100 勘違い
「討伐したと言うのは…その…?」
そっか、マダナイはその老婆がなんちゃら霊、モンスターであることを知らなかったんだもんな
「その老婆さ、なんかとてつもないモンスター?怨霊?だったらしいんだけどさ、そいつ俺たちが討伐しちゃったからもういないんだよね」
討伐というよりかは成仏だけど
「なるほど、そうしたら呪いというのは解除されて…?」
「無いと思うぞ。自分が殺されたら効果が消える呪いって使うやつどんだけ殺されない自信があるんだよって感じだからな。それでさ?その呪いの効果ってのは何なんだよ」
「…それがかなり致命的でして…」
致命的?致命的と言うとプールに入った瞬間カナヅチになる呪いとか?
…流石に凶悪すぎるか
「時間が経つごとに服が透けてくる呪いです」
「むしろ大繁盛だろ」
「そう思うでしょう?ところが!服が透けると言う噂が流れてからは女性客がバッタリ来なくなったですね、次第に男性客も減っていってしまったのですよ…」
まぁそりゃそうなるわな。だって服が透ける場所に自ら行くだなんて相当なマゾじゃないとしないもんな。
てか今さっきからやまとの視線が何かを強く訴えてくる
……俺が聞けってことかよクソ
「…その、呪いに対する対抗策っていうのは…?」
「完全に透けきる前に仕事を切り上げることです。ちなみに一時間経つごとに一枚服が透けていきますので、パンツと肌着とズボンとシャツだけの場合四時間後には全部透けますね」
おぉ……
「ちなみになんですが、一時間入ったら一時間たたないとリセットされないので注意してくださいね。それと、カイセイさんは何故そんなことを聞くのですか?」
「いやだって、俺の隣にいる奴もバイトする事になってるんだけどコイツ女子だぞ?無理に配慮しろとは言わないけどさ…」
そう言うとマダナイは不思議そうに首を傾げると
「…御二方は付き合っているのでは?」
「「何故そうなった」」
この話が記念すべき100話目ですね!
何となく改行を含まない文字数を777にしました。




