カイセイの事ですか?」
「そうだが」
「…ええ?」
反応に困りますね…この人が本当のことを言っているのかも怪しいですし、第一そんなに強くないカイセイの命が狙われる意味がわかりません。カイセイなんかより上級魔法を使える私の方が危険度が高い気がするのですが…?
「なぜ正直に答えたのか不思議そうな顔してるな。いいぞ。丁度今カイセイを騙す事に成功して気分がいいから教えてやる」
私そんな顔した覚え無いのですが。というか、今カイセイを騙したってどういうことなんですか
「丁度今って…」
「カイセイとやらは魔王軍幹部1人を手懐け、1人を精神的に追い詰め、ドラゴンを仲間に入れ、初めて会う人のようわからん金額の借金を背負うヤバいやつだと聞いてな。俺の人生が狂わされる前に始末しておこうと思ったのだよ」
「話を被せないでください。というか手懐けたのは私なのですが」
「つまらん事はどうでも良い。俺はもうカイセイを殺すと決めたのだ。覚悟しておけよ」
ダメだこの人。話が通じない
まぁ、カイセイが簡単に殺されるとは思いませんし、ゆっくり昼寝でもしましょう。今の時間帯によっては就寝になりますが
「…なぜお前は慌てていないのだ?カイセイはものすんごい慌てて俺のことを罵倒しているのに」
それはカイセイの事を信じてるからに決まってるじゃ無いですか。
というかさっきからこの人は何を言っているのでしょうか。ここにいるのにカイセイがどうのこうのって…
「おい。何だお前。カイセイは言葉で攻めてきたがお前は目か?なんだその哀れな人間を見る目は。別に俺のどこも可哀想じゃ無いだろ。何なんだお前怖いからやめろよ!おい!?!」
…この人をおちょくるの案外楽しいですね
話の内容が分かんない?
次の話でわかるようになりますよ(多分)




