104 パンツの行方
…よくみたらこのパンツほんの少しだけ透けてるぞ…!
おぉ、パンツを通して向こうの景色が見えるぞ!!
何だコレ面白い
「あの…今さっきから変な声出してないで早くパンツの行方を探してくれませんか?」
「うるせえ今はそれどころじゃないんだ」
「えっ」
いつもよりテンションが低めになったやまとはいつも通り放っておいてこのパンツで遊ぶとするか
つまり?俺の手に乗せたパンツはパンツを貫通して俺の手が見えるわけだ。何と言うか、面白い
てか俺の服は今どうなってるんだ…
「俺の上の服完全に透け透けじゃねーか!」
「えぇっ!?」
…どうしよう。俺服の予備一着ぐらいしかなかった気がするぞ…?
「…あの、私の今着ている服に透明な部分はないのでパンツが透明になってたってことだと思うんですけど、もし見つけられなかったら私のパンツが…パンツが…!!」
「パンツが何だよ」
「透明になってもう2度と見つけられなくなりますよ!?良いんですか!?」
「別に良いが」
「!?」
「このまま持っておいて誤解を招くなんてのはアホがやる選択肢だと思うのでトイレの取っ手にでも引っ掛けておこう。
「じゃ、俺はゲロも拭いたことだし他の場所を掃除しに行くよ。じゃあな」
「ちょっ待ってくださいよ!!…えっ本当にいないんですか!?」
いるわけねーだろ
「私のパンツやいかに…あれっ…ドアノブにかかってる…」
あっ気付いたか。いや気付くのが普通か
取り敢えずヒヤヒヤすることも無くなった俺はただただ平和にプールを擦り続けた




