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最弱職だって勇者になりたい!  作者: うすしお
グリフォン編

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112 探したいのは山々

俺の態度に嫌気がさしたのか走り去ってしまったやまとを今すぐに追いかけるべきなのか?

そこが疑問なんだよなぁ…


俺だって人間なんだから自分の意思があって自分の意見を尊重しようとするし、場合によってはやまとの意見だって聞き入れるさ


でもまぁ、親が怒った時とかはすぐに謝んないと口聞いてもらえなくなったりしてたしなあ…


……迷うぞ?



…迷った時はコインを投げましょう

そう決めた俺は早速ポケットからコインを…


俺今一文無しなんだった

いやどうしようか…てかそもそも金ないなら祭りまわっても意味ねえじゃん


でもまぁ、俺も悪いところがあったと思ってるし…?

探しに行きますかね


「おーいやまとぉー!…うーんデジャヴ」


余計なことを口走っている気がするがそんなの気にしない。気にしたら負けな気がする


やまとってどう言うところに逃げるんだろうか

ゴミ箱の中?なわけないか。祭りに単独で乗り込んでる可能性はあるのか?…だとしたら俺の借金が増える可能性があると…?


てかあいつ見てくれはとても綺麗だからなんか変に絡まれたりしないのだろうか……


…杞憂か


そうだよな。だってあいつ残念なんだもん。何がとは言わないが


「おーいやまとー?出てきたら俺の自腹で屋台とか回ってやるぞー?おー…」


…出てこないなぁ


こうなりゃ聞き込みだクソッタレ


「あの、さっきここら辺をものすごい勢いで13歳ぐらいの女の子通りませんでした?」


「あぁ、その子ならあっちに行ったかな?」


よかった。面倒事が減…やまとに謝ることができる


「そうなんですか。ありがとうございます」


うーん。今日の運勢は散々だなぁ


気持ちよく日向ぼっこしてて、祭りに行かないかと言われ、自分の意見を発表したら…?否定されて……


なんか俺可哀想じゃないか…??


…もう帰っていいかな。やまとを見つけたいのは山々なんだけど正直眠いわ。


よし決めた。俺はあのあったけえ馬小屋に戻る!


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