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最弱職だって勇者になりたい!  作者: うすしお
冒険章

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22 望んだ武器

「やっぱ銃か…?それとも刀か…?いやでも魔法の杖的な物も魅力的だよなぁ…」


小麦魚が俺と一緒に死んだ事で賭けは俺の勝ちだ!そう言い張った俺に一つや二つクレームが飛んでくると思っていたのだが、ロックもやまとも何の反対も見せずにすんなりと通ってしまった


「なぁロック?何でもって事はトランスなんとか見たいなロボット兵器なんかも…?」


「それは無理だ。なんとかフォーマーはこの世界と貴様の住んでいた異世界に実物が存在しないからな!我が貴様に渡せるのは現実で実用化されている物のみよ。その代わり武器に幾つか魔法をかけてやってもいいぞ?」


「喜んで!今度からはロック様と呼び崇め称えて行きます!」


思わず興奮しとんでもない事を口に出したがもはやそんなこと知ったことでは無い


「それは要らん。それで欲しい武器は決まったのか?」


「決めた。俺にkar98kをくれ」


「お、おぉ…何かすごい武器なのだろうな。良かろう!明日にはこっちの世界に持ってくるので期待しているがいい」


「よっしゃぁぁぁぁぁぁああああ!!!」


俺がまだ地球人だった頃、よくそう言ったモデルガンを使って遊んでいたものだとしみじみ思う

てか、俺はチートも貰ってチート級…?に強い仲間もいてもはや異世界転生系の主人公並みじゃないか。そんな俺がその世界観を壊してしまっても良いのだろうか…?


…こんな自己中な俺が主人公である訳が無いもんな!


「そうだよ!良いに決まってる!今度から俺は銃で狙撃しまくって相手の脳みそに鉛玉食らわせてやる!」


いきなり叫び始めた俺に酷く困惑するやまとを放って気分が良くなった俺はまだ朝だと言うのに散歩に出かけた


あぁ、なんと素晴らしい世界

太陽が世界を照らし、そよ風が程よく吹いてくる

久々に街の中に入った俺はその街の騒がしさ、それに合わせて流れてくる陽気な曲もとても見ていて聴いていて心地が良い。

そんな感じでこの世の素晴らしさに浸っていたその時


「すみません!そこの冒険者様!私を守ってはくれませんか?」


1人の少女が俺に飛び込んできた

なんと…素晴らしい世界なんだろ…

…この少女。守ってって言ったよな…?

何か追われる理由が…


「おいお前!そこの女をこっちに渡せ!さもなくばお前をとっちめるぞ!」


「おい、一旦落ち着けよ…1つ聞きたいことがあるんだが、この女の子が何したって言うんだ?」


少女を追ってきた無精髭を生やしたダンディーなおっさんは


「そいつの親が借金残して自殺しやがったんだ!そいつを今から身売りに出す。さぁ、大人しくそいつを渡せ!」


とんでもない事を言い出しやがった!

借金を残して死ぬ親も悪いが、お前には良心という物が微塵もないのか!?まだ10にも満たないような子供だぞ…?

そんなロリ至高主義者はあんまいないと思うよ。うん

てか居て欲しくない。何もロリが悪いとは言わないが、こっちの世界までロリコンがいっぱい居たらもう悲しくなる

もちろん俺はロリコンではない。無いのだが…


「冒険者様!助けて…!」


痩せこけていて薄汚れている子を俺が放っておける訳もなく…


「俺がこの子の借金肩代わりしますんで許してやってください!」


…さよなら。俺の夢にまで描いたセレブ人生





他の方の作品を読んでいる時に

「この人面白いなぁ…何食ったらこんな文書けるんだろう(褒)」

みたいな事考えながら自分の作品と向き合ってます

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