55 グリフォンの強さ
雨が止んで出発できるようになったのは良いものの、まだ現地までは170kmはありそうで嫌になってきた
「ちょっとだけ休まないか?」
「ダメです」
ダメって何だよ。お前は俺の母親か
「なぁ、何でお前そんなに急いでるんだよ」
「…理由なんてないですよ」
理由はないのか。じゃあこんな急ぐ必要あるか?
もしかしたら俺には言いたくない何かがあるのかも知れないし、深追いはしないでおくか
「そういえばさ、グリフォンってどれぐらい強いんだ?」
「えぇっと…私がランク付けについて話した時の事覚えてますか?」
「eが一番弱くてsが一番強いとかそういうやつだろ?」
そういやそんなのもあったな。そういや俺ってそのランクの基準だとどれぐらいなのだろうか?DとかCかな?
「それです。それで、グリフォンは基本的にBランクに相当するレベルの強さですね」
「Bってどれぐらいなんだ?」
「私達がDぐらいなので…かなり手強い相手ですね」
答え合わせが出来ました
終わりじゃん。もう終わりじゃんか
「どうしてそれを知っててクエストを受けたんだよ!!」
因みに、古生種?のレフィですらB+らしい
もはや勝ち目ないだろ。
「…俺もしかしたら死ぬんじゃね?」
「三度目の正直ってやつですね」
「三度目があってたまるかクソッたれ!!」
話しながら歩いていたからか、もう日が落ち始めてきた
「今日はここ辺りで野営しますか。急ぎすぎて死んでしまったら意味がないですからね」
「そうだな。何事も限度が大切だし、今日はここまでにしよう」
そこら辺の倒木に腰をかけたやまとが俺の事を笑顔で見てくる
どうしたのだろう…か…?
「もう日が暮れますし、焚き火でもしましょうか」
「やっぱりな!俺は絶対に火を起こさない!お前なんかに殺されてたまるか!!」
「殺されるだとか物騒なこと言わないでください!!もう正直に私にしばかれたらどうですか!」
そんなの絶対嫌に決まってるじゃん
「ちなみにお前は俺に何をする気なんだ?」
「泣いて土下座するぐらい酷いことを…」
「俺が悪かったから!なんなら今から裸になってやるから許してください」
「カイセイの裸体なんて求めませんよ!いい加減に覚悟を決めてください!」
正直言って普通に怖いので俺は決意を固める事にした
「…逃げるなぁぁぁぁあっ!」
全力で逃亡しよう




