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最弱職だって勇者になりたい!  作者: うすしお
レイ編

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56 やまとの悩み事

捕まりました


「こんなあっさり捕まるとは思いませんでした…」


「俺だって捕まる気は無かったよ」


セレブレーションをかけた俺は無敵になった気分で思い切り駆け出した。ここまでは良かったのだ


「まさか大木にぶつかるなんて…クスクス」


「好きに笑っとけよ…それで、お前は俺に何をする気なんだ?やりようによってはこっちにも考えがあるからな」


「元が悪いのはカイセイなので抵抗なんてさせませんよ」


それを言われたらもうどうしようもない


このままグダってても無駄に時間を食うだけなので大人しくしよう


「…と言いたい所なのですが、私が今カイセイに出来ることってこちょこちょぐらいなので、もし次の機会があったらその時にやります。なので今日はお預けです」


「お前って喋り方とか身なりの割には頭悪いんだな。おい殴るなよ痛いだろ」


正直お預けじゃなくて無しでいいし、どうせそんなに怒ってないだろ


てか俺殴られたからこれでチャラにできるんじゃね!?


「お前今俺のこと殴ったよな!?よっしゃあこれでチャラだぁぁぁぁぁあ痛ぁぁあ!?」


「そんなわけないじゃないですか」


酷い


本当にコイツ何様なんだろうと喧嘩するたびに毎回感じるよ…


…下手に逃げようとしたせいで腹が減ったな


「なぁ、お前腹減ってる?」


「減ってないですよ」


「俺は腹が減ったから狩りに行ってくるけど」


「カイセイが狩りに行ったら私のことは誰が守るんですか?まさか自分で守れと?」


ちょっと何言ってるのかわからない


「そうだよ。自分の身は自分で守れ。てかお前は隕石魔法があるんだからいいじゃん」


「よくないですよ!?フレイム・メテオライト撃ったらここら辺一帯が荒地になりますからね!?」


「つまりお前は戦闘ができないお荷物って事だな。今までありがと…」

「やっぱり私の身は私で守れる気がします」


「…いやいい。別に喉から手が出るほど腹減ったってわけじゃないし、今日はお前の身を俺が守ってやるよ」


「そうですか、ありがとうございます…」


二人の間に沈黙が続く


…気まずいなぁ

俺って元いた世界では女子と二人きりなんて事一度もなかったからこう言う時どんな会話すればいいかわかんないだよクソ


せめて何か会話でもしてみるか


「なぁ」

「カイセイ、」


…被せてくるんじゃねーよ!!

余計気まずくなってしまう


「…どうした?」


「いえ、その…言おうか迷ったのですが…なぜこんなに急いでるかって話なんですけど…」


「おう、どうした」


「あのグリフォンは数年前に優秀な魔法使いを何人も輩出してきた里を壊滅させた為に国から集中討伐対象にされた、いわば超極悪人なのですよ。知ってましたか?」


「いや知ってるわけねーだろ。んで、それと今回の急ぎ方に何の関係があるってんだ?」


質問を受けたやまとは少し俯きながら俺に答えてくれた


「…私の故郷は、そのグリフォンに壊滅させられたのです」


「…は?」


あまりの急展開に脳がついていけない。壊滅というと、どれぐらいの被害規模を指すんだ?やまとの家族は?その里は…?


「私の父親は族長だったのですが、私に1番に逃げるように伝えてくれて、みんなの手助けもあって私は何とか逃れましたが…数日後に戻ったら…里が……」

「…分かった。よーく理解したからもう話さなくて良い。辛かっただろ」


「…はいっ…」


そんな事を一生懸命に話してもらって放っておくなんてことは俺にはもちろん出来ない


「やまと。おふざけは今日でおしまいだ。明日から全力でそいつぶち殺しに行くぞ。わかったな?」


「はい…ありがとう…ございますっ…」


俺はやまとと一緒に、グリフォンを必ず殺そうと約束した


その時にふいに見た星空は、まるでやまとの心を慰めるかのように爛々と輝いていた


肩が痛ぃ…

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