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最弱職だって勇者になりたい!  作者: うすしお
レイ編

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25 家族と仲間の狭間

「今、家族って言ったのか?家族ってどういう…?籍ごと家族になるのか?それは結婚?それとも兄弟?それとも娘か?

てかそうしたら俺たちパーティの仲間関係はどうなるの?」


「いいいい、一旦落ち着いてください!…今私が言った事は忘れてください。私は借金を肩代わりして貰い、今もこうして仲良く話してもらっているだけで…」


はぁ…


「借金肩代わり借金肩代わりうるせーなぁぁぁぁぁああ!?

それに俺が家族になっちゃダメだなんていつ言った?言ってないだろ?ほら、もっとしっかり俺にして欲しい事を言え!」


この娘はおそらく借金や親からの嫌がらせなどでワガママを言えない体質なんだろうな。さぁ、お願いよ!ドンと来い!


「…私を貴方の家族に入れて欲しいです…!」


「よく言った!良し、ロックが帰ってきたらそれについて話し合おうじゃないか。だから今は一旦保留な?無しになった訳じゃないからな?だからその不安そうな顔はやめてくれ」


この娘はワガママにも俺たちに家族になりたいと宣言してきたわけだ。別に俺はそれに対して反論はない。むしろお兄ちゃんやらパパやらで呼ばれるのが楽しみなぐらいだ


「さて、借金を返すためにもギルドに行きますかね。これから忙しくなるぞ…」


「あっカイセイ!私としてはその…家族?については異論は無いのですが」

「お前と家族になるだなんていつ言った?てか俺早くギルドに行きたいんだけど」


「「えっ…?」」


「えっ…?じゃねーよ。今の俺たちは年齢が近いんだぞ?籍入れて家族だなんてそれただの結婚じゃないか。てかこの世界は結婚はいつからできるんだ?」


「16からです」


…はぇー


「お前って今いくつだったっけ?」


「もうすぐ15です」


…あと1年もすれば結婚できるじゃん。

別に俺はやまとを異性として気になっている訳では無いが、歳が近くてもうすぐ結婚できると知ってしまえば割とドキドキしてきちゃう…ような…?


「…まぁ俺は今日はギルドに行ってくるからな?ちなみにお前らは留守番だ。やまと、レイの事をしっかり守れよ?」


「…あなただけで戦えるのですか?」

「舐めんな」


「俺は一応魔法剣士だぞ?特性である程度剣技やら体技やらは使えるから小麦魚みたいなイレギュラーな存在でも出ない限り死にはしない。それに、ロックはこっちの世界に帰ってくる時俺の所に来るように言ってあるから大丈夫だ」


あなた剣持ってないじゃないですかとかそう言うのは無視していく

ロックが帰ってくる時に例の銃を渡されるから戦闘面でも大した問題は無いと思う


俺は心配そうにこちらを見つめるやまと達に行ってきますと声をかけ、いつもの草原を出発した





書き始めた頃に比べ心の描写より会話の方が増えました

良いことなのか悪いことなのか…


矛盾や誤字など見つけた場合は教えてくれたら嬉しいです

一応自分でも見直しはしてます

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