58 グリフォンとの比較
「お前、いくら相手が蛇だからとは言え流石に可哀想だとは思わなかったのか?」
「殺してなきゃこっちが死んでましたから可哀想だとは思いませんが」
くそっなんて非情なやつなんだ。きっと育てられた環境が劣悪だったんだろうなぁ…
「…?何ですか?何でそんな目で私を見るのですか?怖いです痴漢ですかやめてください」
あらぬ誤解を受けてショックだがそんなことよりグリフォンだよ!早く行かないといけないじゃん?
「なぁ、その、俺の視線どうのこうのは置いておいてさ?俺が今まで戦った中で1番グリフォンに強さが近いやつっている?いたら参考になるから教えて欲しいんだが」
そう言うとやまとは少し唸ったかと思うと
「カイセイが殺された時の牛100頭分ぐらいですかね?」
「わかんねーよ」
とてもわかりにくい例え方をしてきやがった。俺ってばこういうめんどくさいやつが1番嫌いなのよね。こいつぶっ飛ばそうかな
「そのがめつい視線はやめてください刺さってきて心が痛いです。しょうがないですね…大体ロックの1/32ぐらいですよ」
「いやだからわかりにくいっての」
まぁ、そこまで大した事はないんだろうな。グリフォンって前世では神話に登場するヤバいやつだった気がするんだけど、まぁ大丈夫大丈夫…
「グリフォンは肉体だけはAに匹敵するほど強いと言われてますからね〜」
…は?って感じだよ。いきなり何言い出すんだ。油断させといていきなり現実をぶつける新手の嫌がらせかよ。てかさ
「何でお前はそんなどうでもよさそうな言い方してんの?お前の復讐に手伝ってやろうと決めた俺の心を返せよ。じゃないと普通にやる気無くしてグリフォンに殺される」
「??」
なぜ驚いてきたのかはイマイチわからないし俺が今何言ったのかも正直わからないがきっと俺はまともなことを言ったのだろう。たまにそう言う時ってあるよね。いきなりボーッとして自分が何言いたかったのか、何言ったのか忘れる時ってさ
「何考え込んでるんですか?早く行きましょう。カイセイのやる気が失せて死なれては借金を押し付けられることになるので困ります」
「お前一回死んだほうがいいよ絶対」




