113 苦渋の決断
さて、そしたら馬小屋へ…
馬小屋……へ…?
………
「帰り道を忘れた!!」
どうしよう。やまとを見つけようと適当に道歩いてたから特に記憶してねえよ…てか誰も人がいない!怖い!怖すぎる!
雰囲気が俺が小さい頃に金曜何とかショーで見た何とかの城ってヤツの序盤に似てるなぁ
裏路地って感じがして雰囲気がとても良い
…良いけど、良いんだけども!
このままだと俺は藁もやまとも日向ぼっこの時間も全て失うってことか…?
誰かに道のりを聞こうにも人はいない。
唯一わかっている情報といえば家を挟んだ隣の大通りでゾロ目感謝祭的なことが行われてることぐらいだな
…祭りの方に行ってみるか?
いや、それでやまとと議論になったんだ。俺はやまとの祭りに行きたいって意見を反対したんだし俺が決めた意思を否定しているみたいで嫌だな
いやそんなこと言って何もせずウジウジとこの場に留まるってのも違う気がして……
…行っちゃった
祭りの中に入っちゃったよどうしよう
ここにいるだけで頭がおかしくなりそうだぞ…
それに俺の頭になんの情報も入ってこない。情報量が多すぎてなのか俺が今だけアホになってるのかはわからないが取り敢えず耳や目、鼻から入ってきた情報がそれぞれ逆流して情報の渋滞を起こしていることしか理解できない
それほどに、視覚的にも嗅覚的にも、もちろん聴覚的にもこの場はうるさい!!
「ここの屋台は焼き麺だよ〜!他の屋台より安いよー!」
「うちのゐちご飴は美味しいぞー!ほら、そこの若い衆、買ってかないかい?」
「ちょっと!押さないでくれる!?」
「あっすみません…」
「餡子がたっぷり入った焼きたてホカホカのティラピア焼きだよ〜〜〜!今なら特売価格!230ビットだよ!!」
地味に元の世界にありそうでない物しかない。てか大声で喧嘩するんじゃねーよ!……ティラピアて何?
…こんな混沌とした場で書き込みなんてしたくねえええええええええ!!
そしてやまとが見つかる気がしない!!
何なんだこれ負の連鎖すぎる
…しょうがない。こんな選択はやまとに負けたようで取りたくなかったんだが…致し方あるまい
「ティラピア焼き一つ!」
この祭りを思い切り楽しもう。幸い今は3000ビットぐらい持ってるしこのぐらいの買い物ならどうにかなるし、遊ぼうか!
ちなみにティラピア焼きは平たく言うとたい焼き的な何かでした




