44 ジャイアントベアー討伐依頼
https://x.com/Ususio_Shigure
x始めました
多分宣伝とかすると思います
目が覚めるとそこには壁と屋根が当たり前のようにあり、朝日が俺の足元を優しく照らし、鳥が囀っている
あの後俺は確か疲労の大きさでそのままソファにぶっ倒れて…?
そうか、そのまま寝たのか
ベッドの方を見るとやまと達が仲良く添い寝している。微笑ましい光景だなぁ…
それにしても男がすぐ近くにいる中でよく一夜過ごせたよなこいつら
幸せそうに寝ているこいつらを起こすわけにもいかないので静かに身支度をして俺は朝一番にギルドへと向かった
「おはようございます。カイセイさん」
早朝なのでギルドに入ってもいつもの騒々しさはなく、セシリーさんが優しく迎え入れてくれた
「早朝って本当に誰もいないんですね。それで、今日はどんな討伐依頼が出てるんですか?」
必然的に敬語になってしまうところに自分の心の弱さを感じて辛い
「はい。今日はこちらですね」
今日は…ジャイアントベアーの討伐…?
討伐したら30万ビット…?
「いや、どう考えてもこれ死ぬやつじゃん」
生命の危機を感じた俺は、Uターンして今すぐ宿に引き返そうとした。その時
「おそらくは討伐対象に怯え、逃げようとしているであろう宿で泊まりやがったそこの貴様。そんな事してないで早く討伐に行くぞ」
毎回思うけどいつの間に現れるんだよお前は
宿は…不可抗力だろ!
「行きたかねーよ!借金返そうと努力してるのは俺だけだぞ?俺が死んだらどうなる?レイにまた借金を回す羽目になるぞ!?」
「我は貴様に協力しておるわボケ。そんな事より今日は討伐に行くのか?行かないのか?早く結論を教えたまえ」
おっと、そうだったな。俺も取り乱していたようだ
俺は一度だけ深呼吸をして、ロックに端的に結論を伝える
「よし。ロック。今回は逃げようとした挙句お前の協力を忘れていた俺が悪かった。だから反省するよ。反省するからロック1人で討伐してきてくれ」
「さっさとくたばれ」
冬の朝に、毛布にくるまって寝るか寝ないかのギリギリなところで寛ぐのが好き




