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最弱職だって勇者になりたい!  作者: うすしお
レイ編

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34/126

33 非日常

結局街まで数時間!目前!という所で夜になったので一旦野宿し、起床してすぐ俺らは街に向かって歩き出した


こちらの世界と元いた世界の違いについて語り合っていると街にあと数分で入れるというレベルで近付いてくる


「もうすぐ俺らが野宿している場所に辿り着くんだけど…あれ?アイツら居ないな…買い物にでも出かけてるのか?」


レフィをあいつらに紹介しようと思ったのにあいつらが居ないんじゃ今がないじゃないか


「多分この街の中で服でも買ってんだろ。ほら行くぞ」


そう言って俺らは街の門を潜り、あいつら探しより先にギルドへと向かう。街の奥の奥の方から騒ぎ声が聞こえたが、そこに野次に行くほど俺たちは暇じゃない。なにせやまと達を探さないといけないんだからな!


「セシリー!今回は色々あってクエストの内容が無くなった感じなんだけど、どうすれば…あれ?誰もいねえ」


いつもはガヤガヤしてうるさいギルドの中がとても静かになったいた。世紀末かなってレベルで人がいない


「なぁロック。なにこれ」


「我に聞くな」


冷たく返されたがめげずに何度もアタックをしてみるか


「なぁ、お前分かってて言わないんだろ」


「だから知らん」


「そう言わずさぁ…」

「知らんと言っているであろうが!?」


キレられた。まぁ当たり前ですよね


「…もしかしたらあの騒ぎが原因なのかも知れないわ。確かあちらにはこの街の裏門があったはず…」


謎にこの街に詳しいレフィがそんな事を言ってくる


「裏門?そこで騒ぎがあってるなら行ってみる価値はありそうだな」


ロックがレフィの発言を肯定した事で俺たちが一度は回避した野次になる事が決定した


「俺野次するのあんまり好きじゃないんだよなぁ…」


ちょっとだけ文句を言いつつレフィを先頭に裏門へと向かって行く。いくつかの分かれ道を進み辿り着いた所には開けた場所があり、そこに冒険者とギルドの受付の大半の人が集まっていた。何事だよホントに


「おっ、なにか中央で言い合っている気配がするな。ちょっと前に行ってみるか」


そう言って俺らは前の方へと進んだ


「お前、やはりもしかしなくてもあの忌々しい小僧のツレだな?」


「それがどうしたって言うのです。私はカイセイの仲間ですよ」


何やらついさっき聞いたような声が聞こえてくる…ぞ…?

…あっそうか!死んだ生き物は体は消滅せずその場に残るんだった…!普通に忘れてた。つまりあいつは生きてたってことなのか…しぶといクソ野郎だな…


「そうか。否定しないあたりあの小僧のツレと言った感じがするわ!ハハハハハッ!…私はね、最愛の人をアンタの仲間に取られた挙句、屈辱を味わいながら殺されたのよ。分身体が」


なんつーこった!!

あそこに居たあいつ分身体だったのかよ!だからあんなにヘナヘナだったのか!…いや待てよ。それってかなりやばい気が…


「だから、そこにいる貴方にはその最悪なプレゼントの"お返し"をあげないとね?さぁ喰らいなさい!『聖暗縛呪!』」


指名された事で判断が鈍り、あいつらに飛んでいく魔法から庇うことが出来なかった…が

なんの効果もないな。


「ロック、そしてレフィ?私が何をしたのか、頭のいい貴方達なら分かるわね?それじゃ、その呪文を解いて欲しければ明後日の正午、隣の草原にあなた一人で来る事ね!アハハハハッ!」


そう言ってあのヘンテコ魔女は姿を消した


「おい!やまと!レイ!大丈夫か!?なんかヤバそうな魔法かけられてたじゃないか」


「私は大丈夫ですよ」

「私も…」


…あれ?


「ロック。こいつらどんな効果の魔法かけられたんだ…?」


そう言って振り返るとそこにはいつも見せるようなふざけた態度のロックは無く、至って真剣な表情で考え込むロックが目に映った


「…おい。お前がそんなに真剣そうだとなにか不穏になるじゃないか、なんか言えよ。おい!」


そんな俺にレフィが


「…大変言い難いのだけれど…この娘達は…少しずつ衰弱して5日後には死ぬ魔法をかけられたのだと思う」


呪い?それなら俺のチートで解除すればいいじゃないか


《女神様!どうかこいつらの呪いを解いてください!》


「…無駄よ。本来の、暗黒魔法由来の呪いならそれで解除できたでしょうけど…あいつは厄介なことに、効果をそのままに残したまま、属性を反対にさせる力を使って本来この世にはない『神聖魔法由来の呪い』がかけられたのよ。これを解くにはあいつの言うことを信じ、あいつの元へ行く事ぐらいしか…」


……そうだったのか。

俺が変な意地を張らずに、すぐに騒ぎに駆けつけていればこんな事にはならなかったのかも知れないのに…


「くそっ…どうしてそうなるんだよ…くそったれ…」


行き場のない怒りを虚空に向かって放つことでどうにか怒りを抑え、冷静に思考を巡らせる


…思考をめぐらせるまでもないよな

本当に辛いのは、泣き出したいのはやまと達のはずだ。

俺がへこたれてどうする


「…やまと達を救うためには、俺が戦わなくてはならない。でも、逆転の発想で考えてみろ、俺が戦うだけでお前らは助かるんだろ?ならお易い御用ってやつだよ。俺は明後日、あいつと決闘をする。まぁ、もし死んだから蘇生よろしくな」


そう言って俺はプリンツ討伐を固く決意した


「…俺は、明後日のプリンツとの決闘を受けるよ」




追記 なんか文字が欠落?してました

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