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最弱職だって勇者になりたい!  作者: うすしお
レイ編

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57 大蛇討伐

朝から早々やまとに水ぶっかけられました


「おいどう言うことだよ!これじゃ寒くて夜しか眠れないぞ!?」


「夜眠れたらいいじゃないですか!昨日あんだけカッコつけてたのに朝からだらけてどうするのです」


…思い出した。コイツの里は今回の討伐対象であるグリフォンに壊滅させられたのか。それは放っておけないな…


「ごめんやまと。今から本気出すわ。さぁ今から出発しよう」


朝から水ぶっかけられたおかげか気が引き締まって並大抵のことじゃ驚かないぞ。なんかそんな気がする


「おらどんな魔物でもかかってこい!今の俺なら負ける気がしねーよ!あはははははは!」




そんな調子乗った発言をしだ俺が痛い目を見るまでに数分とかからなかった




「今さっきあんだけ自信満々に宣言しておいてこれは何なのですか!?私たち今大蛇に襲われてますよね!?」


今現在俺とやまとは山奥から出てきた大蛇から絶賛逃亡中である


「今さっきの宣言はきっと幻聴だ忘れろ」


「数分前ですよ!?脳のメモリにまだしっかりとこびり付いてますよ?どう忘れろと!!」


「だぁぁぁあうっせー!今は逃げに専念しろ殺されるぞ!!」


あの宣言の後調子に乗った俺はそこら辺に落ちてた蔦を踏み荒らしながら進んでいたのだが、偶然にも俺が踏んだ蔦にこの大蛇の尻尾?が混ざり込んでいたみたいで、意図せず喧嘩を売ってしまった。その後のことは…正直恥ずかしくて思い出したくない


「おいやまと!ここは俺が食い止めるから後ろでのんびり震えてろ!」


「何ですかその命令は!!てか急にどうしたんですか?」


俺はゴタゴタ言ってるやまとをガン無視しチェインで相手の摩擦力を極限まであげ、身動きを取れなくした。その上でマーダーをかけることで大蛇は一気に弱ってくれた


「カイセイって実は魔法が上手かったんですね.」


実はって何だよ。元からだよばーか


「そんな冗談言ってる場合じゃねーっての。俺じゃコイツにもどめさせないんだけどどうすればいいかな?」


「…私がやりましょうか?」


「ああ助かる!でもお前丸腰なのにどうやっ…」


そこまで言って思い出した。コイツ何やらヤバい魔法しか使えないんじゃん!


「おいやまと!今さっきのお願いはやっぱなしだ!おい聞いてんのか!!」


「うるさいですね!魔法に集中できないので黙ってて下さい!くらえ!フレイム・メテオライトッ!!」


あーぁ、遅かったか。隕石の中に、質量の暴力に屈していく大蛇を見ながら俺はそうぼやいたのだった

駆け足物語ですね

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