108 家の中
ドアを開けた先には真っ暗な空間が広がっていた
いくら私が女神だからと言ってどんな負のオーラも纏っていいと思ったら大間違いよ!こんなの怖くて中に入れないじゃない
「…レイちゃん。先行っていいわよ」
「…私は楽しみは最後まで取っておくタイプなので」
視線でロックに行くように指示するも鼻で笑われるだけ…鼻で笑われる…?
…まぁそこら辺は女神の如く…いや、女神として寛大な心で許してあげるわ。だから…
「レフィさん!行っちゃってちょーだいっ!」
「…怖がりなのね」
余計なお世話よ
「何処かに明かりのスイッチとかは無いのかしら」
そんなこと言いながら暗闇をズカズカ歩くレフィ。
別にズカズカってほど荒々しいわけじゃ無いんだけど、なんて言うか…この暗闇を好き放題歩けるレフィの方が怖く感じてきた気がする…
……まだなのかしら
「レフィさん遅いじゃない。そんなんなら私が代わりに…」
「見つけた。ここにスイッチがあるわね」
「さっすがレフィさんね!頼りにしてたわ!」
「見え透いた嘘ほど虚しいものは無いわよ」
「私が嫌いなものは何か知ってる?正論と変態よ?」
「いくら嘘だとは言っても一時的に女神を名乗ってたあなたがそんなこと言っていいのかしらね」
「やめて!このままだと私が女神の名を偽る変人みたいじゃない!……何で誰もツッコんでくれないの?」
「「「本当だから」」」
「わあああああああああああ!!!!」
酷い!!
家の紹介だけでこんなに変な話を盛り込んでます。




